「Whatever it is, it's hunting. あれ?長城関係なくね?」グレートウォール アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
Whatever it is, it's hunting. あれ?長城関係なくね?
中華レジェンダリーが作った中国向け作品です。万里の長城は実は怪物が中国国内に入ってくるのを防ぐ為に造られたっという他民族に敵を作らないように気を使った設定になってます。でも、あまり万里の長城関係なかったですねぇ。
ストーリーうんぬんというより単純に映像の迫力を楽しむタイプの作品です。そういった意味では今回MX4Dで観て正解でした。弓矢が飛んでたりとか、女の子が飛んでたりとか、怪物がわらわら壁登ってたりとか、怪物の女王がやられて怪物が壁から落ちてたりとか、監督がこういう絵を撮りたかったんだなっというのがヒシヒシと伝わってきました。ヌンチャクで太鼓を叩いててスゴく格好良かったのですが、あれには半端ない練習が必要だったのではないでしょうか?戦隊モノっぽく色分けした甲冑を着ていた隊長さん達のほとんどがモブキャラだったのが何だか勿体ない!
しかし、あの饕餮(トウテツ)という怪物(宇宙生物?)、目が肩口に付いてましたが、あれは鼻と口が異様に前に出ているという解釈でOKなのでしょうか?目があの位置だと右目と左目で別々の風景を視ている事になるので距離感つかめなくない?その割りには攻撃正確やなぁ。磁石が近づくと寝てしまう生物って・・・いやいや、それよりも別々の個体のはずなのに女王が死んだら全滅する生物っていったいどういう仕組みだ?等と真剣に考えてはいけません。あくまでもファンタジーなのです。
マット・デイモンも好きですし、ジン・ティエンも美人でしたし、アンディ・ラウも良かったですが、やっぱりウィリアム・デフォーでしょう。優秀そうだけど実はダメなオッサンというウィリアム・デフォーが一番活きる立ち位置をしっかりと理解している配役です。主人公の相棒を演じたペドロ・パスカル、何処かで見た顔だなぁっと思ったら海外ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」に出てましたね。好きなドラマの俳優が映画でも活躍してるとうれしい限りです。
何はともあれ中国がどんどんとハリウッドを狩りに来ている昨今ですが、これまでのレジェンダリー作品好きな方なら十分に楽しめる内容だったと思います。