ユリゴコロのレビュー・感想・評価
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中盤まで良かった!!
他の邦画にはないダークな内容と、昔の2時間サスペンス風の映像がマッチしていました。終盤は予定調和なまとめ方になってしまって残念です。先回りで無双はどうかと思うので、有名な「今まで殺して井戸に捨てていた遺体は母が片付けてくれいていた」の方がまだ良いと思います。リストカットは何度観てもキツイです。ユリゴコロと言うタイトルは、吉高由里子だからという事以上のものは感じませんでした。
殺人鬼
殺人鬼の心、姿、背景、育ち、
感服に描写している。
俳優人が素晴らしい。
吉高由里子、松坂桃李、etc
感激というより衝撃を受けた。
心にイチローのレーザービームを投げられたような衝撃だ。
「心がなくなる。」
実にリアル、そして、正確に殺人をおこなっている。
いい内容で、役者もよかった
飲食店を経営している亮介。少し、自分でも乱暴なところがあることを不思議に思っていました。
そんな時、「ユリゴコロ」というノートを見つけました。そのノートには、美紗子の一生が書いてありました。
幼い頃から人の死についてしか興味がなく何人も殺してきたりしたことが書いてあった。
そんな美紗子が洋介という男性に会い、幸せを感じることができた。しかし、洋介が美紗子の過去を知って、2人は別々の道を進んでいくことになった。
しかし、美紗子は愛した男性と子供のために自分を偽り、子供を助けるという内容だった。
幼い時に、「死」に興味があることは、個人的には、特におかしくないと思います。
「死」の反対「愛」についての感情を抱いてしまうとそっちのほうがいいんだなといつもこのテーマを目にするたびに思います。
愛はやっぱりすごいんだなと思います。
話の内容も、どんどん引き込まれてしまって時間がすぐに過ぎてしまった。
吉高由里子さんの演技がすごいと思いました。あんな無感情から明るい所まで演じるのはすごいと思いました。
松坂桃李さんもすごかったです。急に怒りのスイッチが入るところの切り替えがすごいと思いました。
どうやって殺した?
役者はうまい。大切な人ができ変わっていく姿も悪くはない。
ただ、木村多江はどうやってあの屈強なヤクザたちを殺せたんだ?さすがに一人では無理だろ…
あとリストカットのシーン多すぎ。
婚約者のちえさんが失踪する背景も今時じゃない(旦那がヤクザで…というイマイチな筋)
気分のいい映画ではない
原作があるらしいですが、
原作未読です。
描写として暴力的というか、
破滅的といったほうがいいのか。
所謂日常的でない描写が多く、
見ていて気持ち悪くなる人もいるかもしれません。
ある意味で成功していると思います。
リアルさよりも、
印象最優先な感じですが、
ほんわかした映画に食傷気味なら、
見てみるのもいいかもしれません。
容赦のない愛の物語
とても見応えのある映画だった。
色々と強烈なシーン(濡れ場やリスカなど)もあるので苦手な人は苦手かも(これでも大分ない部類だと思うが)
皆素晴らしい演技だし、登場人物の熱が伝わってくるようでグッと掴まれる
現代パートがスタートし、青年の婚約者が消えるという謎から始まる(真相はなんだか突飛すぎて何か裏があるのか?とか思ったらそんなことはない。でも良いのだ、主軸じゃないし)
そしてノートを見つけて話は過去パートへ
それぞれ各時代の美沙子を演じた3名の演技は凍えるような感じで凄まじい。
前半部ではかなり光のコントラストの明暗が強烈で主人公の闇が深いものであるようなのを表していると思われる(そこまで全部は見られないけど強烈なコントラストだったし)
過去パートの登場人物は皆「死」に捕らわれているようで、共感は出来ないが惹きつけられ彼らの行く末に釘付けとなる。
死を拠り所にする者、死との狭間で生を見いだす者、死に捕らわれて地獄に落ちた者
三者三様の「死」への想いが彼らを結んでいく。
松山登場からは明るいシーンが増えていく。
ここから物語は殺人鬼の話から男女の、親子の愛の物語へとシフトしていく
現代パートでは婚約者の友人からの情報から真相が明かされ、彼もノートの影響から暴走を始め出す(ここは分かっていたのでここからどうなるかが見物だった。松坂桃李はああいう狂気じみた感じも似合うよな)
過去パートではついに現代へと繋がる話が進み、彼女の過去が容赦なく今の幸せを壊しにかかってくる。
さらにそこから事態は想いもよらぬ展開へと動き出す…
とネタバレない風に書いたが、婚約者の友人と名乗る女が実は美沙子(つまりは母親)という展開になる。(これは予想外でビックリ!なんか関係あんのかな?と思ってたけどもまさか!)
