「知識を得て、心を開き、映画館に行こう」グレートウォール 機動戦士・チャングムさんの映画レビュー(感想・評価)
知識を得て、心を開き、映画館に行こう
スクリーン、使いきってましたね。殊に青の部隊の戦ぶり、監督さんの美意識と狂気の結晶のようです。ペンダントにして、首に吊したいくらいです。監督さんの、文化大革命の悲劇を描いた作品も、心に滲ますけど、本作のスクリーンを使いきった感は、何にも代えがたいです。
個人的には、めちゃくちゃ綺麗な映像と、めちゃくちゃ後味悪いストーリーが、居心地悪く同居する「王妃の紋章」なんですが、本作で戦隊ものみたいな色使いの勇者が、散り逝く姿に無感動でいられるほど、大人になれない私です。
貪欲と云う大罪に立ち向かう、偉大なる壁も、信頼と云う旗があってこそ、支えられると云うメッセージをどう判断するかは、ご見物の判断に委ねましょう。大儀のために、笑って死ねと言われても、困りますが、現実に壁を造ろうとする偉い人にも、観てほしいですね。
長いこと映画バカしてると、余計な知識を得てしまいますが、ここは心を開き、映画館に行きましょう。いいことあるかもね。
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