劇場公開日 2017年11月25日

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「【”私の声、ちゃんと届け‼”今作は、伝えられない”好き”の気持ちを歌や音楽に乗せる高校生男女の姿を描いた片恋物語である。あと、少女漫画実写化映画について記すの巻。】」覆面系ノイズ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0 【”私の声、ちゃんと届け‼”今作は、伝えられない”好き”の気持ちを歌や音楽に乗せる高校生男女の姿を描いた片恋物語である。あと、少女漫画実写化映画について記すの巻。】

2025年7月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

興奮

幸せ

■高校2年生の有栖川ニノ(中条あやみ)は、6年前、突然離れ離れになった幼馴染みの男の子・モモ、(小関裕太)との再会を願って、歌を歌い続けていた。
 ある日、ニノは転校先の学校で、モモを失った彼女を勇気づけてくれた少年・ユズ(志尊淳)と再会し、彼の優しさに徐々に惹かれて行くのである。

◆感想

 ドーモ。
 少女漫画実写化作品を映画館で観るのが、5年前まではこっぱずかしかったNOBUです。
 だって、観客は大体、原作のファンと思しき女子中学生や女子高生であり、オジサンはあんまり、嫌、殆ど居ないからである。ムッチャ、AWAYなんだよね。
 けれども、最近は劇場で観てもそういうことは特に気にしなくなったな。

 今作の監督の三木康一郎氏は恋愛映画の名手であり、特に今作の前に公開された「植物図鑑 運命の恋、ひろいました」は、高畑充希さんと岩田剛典さんのW主演という事もあり、劇場で観て、とても良くってパンフレットまで買った程である。

 今作の様に音楽が絡むと実写化のレベルは更に上がるのだが、皆さん、相当に練習をしたのだろうな。様になっているから凄いモノである。個人的には数シーンしか映らなかったのだが、今を時めくクロを演じた磯村勇斗さんのドラミングは格好良かったな。

 でね。最近はそういうレビューは大分減ったのだけれども、チョイ前までは少女漫画実写化映画のレビューはそれはそれは厳しいモノが多かった。
 曰く、”原作の世界感が無い!”とか、”イメージと違う。”とか・・。
 で、別のレビューにも書いたのだが、そもそも邦画の7割はヒット小説や漫画をベースにしたものが多いのだし、”原作の世界感が無い!”とか言うんだったら、漫画だけ読んでりゃいいじゃん!とか思ったんだよね。

 けれども、オイラも吉田秋生さんの優れたる漫画(というか、この方の漫画は下手な小説よりも相当に凄い)の実写化はヤッパリ身構えちゃうんだよな。
 しかし是枝監督はそれに果敢に取り組んで「海街diary」を見事な作品にしたのは、流石だなと思ったな。あ、吉田秋生さんの漫画はヒューマンドラマなんだけどね。

 で、ヤッパリ映画のレビューはなるべく良いところを書きたいもんだよねと思うのである。貶すのは簡単だけど、書き方を工夫するとかね。

 何故こんなことを書くかというと、映画製作には多大な労力とお金が掛かっており、制作陣は皆必死に作っていると思うからである。
 故、淀川長治さんという方の名言に”どんな映画でも、一つは良いところがある。”という言葉があるのだが、実に素晴らしい。
 レビューもなるべくそういう気持ちで書きたいモノである。

 ”地雷映画”とか今時”プロパガンダ映画”とか”伏字を多用した文章(私はこれをレビューとは認めない。)”や品性のないレビューとか、得点を付けないレビューは本当に困るというか、読みたくないよね。じゃーね。

NOBU
CBさんのコメント
2025年7月29日

本作のレビューもですが、映画レビューに対するコメントも絶賛同感です。「映画という文化が続いてほしい!」というNOBUさんの温かく強い意志が伝わってくるナイスコメントでした!!
(あ、ナイスって久しぶりに書いたな)

CB