「ダニエルの不器用な生き方が涙と笑いを誘った。」わたしは、ダニエル・ブレイク 突貫小僧さんの映画レビュー(感想・評価)
ダニエルの不器用な生き方が涙と笑いを誘った。
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私は、一人の人間である。
私にはダニエルブレイクという名前がある。
心臓発作で職を止められた男が再就職に孤軍奮闘とする、しかし国の政策により、非常に苦しい求職活動を余儀なくされる。このダニエルを演じたデイヴ・ジョーンズが実にピカイチ。
彼の演技が実に素晴らしい。違和感を感じさせない。
この国の政府は、貧困者に容赦なく厳しく冷たい。ケイティが「フードバンク」で行った
とっさの出来事に、驚かずにはいられない。
終盤近く、トイレで顔から湧き出る汗をひたすら拭くダニエルの姿で泣けた。ダニエルは
人間として決して悪い奴ではない。でもあまりにも不器用すぎで、困った人間に頗る優しい。
しかし自分が生きていくには「やはりそれなりのお金が必要。」なのかと、終わった後なぜかため息をついてしまった。
この監督は、フェードアウトが好きなのだろうか?
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