この辺はミステリとして驚愕展開で話的にも満足。
とまあダラダラと書いてはみたけど要するに強烈な設定の登場人物たちをしっかり演じきっていたし、ただの殺人鬼の話という訳ではなく、愛の物語であるということと言えるのだろう。
登場人物たちに自分との共通点を素直に見いだすことは難しく、共感出来るところも見いだせない人もいるだろうが(普通に暮らしている人ではなかなか…別のアプローチから共感したり共通点を見いだす人はいるだろうが)間違いなく愛の物語であり、最期の2人で会うシーンが美しく残る映画でした。
TOHOシネマズ府中にて観賞
原作からは相当に脚色しているとのことで、登場人物を絞ったところは、主役2人を描写するに効果的だと思う。
吉高由里子と松山ケンイチも寄る辺なき感をヒシと感じさせる好演だ。
反面、母親が息子の婚約者の状況を知る理由などは度を越した偶然へ依存しており、この辺りはまだ原作の方が説得力がある。
母親が殺人に長けた守護天使だったという話は発想が凄いし、カタルシスもあるのだが、整形したって木村多江の瞳には吉高由里子の狂気は無い。ミスキャスト。
あと、松坂桃李、叫ぶから全部台無し。舞台じゃないんだから。
前半の虚仮威しホラー演出、ベッドシーンのCGも不要。
R15でもいい
吉高由里子がはまり役。幼少期を演じた清原ちゃんもとてもはまっていた。
目を覆うようなシーンがいっぱいでR指定がないのが不思議なくらいだった。
内容はなかなかよかったが、松坂桃李の壊れていく様が少しオーバーだった。が、かっこいいからよしとする☆
原作と違うようで原作の方が面白そうだ。
とても美しい映画でした
吉高由里子と松山ケンイチっていうキャスティングがものすごくタイプで、タイトルからしても、どういう内容なんだろうと期待していました。
グロ、ホラー、ミステリーなどが好きな人にはたまらない作品だと思います。
沼田まほかるさんの作品は本でも読んでいたので、これまた原作が気になるというくらい満足しました!
沼田まほかるさんの「彼女がその名を知らない鳥たち」も上映が近づいているので楽しみですね!
最適なキャスティング。 吉高由里子は 美紗子そのものだ。 静かに ...
最適なキャスティング。
吉高由里子は
美紗子そのものだ。
静かに
これまでの殺人を淡々と語る
美紗子の声が印象的だった。
いくつかの場面では
生々しい血の感触が
スクリーンから伝わってきて
目を背けることもあった。
よくあんな大変な役を演じたな、
と思った。
見応えがあり
役者も素晴らしい。
私は個人的に
松山ケンイチ演じる洋介に惹かれた。
『容赦ない優しさ』
美紗子を愛した洋介。
洋介を愛した美紗子。
この二人のシーンが個人的には好きだ。
殺人鬼ではない。
ただ、家族を愛する美紗子という女性を見ている時が好きだった。
是非。
冒頭からしばらく純粋に、怖い、の感情に襲われ、私には向いていなかったかもしれない、逃げ出したい、、と思っていましたが終わってみれば2時間とは思えない重量感を感じた、何とも美しすぎる悲劇でした。
ミステリーの謎や話の流れ自体難しいものではないので、かえって意図がわかりやすい中でキャラクターの関係性や感情に集中できたように私は感じます。
とても心を揺さぶられる作品でした。
追伸
私は松坂桃李さんの演技に"日本の一番長い日"でかなり衝撃を受けたのですが、今作でも本当に素晴らしかったです。
凄すぎ
78本目。
丸の内TOEIに遠征。
昨日ラストレシピで、今年NO.1で、今日ユリゴコロで、人生NO.1に出会えて、ラッキーな2日間だった。
松山ケンイチが、デスノート、聖の青春、と好きで、この作品でも圧倒的に良かった。
吉高由里子も演技の迫力が凄い。
わざわざ遠くまで、見に行った甲斐があった。
怖くて美しくて切ない
目を背けたくなる場面が何箇所かありましたが、その描写には必然性がありました。
美紗子は異常者です。しかし、それは外側から見た認識です。美紗子が自分の視点から語るとき、本人にとっては自分の行為は必然です。それが観ていると伝わってくるため、美沙子に不完全ながらも「共感」している自分に気づきました。美沙子にとっての必然を描くためにああいう描写が必要だったのではないでしょうか。その点は、原作小説より鮮明に精密に描かれていると思いました。映画ならではなのかも知れません。映像は恐ろしくも美しい。
自分が人間のクズだと認識しながら半分眠ったように暮らしていく美紗子がとても哀れでした。そして、始めて「嬉しさ」という気持ちを味わうことができ、そしてそれをまた失ってしまう、それが切ない。
多少ご都合主義的なところもあります。でも、そういう細かいことには目をつむる価値は十分あります。
またあの場面をみるのかぁ、と怯む気持ちもありますが、もう一度観たい映画です。(あと、原作小説も素晴らしい。)
守護殺人。
これもタイトルで「?」となった作品だったが、すぐに冒頭で
ユリゴコロがよりどころのことだと分かる。吉高由里子の的確
な演技で前半の過去が苦しみと共に描かれるが、同時に愛に満
ちた展開にもなる。松ケンのような男と出逢えば自分の過去を
清算したくなるのは当然。哀しい男女の行く着く果てが現在に
繋がってから、松坂桃李と父親の関係や婚約者の行方が加わり
そこから随分唐突な展開になるのが惜しい。殺人行を厭わない
主人公に肩入れはできないが、その一つ一つの意味、守る対象
の変化を彼女の成長だと受け止めてしまう自分がいた。息子が
そう感じたように、どんなに離れていても血の絆は永遠なのだ。
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