おとなの事情のレビュー・感想・評価
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崩壊の過程がハイクオリティ
予告で大体どんな修羅場が起こるかはわかるのだが、崩壊の仕方が緻密に描かれ、一個の火種が伝染していく様子が巧妙でした。
文句ナシに楽しめるし、意外とズシッときた。
音楽の使い方は変だった。
おとな、ね。
趣味の悪いゲームだなあ。
都合よく、都合の悪い電話やメールが来る、まるでロシアンルーレットのようなドキドキ感。
結局、言い出しっぺも賛同者も、やろうと言う奴が秘密を抱えてて、やめておけと言った奴が隠し事がなかった。ゲーム中も、隠したいことがある奴ほどうるさい。整形外科医という世間ではうさん臭そうなオジサンが実は一番誠実な人物で、カウンセラーという常識的判断ができそうなオバサンがヒステリックでやましい秘密があったというのが皮肉たっぷり。
全て、聞かなかったことにできるというのが「おとな」ってわけね。「おとな」じゃなかったらできないゲームだな。
距離感が大切
シアターを独占して鑑賞。ペッペの存在感が抜群に良くて笑えた。最後はもっと分かり易く説明した方がより一層共感できたのでは。誰でも大なり小なり秘密があり、全てをクリアにする必要性もなく相手との距離感が大切だと感じた。
2017-88
なんでも共有すりゃいいってもんじゃない
おしゃべり大好きイタリア人の会話の端々にイタリアの文化を感じられて面白った(マザコンとか事実婚とか)。子供の頃から仲が良い仲間とその妻の集まりなのだけど、幼馴染だからといってなんでも共有すればいいってもんでもないし、それ知ってどうするってこともプライベートにはあるってこと。なんでもかんでもオープンにすることの弊害、信頼関係の築き方、などなど現代のコミュニケーションのあり方をコミカルにシニカルに表現した作品だった。あと、劇中の「日本人はしつこく粘り強い」(でしたっけ?)というシンボリスティックな表現が気になりました。
イタリアの大人の映画
この映画がなぜイタリアでヒットしたのか、最後まで見ると納得できました。
個人情報を暴露するというのは怖いけど、その設定が面白くして笑ってしまったけど、その笑いは静かになりシリアスな雰囲気に。
会話が多くてついていくのが大変かと思ったけど、いつの間にか引き込まれていて、すごく集中できたのが不思議。
“ホモ”から“ノンケ”へ痛烈な皮肉
序盤はお洒落なホムパから始まるものの、段々重苦しい空気に包まれてくる。ちょっとしたゴマカシが取り返しのつかない事件に発展し、事態は個人のセクシャリティにまで及ぶ羽目に…。
コメディかと思いきや、後半の展開は現実に起こっているLGBTの問題にも触れていてなかなか見応えがあった。
舞台化とかおかしな事にならない事を祈る。
パンドラの箱
大人の事情がどんどん暴露されていく過程が、凄く面白いです。声を上げて笑ってしまった後に、ふと我にかえると偏見にとらわれていた自分に気がつきました。
人は誰もが秘密を抱えて生きていますが、そのパンドラの箱が、スマホ。パンドラの箱って、心の奥底にしまい込んでいるものです。
だから、パンドラの箱を常に持ち歩く現代人は、無防備。家族主義から個人主義になってしまった現代人は、スマホと家族との付き合い方を考えた方が良さそうです。
会話劇を楽しめる
地味な内容だしあまり期待しないで観てみようと思ったらそうでもない、すごく面白かった。
イタリア語って映画でもあんまり聴き慣れてなかったけど、巻き舌でバーッと喋るもんだから面白くて飽きない。
ホームパーティーっていうワンシチュエーションだけど、大人の友人たちの会話劇がかなり面白かった。
まあよくもこうタイミング良くこんなメッセージや電話が来るもんだなーとは思うけど。
奥さん方が軒並み美人揃いで目の保養になった。
かなりエグい関係も露わになるけど、オチとしては携帯見せるゲームはしてなかったってことでいいのかな。
秘密を秘密としてバレることなくそのまま過ごしているのと、すべて分かってそのまま家庭が壊れるのと、どちらが幸せなんだろうと考えた。
まあ何にしろ、帰り道でエクササイズするペッペは可愛かった。
言い出しっぺは誰だ!!
先日久しぶりに「ビューティフルライフ」を観たので
イタリア語の騒がしさにちょっと免疫ができてて良かった(笑)
おとなにとっては危険すぎるスマホルーレット〜〜
こんなことをやろう!と言い出した本人はどんな気持ちだったのか〜
実は本当のことをバラしたかったのかな〜〜
しかし、それにしても、イタリアだとか、フランスだとか
そもそも恋におおらか過ぎるから、
こういうシチュエーションが成り立つんでしょうね。(笑)
みんな何かを抱えてる〜〜おとなだからね〜〜(苦笑)
ただ最後は、どうとったら良いんだろう??
月食の夜の幻なのか?
それこそ「おとなの事情」なのか?
こういうところいかにも欧州映画らしい〜
とにかく大人が観るに相応しい映画です。
有る有る感がたまらないです。
どろどろ
ばか騒ぎな映画かと思っていたが、何ともどろどろな友人関係を暴く様な作品でびっくり。
ちょっとやり過ぎなぐらいの曲者達で、なかなか悪くはなかったけど、ピアスの件はやり過ぎかも。
自分の友人はこんなんじゃないと信じたい。
皆が皆出来過ぎなカップリングではあるものの、まあこんなものかと思っていたけれど、パーティーが終わってからが…壊れちゃった顛末じゃダメなのか?
