「内助の功」ジャッキー ファーストレディ 最後の使命 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
内助の功
もはやハリウッド映画の一つのジャンルである“JFKモノ”。
これまで様々な切り口で作られてきたが、本作は夫人の視点から。
夫暗殺直後のジャクリーン・ケネディ夫人に迫る。
もうとにかく、ナタリー100%とでも言うべきか、全編ほぼ出ずっぱり。
ナタリー・ポートマンの演技に圧倒される。
実際の夫人を全く知らないので似てる似てないは言えないが、何だか容姿は似てないらしいが声色や仕草などは完コピしてるとか。
エレガントな衣装もさすがの着こなし。
慈愛に満ちた心優しき聖母像と言うより、夫の暗殺という悲劇に見舞われながらも気丈で芯の強い女性像。
一筋縄ではいかない、気迫すら感じた。
あの大統領にこの夫人あり。
記者のインタビューに答える回想形式で、暗殺直後から国葬までの4日間。
暗殺シーンや血の付いたドレス姿はリアルでドキュメンタリータッチではあるが、全体的に淡々と盛り上がりに欠け、少々退屈さは感じる。
でもその分、ナタリーの熱演と夫人の信念に集中出来る。
時期大統領もすぐ決まり、あれほど愛された夫は早々と過去の存在へ…。
夫という人物、大統領としての功績を後生に残す為、夫人は立派な国葬に全身全霊を傾ける。
JFK伝説の立役者、誰にも真似出来ない唯一無二の“内助の功”。
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