ユリゴコロのレビュー・感想・評価
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人格障害の極端な狂気~愛こそよりどころ~
【人格障害の極端な狂気~愛こそよりどころ~】
by PAPAS
「ユリゴコロ」62点。
「まほかる」のグロくて異常で壮絶な理解できない世界を、普通に淡々と余計な音を消して(?)静かに描きます。
あまりの映像と反対に、前半は寝てしまいそうでした(笑)。
昔も存在したのですが最近になって注目され始めた「生まれついての(反社会性・境界性)人格障害者(最近の理解できない猟奇殺人・犯罪の原因とも考えられています)」としてヒロインを描きますが、男もある意味「人格障害者」でしょうか。だからわかり合いいたわり合えるのでしょうか。
救いようのないサイコ的狂気と愛を「極端」過ぎるように小説・文学は描きます。現実にはあり得ないので文学の中では生き生きして来るのです。そこが文学の魅力でしょうか。
その彼女を救える「ユリゴコロ=よりどころ」は愛しかないのです。「こころ」の異常は寄り添う「こころ」でしか救えません。
そして「愛の代償」として「SEX」が伴います。悲劇が起きます。必然です。周りの人間を巻き添えにして。
やはり原作には敵わないです。
ストーリーとしてはあまりに「違和感(イヤミス)」を覚える世界に溺れます。
それが「まほかる」です。でも大受けする「世界」ではありませんが。
「吉高」はこの役を演じたことは評価していいと思います。
が、果たして「こころの奥底にある自分では抑えられない衝動・さみしさ」を理解できていたのでしょうか?まだまだ「狂気」「グロさ」が足りないような。もっと顔を歪めて汚さねば。
「ケンイチ」は独特の雰囲気を醸し出していいのでは。
「松坂」は己の「アイデンテイテイ」への「狂気」を抑えながらも、細かい部分で出てきてしまってもいいのでは。
あのラストの「どんでん返し」は、敢えて「救い」を求めたのでしょうか。
悪くはないと思いますがムリなような🍀
グロい!
こんな展開になるのか!
予告編も見ずに行きました。
松坂桃季と吉高由美子が好きだから見たかった。
松山ケンイチは「珍遊記」が最低だったのであまり好きではなかった。でもこの映画を見ていいなと思いました。役者だなあと。
最初はホラーぽくって見るんじゃなかったと思いました。特に佐津川愛美さんと吉高さんのシーンは目をつむってその場面が終わるのを待ちました。
でもホラーじゃなかった。設定はありえないかもしれないけど、その中で交差する登場人物の心の動きに胸を打たれました。
感動しました。
吉高さん、きれいでした。こんなにきれいだったんだ。
佐津川さん、ヒメアノールのときは魅力的でした。もう少し場面を与えてあげてほしかった。
でもあの設定ではしょうがないか。
松坂さん、良かったと思います。
松山さん、良かった。声に迫力もあり、演技にも心を打たれました。
吉高由里子はキレイ
共感できない恐怖は蜜の味。
開けてはいけないパンドラの箱。
でも、開けてはいけないと思えば思うほど、開けたくなるのが人間の業なのでしょう。
この映画のパンドラの箱は「一冊のノート」。
そこに書かれている禁断の真実に、耐えることができるかどうか。
そこが運命の分かれ道となっています。
人の優しさに触れながらも、生きることの厳しさを感じている一人の少女。
そんな板挟みの感情の中で、ふと芽生えてしまうのが「人を殺すことの快楽」。
殺せば殺すほど心が満たされて行き、擦り切れた感情も豊かになって行く。
それは、まさに負のスパイラル。
自分ではどうにもならない感情、衝動を、押しとどめながら行き続ける姿は、苦しみで満ち溢れています。
そんな彼女の拠り所となるのが、一人の青年。
容赦のない優しさによって、彼女の心は徐々に溶かされ幸福が芽生えるのです。
今回、吉高由里子さんの消えてしまいそうな、華奢で脆い演技に引き込まれました。
誰かのそばにいないと生きていけないような、寄生虫のような柔い姿は見るものを夢中にさせてくれます。
また、彼女のそばに寄り添い続けた松山ケンイチさんの存在。
昭和の世界観とマッチした黒髪に魅了され続けました。
ドロドロとした濃厚な恐怖が続いているはずなのに、どこか繊細で不透明な安定感も感じられる。
不協和音を奏でているような、独特の世界観に引き込まれ、あっという間の2時間10分でした。
「恐怖=快感」を味わいたい人にはお勧めです。
この感覚は病みつきになりそうです…。
刺激的!
実家の押し入れの中にある1冊のノートから始まる物語。
婚約者に逃げられた松坂が孤独との葛藤の中、
殺人鬼の書いたノートにどんどんのめり込んでいく。
人を殺すことでしかユリゴコロを得られない吉高の初めての友達とのリストカットシーン。
とてもグロテスクですが、彼女たちにしかわかり得ないふたりが混ざり合う感覚。
わかるわけないのにわかるような…
非日常の事なのに、自分自身の事のようにのめり込みました。
吉高ちゃんの演技はとても怖くそれでいて切ないそんな感じでとても魅了されました。
松山との出会いもまた偶然のようで必然で、、、。
吉高ちゃんの心の成長、成長しているのに同じことを繰り返すことしか出来ない。。。
見るしかない作品です!
ちょっと怖いかも?
なかなか美しい。
ひきこまれました!
原作とは別物
原作のファンだったので期待を大きくしすぎたか。。
いやいや、この映画は原作なしでも酷い。
吉高由里子演じる主人公の濃い一生を、印象的なシーンをツギハギして表現しているのだが、、
これがあまりにも雑。
原作を読んでいなければ、?の連発間違いなし。
あれはどうなったの?これはどうなったの?という?ばかりが消化不良のまま進んでいき、
途中から尺の問題とはいえ、
原作とは完璧に異なるストーリー展開。。
俳優さんの演技はイメージとけっこう合っているところもあって、お!と思ったが、、。
これは監督の問題なのか?
シリアスなシーンであまりにもリアリティがなく、笑ってしまうことが多く、これも残念。
唯一良かったのは家とドッグカフェの店の雰囲気だけ。
ある意味原作とかけ離れすぎていて、原作を汚されないでよかった。
原作の最期の雨の降る中車を見送るシーンはどうしても見たかった。。
どっぷりと浸かれる映画時間
良い意味での嫌悪
映像の物語性に欠ける
命のヨリドコロ
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