ユリゴコロのレビュー・感想・評価
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うーん。
切ない・・ああ、、切ない
深い
なかなか良い
魂の救済
三つ子の魂百までというのは本当だと、この頃つくづく感じる。子どものころに感じた恐怖心は死ぬまで消えない。子供のころに受けた愛情も死ぬまで忘れない。そして子供のころに受けなかった愛情は、死ぬまで持つことはない。
吉高由里子の演技が秀逸。心に闇を抱える美しい顔が怪しく微笑むシーンはゾクッとする。松坂桃李はややオーバーアクション気味で、周りの演技から少し浮いていた。もしかしたらそれが狙いなのかもしれない。木村多江は熟練の職人の域。この人の演技は間違いがない。
作品は子供の頃からの心の闇を抱えた女が、その闇を埋めようとするかのように人を殺し、罪悪感よりも充足感が上回って、罪の意識を感じないままに人生を送る話だ。心の闇は最後まで消え去ることはないが、自分には得られなかった拠りどころを、他人の拠りどころになることによって魂の救済を図ろうとする。その試みはうまくいったのだろうか。
人が生きていくというのはどういうことなのか、命とは何なのか、命にどんな意味があるのかを突きつめる物語だ。そのテーマは、ドストエフスキーの「罪と罰」に通じるものがある。深い作品である。
エピソードの切り取り方にもう少し工夫が欲しい。
綺麗でした。
胸が苦しかった。
「人殺しの私を愛してくれる人がいた」
ポスターのこの謳い文句にグッときて、ずっと気になっていて観に行きました。
原作未読でしたので、主人公のサイコパスのような雰囲気には最初は驚きましたし、思っていたよりもグロくて、目を背けてしまう場面もありました。
ですが、なんの共感もできないはずのこの主人公になんだか引き込まれていって幸せになって欲しいと心から思いました。
サスペンス的な雰囲気から、恋愛の雰囲気には変わると嬉しい満ちていく気分になりました。
ラストの展開は驚きと苦しみの連続で切なすぎて胸が苦しくてたまらなかったです。
終わり方もハッピーエンド至上主義な私ですが、とても良いと感じました。
映画を見終わったあとは、ただたた胸を締め付けられるような感じがしました。
原作も読みたくなってすぐ購入しました!
ただ一つ残念だったのが、主題歌がもっと映画に沿った感じの歌であって欲しかったなと思いました。
ミステリーやサスペンスも好きだけど、恋愛映画も好き!という私にとっては今期一番の映画でした。
後半の展開ステキ
吉高由里子、美しい!
切なくて温度を感じさせられた映画
思ってたより重くて切なくて痛い映画。
人は誰でも他人に見せないところ・考えを持っているのだ。
その暗闇は多ければ多いほど、悪い結果を招くことも多くなる。
そのため、人は自分の居場所を探す。
そして愛を感じる瞬間、初めて人になる。
この過程は、ある人にとって短く、ある人にとって長いかもしれない。
人はそれぞれ。
その中、この映画は暗闇を多く持つ人に焦点を当て、初めて「愛」をプレゼンしている。
少しだけ見ても、監督も俳優もかなりの力を入れた一作だとよくわかる。
よくないとこ:
ノートに書いてある出来事と「今」という時間線が並行。
しかも「売春婦」も共通するキーワードだけどなかなか触れられなかった。前半はかなりの謎を残したのだが、結局その解決は意外と簡潔。
だから二つの時空間のストーリーはバランスが崩れてる。木村多江と松坂桃李のところの処理は少し雑。
逆に吉高の部分に随分引っかかる。
俳優さんの感情の高鳴りに少々遅れがあるような気がする。カメラの動きによって、ショットやシーンには異常な力が潜めている効果を十分出しているから、自分自身の深いところから出てくる「痛み」や「悲しみ」はただそんなもんじゃないはず。って思うが、俳優さんに限界もあるだろうしねー 随分いい演技を見せたと思うけど..観客としてはもっと感情を出せればもっと凄い作品になるはずだと思っちゃう。
また監督も、カメラワークやミザンセンによく工夫したが、売春婦のあたりに、脚本の方にもっと深く表現してもらいたいなー
良いところ:
カメラワームの力はすごい。バラエティー豊かなでありながら雑な処理は一ヶ所にもない。
俳優さんも凄い方々。
中年の美佐子にはちょっと違和感あるけど、キャスティングはまあいい!木村多江と吉高は本当に輪郭似ているなーと。
最後の病室シーン、青年時代の二人の画面にカットするところ結構感動した。
全体的に面白くて、とてもおすすめできる作品。
良い作品。
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