余計な救済は要らないよ。
こういう、お金かかってないの好き(笑)
エライ疲れてた上に2本目の鑑賞だったし、期待してなかった作品だったから途中で寝ちゃうかも〜と思ってたけど、すご〜く面白い作品でした♡。何だか、アンジャッシュのコントを見ているような(笑)。
みんなそれぞれ美人妻の幸せカップルに見えても、携帯にはあんなに闇を抱えていて、ゾーッとしたり、呆れたり…。最後に娘が帰ってきたらよかったかも。それにしてもあの運動アプリ、めんどくさそ(笑)。
帰りの電車ではもちろん、乗客の殆どがスマホをいじっていたけど、あんなにシレッとした顔で、実はイケないメールを打ってるかもしれないと思うと、ちょっと悲しくなりました。
わたしの携帯はもちろん、誰にでも見せられますが、…それはそれで悲しいことか(笑)。
意外と深い…
密室で繰り広げられる大人の会話劇。最高に面白かった〜。〝秘密〟が交差するグチャグチャ感が堪らない。ラストまでもが面白い。他人事だから笑える笑えるw
知人のスマホは決して見てはいけませんねーw
そしてなんだか余韻引きずる作品。終わり方が良いからかな。
でも…何故、自らも秘密を目の前に抱えてるのに、そんなゲームやろうと言い出したんだろか?本当は知って欲しい、見つけ出して欲しいという深層心理からか?深い…。オトナの映画だわ。
見初めは、イタリアのあの会話の速さについて行けるのか?と思ったけど、あっという間に引き込まれたわ。
雑誌ananの映画レビュー〝稲垣吾郎のシネマナビ〟にも書いてあったけど、ホント舞台化したら面白い作品かも♪と思った。ちょっと観てみたい。
旦那様と一緒に
エゴン・シーレの映画を見て、予告で旦那様と一緒に見ようと前売り券を買って見た。
ありえそうな話だけど、全員にこんなに隠し事があるのかな…でも、大きな秘密は無いけど、私も旦那様には携帯見せないかなぁ。旦那様のも見たいと思わないし。映画としてはまぁまぁ面白く見れたかな。
パートナーの携帯は見てはいけない
隠し事はないことを証明するために、かかってきた電話やメールの内容を皆に見せるゲームを行った男女を描いた話。
ある程度予想のつく範囲の展開だが、え!あの人が浮気相手?って意外もあり、なかなか面白かった。イタリア人でも浮気には不寛容なんだなーと妙な感想を持った。
気に入らないのはラスト。ゲームをしなかったパラレルワールド(こちらが本当の世界?)になったのがわかりづらかった。もったいない。
企画オチに陥らなかった、よく練られた会話劇
3組の夫婦と一人の独身男性、計7名でディナーを囲み、ゲームと称してそれぞれのスマホに来た電話やメールをすべて見せ合う、という聊か下世話な設定の物語。これだけ聞くと、次々に7名の秘密や隠し事がバレてあれやこれやとてんやわんやするドタバタコメディを想像してしまい兼ねない上に、最早「企画オチ」にだってなり兼ねないような設定のはずなのだけれど、この映画はそれを巧く飛び越えて秀逸な会話劇に仕上げた。もう単純に声を出して笑ってしまうほど面白いし、同時に人間の(時に醜悪な)本音を抉り出した人間ドラマや心理サスペンスとしても見られるようなよく練られた映画でもあった。
7名がディナーを囲む会話劇となると、どうしても物語が閉鎖的で窮屈な感じになりそうなものだが、この映画が上手なのは、物語が窮屈になる前に、例えば「月食を見にバルコニーへ出る」とか、「お皿を片付けて次のメニューの用意をする」などと言った場面転換を挟み、物語に風を通して換気をする。テーブルにかじりついて激論を交わすだけの映画ではないところがまた良い。
登場人物の職業や価値観や過去の出来事などを明らかにしていく捌き方も、上手に会話の流れで輪郭を作っていくし、7人の中で問題提起する者、是を唱える者、否を主張する者、憤る者、宥める者・・・といった役割を、決して固定することなく流動的に変化させながら物語が転換していくあたりも本当に巧いなって思う。そうすることで、本当に此方もいっしょにテーブルを囲んでいるような気分になるし、彼ら7人が思慮深い「おとな」であることがきちんと描かれる。そういう下地を前半で作ることによって、後半の波乱の展開が、ただのドタバタ喜劇や醜い罵り合いではなく、人間の深層心理に鋭利に斬り込む物語に見えたのだと思う。
スマホのメールを見せ合う、と言われて真っ先に思い浮かぶトラブルは「浮気」だろう。しかしこの映画は「浮気」が夫婦にとってはあくまでも「表面的な問題」であることを熟知している。それを切り口にして、それぞれの夫婦が根本的にあるいは潜在的に抱えている真の秘密を明らかにしていく。うん、やっぱり巧い。一人の独身男性が持つ「秘密」にまつわる他6人の潜在的な価値観の違いがじわじわと滲むあたりも、唸るほど巧い。彼の存在はとりわけ効果的だった。
最後、映画は何事もなかったディナーの後を描いて終わる。全て暴かれて真実を知って孤独になる方が幸せなのか、それとも、何も知らずに秘密は秘密のままで壊れた夫婦関係を継続させるのが幸せなのか、これに関しては、私はいくら考えても未だに答えが出ない。
おもしろかった
おっさん一人で観てきました。
イタリアでも世界どこでも、大人たちのかかえる悩みって同じなんですね。
その辺りを夫婦たち互いの秘密が明かされることによって話が展開していきます。
パートナーにわざわざ話すようなことでなくても相手にとってはショックだったり、自分だけの世界を携帯に収めて世の中とバランスをとっていたり、と人それぞれなのですね。
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