「立場と信仰の葛藤劇」夜明けの祈り 巫女雷男さんの映画レビュー(感想・評価)
立場と信仰の葛藤劇
1945年、時は戦後ポーランド。
信仰を破ってまで助けを求めに行くシスター。
立場上の都合により最初助けてあげる事が出来ないフランス赤十字女性医師。
2人の出会いから物語が始まる。
自分の置かれている立場と信仰との葛藤によって最初は上手く話は運びませんが、お互いの歩み寄りによって物語が良い方向に進んで行きます。
歩み寄りと言う点ではパーフェクトな内容です。
物語展開的に、戦後の混乱が混乱だけに目を背けたくなる内容ですが、新たなる生命の誕生や生まれつき備えられている母性本能開花など、希望が持てる描写も共感出来る所です。
満点でオススメしたくはなりますが、私的に不満点もややあります。
それは成人男性の描き方。
殆ど絶対悪の様なロシア男性陣の描き方や、バーにて彼女が悩んでいても目の前でふらっと他の女と踊ってしまう彼氏医師など、描き方が少し雑に思えました。
監督女性なんですね。少し偏りが観られます。
女性主体の映画なので分からなくもないですが、異性もこの映画を観るんですよね。
その辺り意識して作って欲しかったです。
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