ハクソー・リッジのレビュー・感想・評価
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戦争映画の新たな傑作!
噂通り戦闘シーンがとにかく凄まじかった。
「俺ならこの戦場で1分ももたない」と思えただけで十分反戦のメッセージになっていると思う。
キリスト教原理主義映画なので、無宗教の僕からするとあそこまで頑なに銃を持たない事に共感はできないが(父親とのエピソードで丁寧に描かれていたけど)、そんな事より信念を押し通し、実行する事で周りを黙らせ、最終的にリスペクトを得る。という結末は心を揺さぶられる。
蛇足①
米兵が日本兵を説明する台詞に「必死だから怖い」と字幕がついていたけど、なんだか原語は違う言葉だった気がする。日本公開向けに表現をマイルドにしてるのでは?と思うとなんだか不快だ。
当時の日本人は米兵を鬼畜と思っていたし、逆もあるはずだ。
蛇足②
とにかく頑固で上官に叱られてもヘラヘラしてる不思議ちゃんが新人で入ってきたら、上司としては困っちゃうだろうな。
「俺のやり方間違ってないよな」って寝る前に悩んだりしたんだろうな。
戦争の中で負傷した兵士を救う役目の衛生兵。戦争の映画となると衛生兵...
戦争の中で負傷した兵士を救う役目の衛生兵。戦争の映画となると衛生兵はピックアップされることがなかった。この映画は宗教観念が入り混じった衛生兵が主人公。戦争で武器を持たず戦火の中に飛び込むことは自分を守る術がなく自殺行為に近い。しかし勇猛に立ち向かい兵士を助け、時には敵すら助ける。普通戦争の中での精神で敵を助けるという考えは浮かぶのか。沖縄戦は日本としても辛い過去がある激戦地。何とも複雑な気持ちになる。
教訓。
前半、戦地に赴く前のデズモンド・ドス(人を救う衛生兵になる、と決意)の姿は、交戦権を認めていない憲法を国是とする日本国に重なって見えました。日本は何処へ行くのでしょう。そして、後半の戦闘シーンには思わず目を覆いたくなりました。しかし、現実の戦闘はもっと酷たらしいものなのでしょう。目を覆っている場合ではないのです。また、終盤の日本兵の描写にはやや疑問があります。切羽詰まった塹壕の中での「切腹」はないでしょう。ご丁寧に介錯までつけて・・・。メル・ギブソン、勉強不足ですね。
教訓
この地球上に人類がいる限り、戦争はなくならない。なぜなら、人類はそれほど賢くないからだ。しかしながら、戦争を回避する努力を惜しんではならない。死ぬ気で、戦争を回避する努力を続けなくてはならない。
他の戦争映画にはない視点
目を背けたくなる、リアルな映像が続くけど、「戦場で人を殺すのではなく、人を救う」他の戦争映画にはない視点の描写、そしてそれが事実だという重み。スゴイ映画だと思う。
戦争の現場の臨場感がこれ程リアルに描かれているのはあまりないんじゃないかと思う。ただしその分、気分が悪くなってしまう人もいるのでは。それだけ映像のリアルさがスゴイ。
戦争のスケールを、あえてハクソー・リッジという戦場の1ポイントに焦点を絞る事で、全体が見やすくなっている。アンドリュー・ガーフィールド演じるドスがもう1人、もう1人と負傷兵を救っていく圧巻のシーン、この映画の山にうまく繋がっていると思う。
その反面、ドスの入隊理由の描写が弱かった事が気になった。なぜ戦場で人を救いたいという発想になったのか、なぜあれだけの人を救えるエネルギーに繋がったのか、この映画のいわゆる“根”の部分だったので、もっと厚く描くべきだったと思う。唯一この映画のもったいないと思う点。
複雑な思いですが…
前半の主人公の生い立ちや軍に志願するまでは平穏にみていられるのですが、後半の戦場のシーンはかなりきついです。リアルな部分が現実にあった事でもです。
もしこの場所が「沖縄」でなかったら、主人公よりな気持ちだけで観ることが出来たと思います。ですが日本人としてみるには複雑な思いです。
この作品をみて「戦争」とは後世に伝えて欲しいです、2度と起こしてはいけないことだと。
戦場で銃を捨て、人を助けた英雄
第二次大戦の沖縄戦で宗教上の理由から銃を持つことを拒否。
1人も殺さずに多くの兵士を救った衛生兵の実話。
戦争の悲惨さはもちろんのこと、主人公デズモンド・ドスの「銃を捨てる勇気」に心を打たれる。
大勢の人が殺しあうなら、私はその中で人を助けたい。
その彼の信念は最後まで貫かれた
「沈黙」に出演したアンドリュー・ガーフィールドが再び神の声を聞く役を演じていて印象的だった。
世界が争いをやめて、平和になるためには何をすべきか。
今の時代だからこそ、考えさせられる作品。
助けるために殺す矛盾
戦争でたくさん人が死ぬけど、主人公は武器を持たない衛生兵として味方をたくさん助けたました、という英雄譚。
といった感じで上手に映画はまとまってますけど、凄惨な戦闘シーンに圧倒されてしまい、ちょっと胸に残るような矛盾感もありました。
いろんな映画で見たことある俳優さん達がたくさん出てます。アメイジングスパイダーマンの主演俳優は爽やか青春感な印象で、残酷な戦争モノがちょっとだけやわらいで感じられました。
メルギブ版『フルメタル・ジャケット』
デズモンド・ドスという実在の人物を描くと同時に、メル・ギブソンのこれまでの半生を辿っている。
敬虔な主人公はもちろん、アル中でDVな親父も素のメルギブにある要素。
そして後半で繰り広げられる阿鼻叫喚の戦闘シーンを経て英雄となるデズモンドは、まさに『マッドマックス』であり『ブレイブハート』であり、『パトリオット』であり『アポカリプト』という、メルギブのフィルモグラフィが詰まっている。
ヴィンス・ヴォーンの絵に描いたような鬼軍曹ぶりも最高。これはメルギブ版『フルメタル・ジャケット』でもあった。
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