ユリゴコロのレビュー・感想・評価
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【一冊のノートが結び付けてしまった忌まわしき過去と現在、哀しみに溢れる物語】
幼いころから”ユリゴコロ”に捕らわれて来た美沙子(中学生:清原果耶、吉高由里子)と洋介の運命的な出会いをベースに美沙子と友人みつ子(佐津川愛美)の妖しい関係を描いた過去パート。
現代の幸せ溢れる亮介の元から忽然と消えた婚約者千絵(清野菜名)と千絵の元同僚”細谷”の関係を含みを持たせながら描いた現在パート。
過去パートと現在パートが結びついた時点で、不可思議な感慨を感じた作品。
<沼田まほかるの、独特なダークという言葉だけでは表せない世界観を128分の尺で良く表現したな、熊澤尚人監督(脚本・編集)と感じ入った作品でもある>
<2017年9月23日 劇場にて鑑賞>
意外とラブストーリー
出演者と映像(調光)がすばらしかった。
吉高さん、マツケンと佐津川愛美さんがとくに。佐津川さんは役によって印象が全然違ってすばらしい女優さんだなーと思う。
松坂桃李がノートを読むときの顔に差す光や殺人とともに画面が回転していく様子など心情と情景が溶け込むさまに心惹かれた。
マツケンの役が素敵で二人が出会ってからのストーリーはときめいたし、泣けた。現実でもこんなに優しい人がいれば救われるんだろうなと思う。
松坂桃李が変わっていく様子が急すぎてそこがストーリーとして説得力に欠けていて、少し興醒めした。
リストカットの中盤くらいまでが良かった。証拠残る荒っぽい手口の殺し...
リストカットの中盤くらいまでが良かった。証拠残る荒っぽい手口の殺しなのが変だとか、途中でいろいろ気になる部分が多かった。殺人鬼の血が流れてる〜とかで豹変するのも変過ぎるし、急に覚醒したみたいな表現もオーバー。これ以降があまり良くない。
殺人が出来る=殺しのプロではないのだから不意打ちで1人くらい殺せても、複数人相手は無理があるんじゃないのかと思った。全体的には良かった。
原作をしってるから?
ネガティブな意味で微妙。
最後の実家の前で泣くシーンは何でなんだろうな?
最初の方は退屈で、スピード狂?みたいのも謎な特性。なんで?それいる?
なんでノート読んでそんなカッカしてるのかなぁという印象。
女ひとりでヤクザの事務所乗り込んで全員殺しちゃうっていうのはやり過ぎでは…そんな能力がある訳じゃないでしょう…それまでもそんな殺し方はしてないし…
吉高由里子、松山ケンイチなど中心の俳優陣は素晴らしく素敵で映像美だった。
都合が良すぎ。
予想通りに事が進んでいく。
決して悪い訳ではない。こうなって欲しいかなと思う所に割りと入ってくる。
設定を除けば、どストレートな作品。
とりあえず、出会いと再会に奇跡があり過ぎる。
都合が良過ぎる。
もっと必然性を持たせないと安いドラマからは抜け出せないだろう。
悪くはなかったが、良くもなかった。
「吉高ユリココロ」は果たしてダジャレか
というツッコミがシャレだが、吉高由里子の闇の部分がもっと見られるかなと期待していたが、想像よりダークさが足りなくて残念だった。前半は助長なサイコパスな話かなと思いきや、手記のなかの物語と現実がリンクしてくる怒涛の展開は引き込まれた。
最後、怒りをぶちまける松坂桃李の演技は迫るものがあったね。
映像美&豪華俳優。だけ!
観た直後の率直な印象。。
ストーリーや人物像は陳腐と思ってしまった涙
うーん。。物語の真実が中盤で明らかになり(伏線拾えちゃう)私はそこから一気に白けてしまいました…。この映画、まだ1時間くらいあるよーー。みたいな。
偶然の摂理。好きな流れのはずが、過剰。。
とにかく吉高由里子ちゃんが美人で、もっと見たい!と最後まで、行けた作品。。
松山ケンイチさん。優しくて大きくて儚くて、本当に素敵♡ 旦那になってほしい俳優No.1では⁈(同世代の妄想…)演技も凄いよね!っと、
こんな感じで後半ほぼ話に身が入らない…。
でもほんと、あの、恐怖にハッ!とした瞬間の表情が真骨頂ではないでしょうか。素晴らしい!
殺人鬼の異様な悲しさは、綺麗な画で妖しく興味を掻き立てられます。
脚本が個人的にハマんなかったのかな?
原作も読んでないので、理解も浅く…。
タイトルは詩情あって魅力的にみえるよね。
皆さまのレビューを見て勉強したいと思います。
独自の雰囲気
全編を通して暗いストーリーですが、脚本がよく独特の雰囲気でじっくりみれたと思います。
前半に一冊のノートを見つけてからしばらくは、不気味なシーンが多く挫折しそうになりましたが、後半にかけては続きや結果が気になるように なり、最後には満足の得られたと思います。
人によって評価が分かれる作品だと思います。
木村多江さんの独特の雰囲気が、一番気に入った映画でした。
ティーンネージャー向け
個人評価:3.6
ストーリーや設定はよいが、深さや闇を感じるれないのは、その他大勢や、若年層のシェア向けに作られた邦画特有の作り方のせいだろう。
原作は読んでいないが、殺人鬼の闇や、心理的行動の描写は映画には表せてはいない。
ただティーンネージャーに向けての作品であれば良作とも感じる。
拠り所
常習的に行われるリストカットや、幸せを感じた時のいつか崩れるのではないかという不安。自分を保つための様々な行為と心の変動。それを癒やすものとは…。
後半は少し急ぎ足で答え合わせ感が否めませんでしたが、とても今の自分に近いテーマを多く含んでいて、ダイレクトに届きました。
「ユリゴコロ」(≒拠り所)は、誰もがそれを必要とし、時によって変化しうるもの。それとの向き合い方について考えさせられました。
原作からの昇華は見られず、残念
原作が面白かったので、読了後すぐにAmazonでレンタル。
お父さん役はもっと慎重に選んでほしかった。
静かな威厳がちっとも感じられない。
あんな安っぽいひとではないのに。。。
そもそも美紗子との別れと再会も原作と違うから、あんな感じでもいいのか?
主人公の弟くんがいないのもなんだかなぁ。
こちらも原作と違ってお母さんの入れ替わりがないから削られたのだと思うが。。。
ほどよい距離感を持ってノートと関わる人物が必要だと思う。
そりゃバイトくんの反応もそうなるわな。
そもそも、あんなあほそうなバイトくんに相談するなよ。
小説を映画に纏めるために端折ったところが気持ち悪く勿体ない印象です。
原作からの改変自体に批判的な訳ではありません。ただこの作品は成功したとは思えませんでした。
一方で、随所に違和感を感じながらも、吉高由里子と松山ケンイチはとても素晴らしかった。
松ケンからは哀しい優しさがにじみ出ていた。
ほんでやっぱり吉高由里子好きだなぁ。
最後に、木村多江のヤクザ無双にはおおいに笑わせていただきました
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