「あれだけ小憎らしい役になりきられると、脱帽するしかない。」帝一の國 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
あれだけ小憎らしい役になりきられると、脱帽するしかない。
菅田将暉の才能に改めて感服。この役者は、インテリからチンピラ、好青年からこの映画でのコミカルなクズ男まで、何やらせてもうまい。
ストーリーはとんでもなくアホらしく、真っ正直すぎるくらいの主人公のクズっぷりがむしろ清々しいくらいだわ。
かつての学園ものだったなら、間違いなく主人公のキャラは弾のほう。帝一のようなキャラを主役に据えることによるアングルの新鮮さが、この映画の魅力になっている。
最後のピアノ曲に暗示された野望こそ、帝一が帝一である所以だ。
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