8年越しの花嫁 奇跡の実話のレビュー・感想・評価
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土屋太鳳の本領発揮
難病を題材にして、ハッピーエンドであることも分かっているので、話の内容は大体想像できます。それでも思わず引き込まれてしまうのは、人物・状況設定も含めた脚本が巧みなのと、演技が自然だからです。 この物語が感動的になっているのは、いくつもの奇跡が重なっているからです。あの病状から回復するのも奇跡ですが、何よりも主人公二人と彼らを取り巻く人達が奇跡です。彼がたとえ一度は婚約したとしても、回復不可能と思われる彼女をずっと支え続けるのは普通ありえません。彼女も彼との以前の記憶をなくしたまま、再び本気で好きになるのも信じがたいです。彼女の両親も、治る見込みのない娘を見舞い続ける彼を見るに忍びず「家族でない」と突き放すも、やがて家族として受け入れるのもいい人過ぎます。 皆まじめで優しい人ばかりです。こんな人達だからこそ美しい物語になりました。 あわや悲しい別れかと思いきや、劇的な結末が待っていました。結婚式場の女性スタッフとの偶然の出会いや、彼からの大量のメールの発見はでき過ぎと思いますが十分に効果的でした。元々強い絆の二人ですから、こわれたブランコのように、なくなったピーズが戻れば仲も元通りになりました。 体当たりの演技で、土屋太鳳の本領発揮の一作でした。
愛と人柄と、運の良さと
誰もがあの若さであんな風に愛し合える人には出会えない。どんなに望んでも、人柄が良くても。
1/300万人の病に倒れ、あんな風になっても戻ったことはスゴいし、どれだけ辛かったか想像も出来ない。
でもあんな風に愛し合える人に出会えた運の良さ…
目が覚めないかもしれないと言われていたのに目が覚めて、少しずつ回復する素晴らしい生命力。
色々なことが重ならないと起きない奇跡を実話だと聴いて映像化されて、泣かないわけない。
愛の力が奇跡を呼ぶのに少しの影響も与えていないとはとても思えないので、何て言うか本当に不思議。
でも欲を言えば、この珍しい病についての説明がもう少し欲しかったことと、ラストの駆け足が私には若干物足りなかったので、そこがマイナス1点です。
T&Gには私個人も相当の思い出があるので、そういう意味でも感じることの多い作品でした。
土屋太鳳さんの熱演、素晴らしかったです。
あなたの事がずっと好きでした。
何年も寄り添い
思い続けた相手なのに
自分を思い出せない事で
負担になっていると気付き
相手の事を思って、そっと身をひく…
シチュエーションは代わっても
相手の事を思って別れを経験した人は
わりといるんじゃないかな。
その状況から、元に戻るには
去られた側のアプローチがないと
はじまらない。
それには、
とても強い思いが必要。
小さな携帯に詰まった
何年にもわたる自分へのエールは
閉ざされた心の扉を開くには
十分のパワーですね。
式場で、暗証番号に気付く
エピソードはとても大事なシーン。
そこからは、
自然と涙がこぼれてしまう。
離島のブランコでの再会シーンでは、
目が滲んで、あまり見えなかったです。
あなたの事は思い出せないけど
それは問題じゃない。
もう一度好きになったから。
と麻衣が言ったけど、
尚志は、
僕はあなたの事がずっと好きでした。
って、
その通りなんだけど、
純粋すぎて心を打たれる。
'ずっと' という言葉に。
本作が共感されてるのは、
ストーリーが響くのもそうなんだけど、
出会いの日のちょっとした親切が
付き合うきっかけになったり、
寒いのに、
夜景を二人で並んでずっと
観てたりするシーンが
前にあんなことあったなー
と経験に重なってしまって
知らず知らず入り込んでしまうところ
だったりする。
皆さん書かれてあるみたいに
エンドロールでの御本人の
スナップ写真や
backnumberの歌詞が
涙腺を壊します。
幸せとは星が降る夜と眩しい朝が
繰り返すようなものじゃなく
大切な人に降りかかった雨に
傘を差せる事だ
劇場が明るくなっても、立てなくて
一番最後に出ました。
おすすめ。
無償の愛
事前情報や番宣、タイトルから映画2時間の内容や展開がほぼすべて分かってしまう作品ということで、大事なのは脚本というよりは演出。
