娘よのレビュー・感想・評価
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初めてのパキスタン映画、良かった
パキスタン北東部のインド、中国の国境付近のカラコルム山脈の麓には多くの部族が暮らしていて、絶えず衝突を繰り返していた。そんな時、部族間で殺しの報復連鎖が起こり、トラブルを収めるために、相手部族の老部族長と10歳の少女・ザイナブとの結婚をを要求された。父は了承したが、その事実を知ったザイナブの母アッララキは幼い娘を守るため、掟を破り部族からの脱出を図った。逃げた母娘を追っ手が迫り、デコトラ運転手に助けを求め、さてどうなる、という話。 シネマモードのジェンダー映画祭で評論家の北村紗衣さんご推薦作品。観賞後解説があった。 アッララキは自分の結婚の時に受けた嫌なことを娘にさせたくなかったんだな、って感情移入出来た。 デコトラの運転手のソハイルがだんだん母娘に感情移入していくところが見所。 山岳地帯の未舗装道路の埃っぽさや山々の美しさがパキスタンなんだなぁ、と感慨深かった。 アッララキは綺麗でザイナブは可愛かった。
単調なストーリー、色彩のゆたかさ
映画や詩歌の単純さを評価するには、その個人の持っている経験、知識の積み重ねが、もちろん必要と思いますが、かつ、「昼顔」最近の喜劇ではなく、カトリーヌ・ドヌーブ主演のものですが、それが、評価されてきたのは、出自、環境を捨てて何故?といった感情移入が入ります。良い映画でした。
一見の価値あり
本邦初公開のパキスタン映画と聞いて早速鑑賞。お話は単なる逃避行ですが、実話が下敷きになっていると知れば見え方も全く変わってきます。この現代でまだあのような封建的な因習が残され、そして部族間で血で血を洗う抗争が繰り返されているとは... 治安が悪過ぎて普通の旅行では訪れることが難しいパキスタン山岳地方の日常を窺い知ることが出来る好作品でした。
生け贄
今も残るイスラム部族の児童結婚問題を問う作品。 生け贄の様に扱われる娘を守る為に逃走する母娘の話しなんだけど、イマイチ本人達に緊迫感がないし、中盤以降あまりにも何もなくて、尻切れトンボで終わってしまって残念。 エンターテイメントに走るならもう一歩二歩足りない。
部族社会の掟と自然の厳しさの中で
母、娘、その娘。いつでも、母は、その娘の幸せを願い、時には命懸けで闘うんだな。 今も、社会の基本要素が部族社会なのかな、そうだとすると、その掟(ルール)は厳しいんだろうな、特に女性には。 乾季(?)のパキスタンの風景は綺麗だけど、厳しそう。
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