「宗教的正しさとは?」夜明けの祈り ホワイトベアさんの映画レビュー(感想・評価)
宗教的正しさとは?
第二次世界大戦直後のポーランドでの実話を下敷きにした作品。教義に背くことと、世間の批判を怖れて全てを隠し通す道を選んでしまう修道院長の気持ちが痛い程辛い。人の魂を救済する筈の宗教が被害に遭った者を二重三重に苦しめてしまうジレンマは本当に悲しい。フランス赤十字の医師として近くに駐留していた主人公の機転が無ければ最後まできっと誰も救われなかっただろうし、最後は何とかハッピーエンドで良かったと思います。ただ、同じような話は残念ながら他の地域でもあったでしょう。そしてそこでは皆、主人公のような人に巡り合えていたのでしょうか?ふと考えてしまいました。
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