「セザンヌとゾラが同時代に生きていたなんて知らなかった」セザンヌと過ごした時間 はるさんの映画レビュー(感想・評価)
セザンヌとゾラが同時代に生きていたなんて知らなかった
男の友情も女同士も友情なんてものに縛られながら生きるなんてまっぴらだと思ってしまった。方や小説家。しかも早々と流行作家で画家は人生の終焉近くまで注目されない。そして小説家は孤児で貧乏。画家は裕福家庭に育って世間を嘗めきってしまっている。どちらともに創作に七転八倒。創ることに苦痛が伴うことを感じ、妬み・嫉みの発露をお互いに求めてしまう。
生身の生き物だから人間だから仕方がないはずなのに会えばどちらかが聴かなくてはならなくなる。ゾラが大概はその役割だったんだ。セザンヌは育ちがお坊ちゃまが故にゾラに甘え倒している。決裂は時間の問題。
「心がない奴には何も表現できない。」~当たり前だろう。
モノを作る者の原点は哀しみなのだから・・・・。
人の心を読める・・・そんなことは嘘バチなのだ。
自分の心さえ読めぬ者には人の心は動かせないのだ。
映画のセリフにはなかったが、エンディングロールが流れる間にそんなことを感じたんだ。
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