「絵はやめない、描きながら死ぬ」セザンヌと過ごした時間 フレンチカンカンさんの映画レビュー(感想・評価)
絵はやめない、描きながら死ぬ
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売れない画家の、早く世に出た幼なじみに対するやっかみが凄まじい。しかし物書きなら自分のことを書かねばならない現実において、画家の私生活は絶好のネタだ。
それを晒さすしかないジレンマの繰り返し。
セザンヌはよくケンカしたという逸話は読み知っていたが、これほど激しやすい人とは思わなかった。嫉妬が憎悪になり物を投げるは壊すは。
ゾラとセザンヌが互いを傷つけ合いながら認めてくれないアカデミーやサロンに悪態をつき創作に苦悩する姿が凄まじくも愛おしい。
「絵はやめない、描きながら死ぬ」
見かねたモデルを務める妻から「絵を辞めて!」と言われてセザンヌの人生はどうなったのか、物語としても出色だ。
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