セザンヌと過ごした時間のレビュー・感想・評価
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セザンヌ没後110年記念
セザンヌの人となりを、ゾラとの関係を軸に描き出した作品。二人が幼馴染だったと知らなかったので、それなりに面白く観た。
ゾラが画家を主人公にした不幸な小説を書いてセザンヌが激昂し喧嘩になったが、その後も二人は距離を置きながらもやり取りをしていたとのストーリー。
登場人物がおじさん主体でひげもじゃの方が多いため、印象派の面々だなとは分かるのだが誰が誰だか判別が難しく、少々混乱した。笑
エクスの風景が美しく、セザンヌの家や山など、彼の絵画になっている場が再現されているのが良かった。
セザンヌとゾラが同時代に生きていたなんて知らなかった
男の友情も女同士も友情なんてものに縛られながら生きるなんてまっぴらだと思ってしまった。方や小説家。しかも早々と流行作家で画家は人生の終焉近くまで注目されない。そして小説家は孤児で貧乏。画家は裕福家庭に育って世間を嘗めきってしまっている。どちらともに創作に七転八倒。創ることに苦痛が伴うことを感じ、妬み・嫉みの発露をお互いに求めてしまう。
生身の生き物だから人間だから仕方がないはずなのに会えばどちらかが聴かなくてはならなくなる。ゾラが大概はその役割だったんだ。セザンヌは育ちがお坊ちゃまが故にゾラに甘え倒している。決裂は時間の問題。
「心がない奴には何も表現できない。」~当たり前だろう。
モノを作る者の原点は哀しみなのだから・・・・。
人の心を読める・・・そんなことは嘘バチなのだ。
自分の心さえ読めぬ者には人の心は動かせないのだ。
映画のセリフにはなかったが、エンディングロールが流れる間にそんなことを感じたんだ。
タイトルなし
マティスから『絵の神様』
ピカソから『我々の父』
そう崇拝された
フランスの画家 ポール・セザンヌと
フランスの文豪 エミール・ゾラ
2人の10代前半から40年に渡る友情
絶縁に至る経緯とその後が描かれています
.
不遇な時代を支えたゾラに対しても
悪態をつくセザンヌ
言葉で相手を侮辱するのは
自分への言葉や評価を恐れるからなのかも
そんなセザンヌの姿をみていて
最後にはそんな彼がいとおしくなってました
.
ゴッホ・ゴーギャンにも多大な影響を与え
映画の中に出てくる
ゴッホの絵で有名な"タンギー爺さん"も
セザンヌ作品を熱愛していたそうです
セザンヌの静物画が好きだ
彼の風景画は風景ではなく機械的な構図で、肖像画は無機質なポートレートで、美味しくない。
映画を観てこういう人物がこれらを描いていたのかと合点がいった。
彼はそう言う天才なんだろうと思う。
静物画を観たら一目瞭然だ。
それは静物ではなく動物のように描いているではないか。
私の好きなピカソやマティスが近代絵画の父と言うのも当然だ。
あの人格があの天才的な絵画を完成させたのだ。
そんなところに互いにわかり合う友情とパトロン性があるのだろう。
映画としては?だが、
セザンヌの奇行はよく描かれていた。
変わりゆく関係
子供の頃はとても仲が良かったのに、大人になって関係が変わってしまったのが、自分の身に覚えがあることで、切なかった。
ゾラとセザンヌも、社会の中で生きる苦しみがあって、別離は仕方のないことだったのかもしれない。その代わりに、ゾラは幸せな家族に心が満たされて、セザンヌは故郷の美しい自然に囲まれて、それぞれの才能を発揮した輝ける人生だったのだろう。
天才であっても、全てがうまく行くわけではないけれど、お互いに、幼い頃の思い出をずっと大切に思っていたことは確かだ。
だけど、思い出よりも、今の関係を大切にしたいと思う。
セザンヌの生きざまって知らなかった
子供の頃からの友人との映画だ
年下の弟のような友人に
焼きもちを焼いたり、ののしったり
でも大好きだったのだなと
エクスの風景も良かった
モデルには動くなと言いながら、自分は山を色々な角度から描いている❗
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