「進む道」夜明けの祈り Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
進む道
クリックして本文を読む
第二次大戦下ポーランドの女子修道院で起きた人の生命に波及する残酷な事件と信仰、救いの話。
ソ連兵達による凌辱により妊娠した7人の修道女という、信仰の有無に関わらずあまりも残酷な事実。
更にはカラスの鳴き声に繫がる残酷な信仰心。
信仰する人を否定するつもりはないし、作中でも一般の人には理解出来ないという台詞があったが、修道士同士であったって解釈は異なる訳で、信仰心のない自分には自己都合で「思し召し」の重さと内容が選択されている様にしか感じられない。
そんな姿と態度をみせられながら、医師として命と向き合う主人公の誠実さと聡明さに救われる思いがするし、修道女達の心に影響を与えたのは神でも院長でもなく赤ん坊と医師という事実。
ラストは少しテイストの異なる描写も入っているけれど、胸が少し熱くなった。
コメントする