「実話再現ドラマ」静かなる叫び odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
実話再現ドラマ
クリックして本文を読む
1989年12月6日にモントリオール理工科大学で起きた銃乱射事件の再現ドラマ、犯人はマルク・レピーヌ(25歳)、フランス系カナダ人の母親とアルジェリア人の父親の間に生まれた移民の子、大学受験に失敗した原因は理工学部を目指す女子学生が増えたからと思い込み
罪のない女子学生に逆恨みの銃弾を浴びせたという、あまりにも身勝手で非道な行い。
助かったもののPTSDに病み恋人を守れなかったフランソワは自殺、友人を失ったヴァレリーもトラウマを抱え辛い人生を歩んでいる・・。
ただ、犯人よりフランソワの方が髭面で胡散臭く鬱々とした暮らしぶりを見せつけるのでこいつが何かしでかすのかと早合点してしまった。
カナダのアカデミー賞とも言われるジニー賞を受賞しているのだが、犯人の生い立ちや動機の背景などを描いてもおらず、被害者も苦しむ様子を追うだけなので社会派ドラマとしては人物描写が浅く物足りない、銃撃シーンはたっぷりで、ことさらに恐怖感を煽っており、ある種、新手のホラー映画のようにも思えました。
コメントする