出てくる登場人物すべてが良い人で、善い人で。どんな作品なのかと、1カットごと注意して観ていたが、途中から感情移入先がひとしくんに定まってしまい、同じ男として、ただただ尊敬。となったことに気がついたときには、こんな男で在りたいなと思った。
何がすごいかって、自分の思う真のアガペーを体現したというところ。恋は感情により右にも行けば左にも行くし上にも下にも行き得るもの。アガペー、つまり真の愛、無償の愛というものは、感情では動かない。意思で決定するもの。
彼女がどんなに重い病気になろうと、会えなくなろうと、動かなくなろうと、親に家族じゃないと言われようと、忘れられようと、他人扱いされようと、関係なかった。出逢いのときに言われた「たのしもうとすること」の大切さを表現していた。
どんなつらかろうと、彼女が1番がんばっていてつらいんだと、だからなんだって乗り越えられる。自分が前向きに生きていなければ、いつか起きたときに悲しませてしまう。強すぎる。目を覚ますまでは、かなしすぎてつらすぎて、という描写がほとんどなかった。それがよかった。
心が折れたのは、自分の存在が彼女のためにならないと分かった瞬間だった。今までは、自分が元気でいることや前向きでいること、毎日会いにいくことで、きっと彼女のためになっていると思っていたから、つらくなんてなかった。けど、彼女のためにならないと分かって、自ら身を引いた。これも愛の本質、あるべき姿だと思う。相手のことを1番に考える。どれだけ自分がつらかろうと。
この2人なら乗り越えられる。この2人にしか乗り越えられない。だからこそ。もちろん、周りで支えてくれた人たちの温かみを含めて、彼らの人生は、美しく彩られていく。存在そのものを愛しているその姿に感動した。
あくまで、お涙頂戴の商業的な「商品」としての映画ではなく、人の生き方や愛を伝える「作品」としての素敵な映画だった。
監督と脚本家の高いスキル
ストーリーがほぼわかっててかつ泣かせに入るって観客の感情ハードルをすでに高めている中で涙腺を刺激するのは難しい。でもきっちり涙を引き出すのは監督と脚本家の高いスキル。陳腐になりかねないこの手の映画を引き締める土屋太鳳さんの演技も本当にいい。男性諸氏は絶対に恋人、パートナーとは観てはいけない。観終わった後の女性の愚問?に困惑するから(笑)
愛はおしゃれじゃない
参った。 予告編ではこんなにいい映画とは思っていなくてごめんなさい。 ストーリーはほぼ事前の想像通りに進み、画作りやカメラワークが特に奇抜さがない中で、ここまでストーリーに引き込まれ登場人物たちのために祈ってしまうというのは演出力と演者の力の賜物といって良いでしょう。 最初は物足りなく感じたのっぺりした映像も、実はこれが大正解だったと言っていいと思う。 地方の何にもない普通のカップル描写として実に的確な切り取り方だ。 適度な利便さと引き換えにビビッドなものは基本ないのだ、我々が住む地方には。 地方のありのままを非常にリアルに感じることができた。 主演の二人、両親役の二人がとにかく良い。 佐藤健の抑えた、目線や笑顔でこれまでのこの人の人生を見事に体現して見せる演技は素晴らしいし、土屋太鳳の体当たり役作りも見事だった。 両親役の子供を大事に思わずにはいられない愛情が溢れた演技も本当に素晴らしかった。 演出面では音楽をかなり控え目にした作り方が見事にはまっていた。 印象的なところはほぼ無音、もしくは自然音のみ、最後に観客の心に寄り添うように音楽が聞こえてくる、という使い方でたまらなかった。 強引に観客の心情を持っていこうとする音楽の使い方をする映画の多い中、非常に品がある音楽の使い方だったので自然に涙を流すことができた。 丁寧に丁寧に作られた非常に力のこもった良作だった。 アート性とは無縁ながらこれぞ映画!これも映画!と力強く思いました。 見に行って本当に良かった。
よくありがちな話ではあるが
日時をを明記し経過が分かりやすくドキュメンタリー風に展開したお話し 二人は鎌倉ものがたりに次ぐよく合ったペアで良い雰囲気になってる 二人とその両親ばかりに焦点がいきすぎて他の友人や男の側の親族も出て来ても良いと思うのだが?
土屋太鳳の演技が凄い!
