アウトレイジ 最終章のレビュー・感想・評価
全202件中、181~200件目を表示
三度目の正直ならず
このシリーズの放つ艶っぽい雰囲気にいつも引き込まれてしまいます。妖しく光るピカピカの黒塗りの車、ヤクザたちの目元を陰らせる照明の光加減、拳銃の扱い方の滑らかなスピード感、スーツの特殊に洗練された着こなし、などなど別に誇張されてる感じではないのに、雰囲気をつくる一個一個の要素が絶妙にカッコいいです。個人的には一作目の椎名桔平の艶っぽさが特に大好きで、静かにギラつくあの早死にしそうな危うい暴力性は、クラリと来る色気すらあります。
まず、三作品を通して、起こるドラマはパターンになっています。大友が筋を通すために動く愚直さが結局はいいように利用されてしまう、これが大雑把な流れかと思います。なので、大友どこまでいけるんや!という不思議な期待と応援をもって、僕はいつもスクリーンを眺めていました。けれど最後には、やはり大友は大きな流れのおまけとして終わってしまう。この無情な結末が大友の意地を悲しく浮き彫りにする迫力こそ、アウトレイジの魅力だと僕は思っています。
今回の最終章も流れは同じです。しかし、とにかく話が地味で、大友の動く動機も環境も納得はできるのですが、過去二作品と比較するとどうしてもちっぽけな感が否めません。最終章としては誠実に作られてると思いますし、あまりに不器用な大友の哀愁みたいなものにはしんみりしましたが、観終わった後の満足感は過去2つのと比べるとイマイチでした。観て損はないけど、1.2をもう一回観たくなる腹6分目くらいの作品でした。
つまらなかった
アウトレイジ 頂上作戦
期待して劇場へ。
たけしは若い頃からお笑いも映画も自分の感性に従ってやってきた。同時に観客やメディアとの距離感もわかっているという、いわば天才肌。最終章は、予定調和を嫌いつつ娯楽性を高めるのに挑戦した芸術作品。自分は堪能した。
役者については、みんな実に楽しそうに演じてたな。あっけなく死ぬ人が多い中、ピエール瀧にいっぱい出番があったのに驚いた。西田敏行の悪い顔がやはり貫禄あり。あと白竜、絶品。
群像劇は良い。
ヤクザ映画はある種の群像劇である。本シリーズはそのおもしろさを存分に見せてくれる。
本作の主人公は大友(ビートたけし)ではなく西野(西田敏行)と見れば、本作のおもしろさは際立ってくる。
神山繁が存命なら、またちがった展開があったのだろうが、関西花菱会も代替わりになっていて、元証券マンの野村(大杉漣)が跡目を継いでいる。
映画は、野村VS西野の様相を呈してくる。
北野武の映画は当初、ストーリーよりも映像に力を入れているところがあって、少しとっつきにくいところがあった。
が、物語を語るというほうへシフトチェンジして、ずいぶん見やすくなった。
西田敏行はパーソナルイメージとは違う役で光っていたし、きちっと出演していた白竜もよかった。
北野武の映画は役者はいつもいいのだが、本作はふたりだけでなく、みんなよかった。
で、続編は、?
しっとり
淡々と迎える最終章
思ったより普通
1.2作目 dvdにて鑑賞済み
思ったより綺麗なラストでした。
もっと情けなくあっけなく死んでいくかと思いきやです。
全体的にセリフが多くなりハードボイルド的な、血も凍りつくような、雰囲気が薄れたような気がします。
しかしバイオレンスシーンの迫力は流石の一言。恐怖、暴力といったものを剥き出しに、これ以上なくクールに描いています。
終わり方も緊張感のある展開が、目を瞑るようにラストを迎えるので、アウトレイジっぽいなと思いました。
あそこで終わることにより、このシリーズが、大友という男をメインに据えた、ただ一件の抗争事件という風に感じました。
終わった後は大友や、この抗争事件を小さくみっともなく感じました。
しかしそれはなんともいい表現が見つかりませんがとても良い感じでした。
「落とし前」のつけ方。
タケシ あっぱれな死にざま
不退転のたけし
大義
安定の北野映画でした
アウトレイジ な『Brother2』
全202件中、181~200件目を表示

 
  









 
  
 