劇場公開日 2017年9月23日

  • 予告編を見る

「殺人鬼の苦悩」ユリゴコロ アサシンさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5殺人鬼の苦悩

2018年11月18日
PCから投稿

最初からどこまで我慢して見れるか耐えられないと思いつつ。
手首切りとか目を背けたくて、吐きそうになる場面ちらほら。
吉高由里子が松山ケンイチと出会うところから何かよくある殺人鬼と違う感覚で。
それでも、死ぬんだろうと思いきや、そこまでいくかと。
サイコパスではなく殺人鬼と普通の人とで揺れ動く苦悩を描いた功績は大きいです。
マークスの山とか兎角サイコパスはステレオタイプで小津具みたいに使われるが、これだけ心の中を描けたのは初めてではないか。
おかしな所は、いくら殺人鬼でも、女一人、ヤクザ事務所壊滅させることができると思えません。
壊滅させたら救うまでやれよと。
数々の殺人をしのいで逃げ廻れるとゆうのも非現実的。
しかし、松坂桃李は久々に臭くない苦悩の演技。
松山ケンイチはワザとらしい演技で嫌いでしたが、ここでは理屈抜きで愛さずにはいられない男を好演していて見直した。
吉高由里子は、さすが、抑えた演技でこれだけ人間の境界線を演じることができるのは彼女だけです。
最後の吉高由里子と松山ケンイチの再開シーンで感動するとは思わなんだ。

アサシン