実話なので、元々感動ストーリーですが、なんといっても土屋太鳳の演技がすごい! 私事ですが、病院でリハビリの仕事をしてるので、今回病院でのシーンや症状について、リアルに表現されていたと思いました。 こんなことあるのかというような壮絶な内容でした。 独りで見に行きましたが、ぜひ恋人同士でどうぞ!!
予想以上感動未満
テレビで映画の宣伝?やってて、難病についてこの映画を見て知って欲しいっていってたから、医療系として気になって見に行った。 日本のこーゆー映画とかって結構症状出てるシーンとかへたなんだけど、土屋太鳳さんのショック時や発症した時の演技はかなりリアルで流石だなと思った。 が、暴れる患者はこんな簡単におさえれないんじゃないかな〜って思ったのと、寝たきりの患者の両親はもっとやつれるんじゃないかな〜と思った。 少々メインの二人に凝りすぎかなと。 構成はよかった。さすが実話を元にしたと言える。ただ、時間の経ち方が早すぎ。パラパラパラーと気づいたら2年経過とか。もう少し出せなかったかな。予約キャンセルしてまた予約するシーンとか。 あと最初に言ってた、『病気について知って欲しい』ってのについてが全くって感じ。お涙頂戴に任せすぎて、病名すら出てこない。ただ2人にいろいろあって離れ離れになりそうででも結局くっつくみたいな。 これは泣けはしないなぁ。病気について知って欲しいならもっと内容を考えるべき。 ただ佐藤健のファンにとっては、ひたすら自撮りが出てきてハスハスする内容なんだろうなーって思ったwwww DVDレンタルで見るレベルかな。
闘病中の演技がリアル!
土屋太鳳さんの闘病中の演技がとてもリアルでした。病院に行く際の人格が変わってしまったかのような姿や、痙攣したとき、覚醒したときの開眼の様子、リハ風景など、医療従事者の視点から見ても、とても勉強されたんだなというのが伝わります。
実際、恋人同士が入院によって別離の道を取ったり、悲しい結末になる場面も少なからず見てきたので、長く支えられた尚志さんにただただ幸せになってほしい一心で最後まで見てました。
今度は原作を読んでみようと思います。
何気ないシーンが全部泣ける
主演の佐藤健と土屋太鳳がこれでもかとばかりテレビで宣伝しまくっていたので、逆に眉唾な印象が先立ち、大した作品ではないだろうと思いながら鑑賞した。 出会いのシーンはどうだったんだろうか。土屋太鳳が人の事情や気持ちを察しない、独りよがりで無神経な女の子に見えて、そこから病気の発症に至るまでが、なんだかマイナスを取り戻すような流れに思えてしまった。人間としての魅力に欠ける出会いのシーンのおかげで、最後まで土屋太鳳には感情移入できなかった。 両親役の薬師丸ひろ子と杉本哲太がリアリティのある演技で娘への愛情にあふれた普通の両親を演じたおかげで、作品に深みと奥行きが出た。佐藤健は去年の「世界から猫が消えたなら」や「何者」あたりから「るろうに剣心」のとぼけた演技を脱して、人間の苦悩を演じられるようになってきたと思う。本作品では実直で一本気な青年を演じ、どこまでも献身的に無償の行為を続ける姿が見事であった。 この3人には登場してからすぐに感情移入してしまった。何気ないシーンでも希望と絶望の混ざった複雑な思いが伝わってきて、知らず知らずに涙が溢れてくる。土屋太鳳も後半の演技はなかなかよくて、ようやく佐藤健に釣り合う程度になった。もしかしたらこの女性の精神的な成長も表現したかったのかもしれないが、それにしても前半の人物像が軽すぎたせいで、後半に成長を感じるほどではなかった。 この映画には悪人はひとりも登場しない。登場人物の誰にも、ひとかけらの悪意さえない。みんなが主人公を応援し、共に喜び共に悲しむ。現実にはなかなか難しい設定だが、役者たちの自然な演技のおかげで物語がリアリティを得ることができた。傑作である。
最後にやられた。。。
正直、前半くらいまでというか後半に至ってもちょっとした演出の仕方1つで号泣出来るのにと。これまた、実話によくある現実感演出に拘りすぎて勿体ないことなってる映画かなと思いきや、最後の畳み掛け、あれは反則ものや。。。 そのまま最後まで涙ボロボロ流れっぱなし。。
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