「尊厳と信仰、一瞬の希望」夜明けの祈り 機動戦士・チャングムさんの映画レビュー(感想・評価)
尊厳と信仰、一瞬の希望
戒律とか主義主張の前に、人として、どうあるべきか、問われている気がします。信仰が、人を強くするかと思いきや、道を誤らせてしまう件は、観て辛かった。それでも24時間の疑問のうちに、1分に満たない僅かな希望があるとすれば、やはり信仰は人の支えになるのでしょう。
ラストの神々しさ、ほとんど反則技ですね。赦しの心と、未来を生きる新たな希望。手助けするか、見て見ぬふりするかは、私達に委ねられたのかも。本作は、単なる昔話では、ないはずです。
本作に、何か思うものある方は「サラエボの花」をお勧めします。失われた尊厳と、その先にある日常…。この問題は、解決するどころか、深刻になっているようです。映画観たところで、世界は変わりません。それでも観てほしい、そして、知ってほしい。戦争と暴力は、セットでやってくることを…。
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