「名探偵でちはやふる」名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター) 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
名探偵でちはやふる
コナンの新作はTVでやってから後々見る事がいつもだが、春に未見だった劇場版を一気に見たので、こちらも見ておこうとレンタル。
シリーズ21作目で、まさかの前作超えのシリーズ最大のヒットになろうとは驚きだが、それ以上に驚きだったのは…
コナンの次回作が競技かるたになると知ったのは、ちょうど『ちはやふる』にハマった時だったので、驚きと言うより、ドン引き…!
経緯は知らんが、国民的人気アニメがネタ被り…。
和葉がかるた部の幽霊部員だったなんて、お手付き級の都合良すぎる設定。平次にくっついてばかりで、そんな事一度も微塵も伏線も何にも触れられた事無いのに。
しかも、平次もかなりのかるたの腕前。
こりゃあ次回作で、蘭が実は軽音部の幽霊部員で(以下、ストーリーは本作と同じ)…って事になっても別に驚かねーわ。
京都、秋…雰囲気は悪くない。紅い秋紅葉で映像的にもなかなか。
倉木麻衣の主題歌は出色。
でも、ストーリーもそれほど秀逸ってほどでもない。展開も動機も設定を変えただけでもうパターン化。
相変わらずの人間離れのコナン・アクション。
今回は恋愛要素がメイン。
実質主役の平次と和葉好きなら、キュンキュン。
そこに新キャラ・紅葉を加えての三角関係。
かるたとミステリーとラブを巧く絡めたつもりが、どうしてもラブ色が濃くなり、ミステリーはちとおざなり、絶対に競技かるたである必要もあったのか。
競技かるたでミステリーと恋愛ごっこ。
未来のクィーン・紅葉のキャラをもっとフューチャーして欲しかった。何だか結局、平次と和葉のロマンスを盛り上げる為の噛ませ犬。
色恋にうつつを抜かしてたら、とてもとてもクィーン詩暢ちゃんの相手にはなれない。
ゲスト声優のお笑い芸人は個人的に好きだし、お祭りも楽しませてくれるが、下手さはアカ~ン!