ユリゴコロのレビュー・感想・評価
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グロい!
父の留守中に父の部屋で見つけた「ユリゴコロ」と書かれたノート。
亮介は取り憑かれたように父の留守中にノートを読み進む。
ある女の異常な殺人手記ともとれるがこれは作り話なのか?
何故父がノートを持っているのか?
誰が書いたのか?
謎だらけのノートに感化されて行く亮介。
コソコソと盗み見るドキドキ感とその内容のゾクゾク感が重なり見ているこちらも映画にのめり込み血の気が引く思いでした。
ラストに待ち受ける衝撃の事実。
容赦のない愛とは。
こんな展開になるのか!
予告編も見ずに行きました。
松坂桃季と吉高由美子が好きだから見たかった。
松山ケンイチは「珍遊記」が最低だったのであまり好きではなかった。でもこの映画を見ていいなと思いました。役者だなあと。
最初はホラーぽくって見るんじゃなかったと思いました。特に佐津川愛美さんと吉高さんのシーンは目をつむってその場面が終わるのを待ちました。
でもホラーじゃなかった。設定はありえないかもしれないけど、その中で交差する登場人物の心の動きに胸を打たれました。
感動しました。
吉高さん、きれいでした。こんなにきれいだったんだ。
佐津川さん、ヒメアノールのときは魅力的でした。もう少し場面を与えてあげてほしかった。
でもあの設定ではしょうがないか。
松坂さん、良かったと思います。
松山さん、良かった。声に迫力もあり、演技にも心を打たれました。
吉高由里子はキレイ
公開後2週目の平日、丸の内TOEIの最終回を観ましたが、空いていました。前半はちょっと目を開けられないシーンが多過ぎました。後半、松山ケンイチが出てくる頃から救われます。吉高由里子は綺麗だなと思います。松坂桃李は、ちょっとイメージと違う役をさせられて可哀想。
原作と違って、木村多江の登場があまりにも偶然過ぎて気になりました。また、最後にヤクザを何人も殺すことが出来る??と疑問。東映の映画を観るのは久し振りですが、昔観たホラー系の大林宣彦作品の映像を思い出しました。
共感できない恐怖は蜜の味。
開けてはいけないパンドラの箱。
でも、開けてはいけないと思えば思うほど、開けたくなるのが人間の業なのでしょう。
この映画のパンドラの箱は「一冊のノート」。
そこに書かれている禁断の真実に、耐えることができるかどうか。
そこが運命の分かれ道となっています。
人の優しさに触れながらも、生きることの厳しさを感じている一人の少女。
そんな板挟みの感情の中で、ふと芽生えてしまうのが「人を殺すことの快楽」。
殺せば殺すほど心が満たされて行き、擦り切れた感情も豊かになって行く。
それは、まさに負のスパイラル。
自分ではどうにもならない感情、衝動を、押しとどめながら行き続ける姿は、苦しみで満ち溢れています。
そんな彼女の拠り所となるのが、一人の青年。
容赦のない優しさによって、彼女の心は徐々に溶かされ幸福が芽生えるのです。
今回、吉高由里子さんの消えてしまいそうな、華奢で脆い演技に引き込まれました。
誰かのそばにいないと生きていけないような、寄生虫のような柔い姿は見るものを夢中にさせてくれます。
また、彼女のそばに寄り添い続けた松山ケンイチさんの存在。
昭和の世界観とマッチした黒髪に魅了され続けました。
ドロドロとした濃厚な恐怖が続いているはずなのに、どこか繊細で不透明な安定感も感じられる。
不協和音を奏でているような、独特の世界観に引き込まれ、あっという間の2時間10分でした。
「恐怖=快感」を味わいたい人にはお勧めです。
この感覚は病みつきになりそうです…。
刺激的!
実家の押し入れの中にある1冊のノートから始まる物語。
婚約者に逃げられた松坂が孤独との葛藤の中、
殺人鬼の書いたノートにどんどんのめり込んでいく。
人を殺すことでしかユリゴコロを得られない吉高の初めての友達とのリストカットシーン。
とてもグロテスクですが、彼女たちにしかわかり得ないふたりが混ざり合う感覚。
わかるわけないのにわかるような…
非日常の事なのに、自分自身の事のようにのめり込みました。
吉高ちゃんの演技はとても怖くそれでいて切ないそんな感じでとても魅了されました。
松山との出会いもまた偶然のようで必然で、、、。
吉高ちゃんの心の成長、成長しているのに同じことを繰り返すことしか出来ない。。。
見るしかない作品です!
