「こじらせ女子にヘイリー、最高のキャスティング」スウィート17モンスター AuVisさんの映画レビュー(感想・評価)
こじらせ女子にヘイリー、最高のキャスティング
知名度のあるスターで近い世代ではほかにいないでしょう、この主人公にぴったりの女優。日本の青春映画だと往々にして、暗い、地味、イケてなくて友達もいないという設定の主人公に平気でイケメンや美少女を起用して嘘くさくなる。でも本作のヘイリー・スタインフェルドは、まずルックスからして(ファッションも含め)イケてない感を醸し出している。それに、「トゥルー・グリット」で感じさせた実年齢以上の精神年齢の高さが、この映画ではネイディーンの中でいろんな思考や感情が空回りしている感じとうまく結びつき、「ああ、こういう子、本当にいそう」と納得できる。
ヘイリーの演技は本当に素晴らしい(あと、ウディ・ハレルソンもいい味出していた)が、脚本はちょっと甘いだろうか。ストーリーに大人の目線で心から共感できるかというと、微妙かなあ。
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