「禁軍、特にブルー隊は必見」グレートウォール 月野沙漠さんの映画レビュー(感想・評価)
禁軍、特にブルー隊は必見
3D字幕で。
あまりにも酷評が多くて褒めるのも憚られるが、そんなに悪いか?もっと弾けたおバカ映画でもいい。太鼓を叩くシーンなんか『マッドマックス怒りのデス・ロード』のウォーボーイズの出撃準備の時のような胸の高鳴りを覚えたし。自分にも野蛮な血が流れてるんだなって改めて気付かされたよ^^;禁軍の兵士もウォーボーイズも私利私欲の為じゃなく、信じているものの為に命をかけているという点で共通しているね。性格はまるで正反対だけど、それで同じような狂気を感じたんだと思う。
アジア人の生真面目さ、殉死の美しさにこだわるとウォーボーイズのようなキ〇ガイばかり出せない。
細く美しいブルー隊の 饕餮(とうてつ) に対する、無謀とも言える命を懸けた上空からの攻撃は見ものですよ。美しいブルー隊の戦士達が儚く散っていく様は何とも切ない。
それにこれは万里の長城という実在の遺跡を基にしたファンタジーです。始めに伝説の一つと断ってるし。こんなの史実じゃないし有り得ないと頭からこの作品を否定してしまうのは勿体ないですね^^
そして 饕餮(とうてつ)というのは青銅器にも彫られていたりする中国に昔から実際に伝わる伝説の生き物らしいですね。その伝説の生き物を本当にいたと仮定して、万里の長城はその生き物への対策だったと。ファンタジーの設定としてそんなに滑稽ですか?
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