ちょっと怖いかも?
映像的な表現は好き嫌いがあるかも?
あんまり好きではなかったけど、面白かった。
原作も知らないので、だんだんと核心を開示されていく過程で伏線の張り方も良かったと思う。
だけど、主人公達(そもそも主人公は誰なんだろう?)の性質は、原因不明で、そういう性質を持った人が普通に存在することは、ちょっと怖いかも…。
なかなか美しい。
賛否両論あると思います。
あれだけグロ系のシーンが多ければ。
けど、もともとそっち系を受け入れ態勢の私には美しく儚く映りました。
「殺人鬼」と一言で言ってしまうと、
何も重さを感じませんが、
なかなか奥が深かった。
それには演技力も関係してたかも。
大根さんだとあんなに入り込めなかったかもだし。
観る価値はあります。
ひきこまれました!
松坂さんの演技にこんなにひきこまれたのは初めてでした!どう言い表したらよいのかわかりませんが…松坂さんの代表作になるような作品なのではないかと思います!松坂さんのことをよく知らなかったのですが、今まで見てきた作品の松坂さんとは一味違って、素晴らしかったです!吉高さんはとても難しい役だと思いますが、違和感なくと言ったら失礼なのでしょうか、狂った感情や真実を知った時の悲しみの感情を繊細に演じられてて、心を動かされました!少し怖いけど、独特な世界観をもう一度味わいたいと思うような作品です。
原作とは別物
原作のファンだったので期待を大きくしすぎたか。。
いやいや、この映画は原作なしでも酷い。
吉高由里子演じる主人公の濃い一生を、印象的なシーンをツギハギして表現しているのだが、、
これがあまりにも雑。
原作を読んでいなければ、?の連発間違いなし。
あれはどうなったの?これはどうなったの?という?ばかりが消化不良のまま進んでいき、
途中から尺の問題とはいえ、
原作とは完璧に異なるストーリー展開。。
俳優さんの演技はイメージとけっこう合っているところもあって、お!と思ったが、、。
これは監督の問題なのか?
シリアスなシーンであまりにもリアリティがなく、笑ってしまうことが多く、これも残念。
唯一良かったのは家とドッグカフェの店の雰囲気だけ。
ある意味原作とかけ離れすぎていて、原作を汚されないでよかった。
原作の最期の雨の降る中車を見送るシーンはどうしても見たかった。。
どっぷりと浸かれる映画時間
先程、レイトショーで観てきました。
吉高由里子好きだわ~
ほぼ貸し切りで映画を堪能できた。
この映画は、テレビじゃあんまりやらなそうだ。人を殺すことが心情と共にあるから、リアルさがある。
小説でも読んでいるかのような感覚で時が流れた。最初から最後まで集中して観れました。
私はこの映画を何度も観ない。だからこそ、一度の貴重さがある。
良い作品でした♪
良い意味での嫌悪
冒頭から終わりまで目が離せず引込まれっぱなし。それだけ強い力で心を揺り動かされた作品でした。
特に前半の深い闇には見ている自分も巻き込まれ、ともに落ちてゆくほどのインパクトを受け相当に動揺しました。
少女時代の子役の演技に驚くとともにカメラワーク、映像力の美しさに言葉を失います。
主要キャストの演技の巧さも相まって、二つの時代それぞれの重く暗い展開に、先読みする力を失い良い意味での嫌悪を持って見進めていました。
残念ながら最後の収束へ向かうところで荒さを感じてしまいましたが、ラストシーンではあまりの切なさに思わず涙があふれ出てしまいました。
映像の物語性に欠ける
沼田まほかるの小説の映画化です。恋人が失踪した亮介が実家で殺人を告白する手記を見つけてというストーリーです。ストーリー的に後半は原作と違ってきて、最後の殺人にはやや無理があるように感じました。単純に原作を映像化しただけで、映像に原作ほどの物語の豊かさが感じられず、残念でした。
命のヨリドコロ
驚きと感動の、素晴らしい恋の物語。
殺人鬼が出てくる、なんか重たそうな話だし、と言って観るのはやめようとしている人に、この映画を勧めたい。
確かにグロシーンも多いし、最初から最後まで重い。けどこれは、殺人鬼とその殺人鬼によって人生が終わってしまった男との、美しすぎる恋の物語なのだ。
物語の最後で、確実にウルウルくるはず。
すごく面白い。
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