「戦争の深い傷」夜明けの祈り 由由さんの映画レビュー(感想・評価)
戦争の深い傷
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この映画には、戦争で身体や心に深い傷を負った多くの人がいた。負傷兵だけでなく、ユダヤ人の医師や、修道女が、心に深い傷を負い、毎日祈っていても癒されず、苦しんでいた。
戦争は、人を野蛮な生き物に変え、大勢の罪なき人を苦しめるだけのものだということを、誰もが認識しておかなければならないと思った。また、被害者が、加害者になることもあるのだということも。
彼や彼女たちを癒したのは、未来への希望であり、他者への愛情だった。
冷たく美しい映像と、静かで表情の少ない抑制された演技から、時折温かな希望と愛情が感じられて、じんわりと深い感動を覚えた。
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