ハクソー・リッジのレビュー・感想・評価
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メルギブソン…やりましたね。 中々長めだったけど、無駄なシーンはな...
メルギブソン…やりましたね。 中々長めだったけど、無駄なシーンはなく、ずっと力みっぱなしで観てました。 彼の信念がどれだけのことを成し遂げたのか、またこの作品を観ている時間の中で、戦争についても沢山のことを考え、感じ、苦しくさせられた。
沈黙サイレンスとの連続性!!!
現代のキリストのような善行を行った、ウソのような本当の話。コレ、完全フィクションだったらシラけてるだろうな〜、とか思うけど、流石はメルギブ監督、ちゃんと深く面白い映画になっている。 メルギブソン監督作品によく見られる、信念と現実との狭間の葛藤が今回も描かれていて、心にズシンと重たいものがのしかかってくる。さらに戦争映画だし。見応えが十分過ぎる作品になっているを にしても、アンドリューガーフィールドは、キリスト教絡みの役が続いてるね。沈黙(サイレンス)では生きるために宗教上の点について妥協していたけど(信念は曲げていないが)、本作では妥協しなかった。
人として、人を救う
軍隊のしごきや、ハクソー・リッジでの戦闘シーンが凄くて。 ましてや沖縄戦の話。 いつもだったらたぶんギブアップする、分野の作品ですが。 デズモンドの「あと一人救わせてください」と次々助けていく姿が胸を打ちます。 過去の経験から、「銃は持たない」という強い信念。 それは厚い信仰・心の拠り所があってこそでしょう。 ハードなシーンを懸命に走り回るデズモンド。 誰よりも勇ましかった。 そして今。世界紛争等「人間が人間に銃を向ける」ことの悲惨さを十二分に伝えていると思います。
ウソのような本当の話
実話と知らずに観ていたらなんて真実味のない話だ、と思うところだった。主人公が信心深く、平和主義なのは結構なことだが、軍隊という規則で成り立っているような組織を根源から覆してまで主義主張を通すところに白人的傲慢さが見えた。この戦闘シーンが本当なら、主人公が生き残ったことは奇跡的であり、信心深いメル・ギブソンがありがたがって映画化したのには納得がいった。
迫力が凄くて
迫力が凄くて観るのに疲れた(^^; 太平洋戦中の沖縄戦で活躍した米軍衛生兵の実話もの。 日本人なんで観るのが辛い部分も有るんだけど、あくまでも映画として最後まで観させてもらった。 アカデミー賞をとってるだけはあるなと思った。
デズモンド勇気をありがとう
どんな言葉で言い繕っても、戦争は戦争。 人が人を殺める残酷な時代。 だがそんな混沌とした極限の世界でここまで信念を貫いた勇敢な男を我らは目にする。 とてつもない勇気と感動を与えてもらった。
メル
マッドマックスが撮ったスピリチュアル映画。戦争の悲惨さとか、そういう感じでもない。なんなんだろう、この流刑地オーストラリア出身のメルが描く一貫して血みどろなキリスト教感は。自らの肉体を傷つけるプリーチャーというのはイーストウッドの専売特許なのだけれど、イーストウッドが亡霊なのに対して、ギブソンは精霊系。顔のない天使の時から。炸裂するカトリシズム、パトリオティズム、血を浴びる身体。さすがマッドマックス、崇高さのかけらもなく、凄く面白い。かつてなく誠実な日本人兵の描き方な気がする。自爆、ハラキリ、紋切り型で、何を信じてるかの違いだけでイエモンもヤンキーもお互いすこし狂ってて。切断された遺体を盾に特攻する米兵と、白旗揚げて自爆する日本兵の対比はフェア。
知ることが出来た
戦争は悪いものと言われ続けてきたが、「いけないもの」ぐらいの認識だった。この作品を通じて改めて戦争と言うものを感じることが出来たと思う。お互いの大事なものを守る為自分の命を捨てる覚悟がアメリカ兵ともに日本兵からも伝わってきた。鉛玉1つで命は散る。軽いけど沢山の思いが詰まった命を簡単に失ってはいけないと感じた。
自己犠牲
ドスは確かに模範的な良い人です。ただこの作品は、「人を殺す」という戦争の核心には触れていません。ドスの様な善良で盲目的な人のおかげで、戦争という殺しが継続できることだけが分かります。なぜなら彼は、文句を言ったり、発狂したり、途中で辞めたり、逃げたりせずにいるからです。頑なに信念を曲げない事は決して悪いことではありませんが、この作品で描かれているドスには、共感することはできませんでした。 この作品のテーマは「戦争」という本質と向きあうのではなく、自己犠牲の精神を美談として描いている様に感じました。美談に仕立てると戦争の本質が見えなくなります。自己犠牲という暴力が見えなくなります。日本軍も過労死もブラック企業も必ず自己犠牲を強いてきます。もともとそういう考えの作品であれば、仕方がないとしか言えません。
凄いのだけれど、その気になれない...
本当はすばらしい内容なのかもしれないが…、なんだかCGのような現実感の無い映像が多く、個人的に好きになれなかった。また、顔のアップが多く、マカロニウェスタンのようなスタジオ戦争映画、と感じた。
本当にすごい映画です。戦闘シーンはやり過ぎではないでしょうか?でも...
本当にすごい映画です。戦闘シーンはやり過ぎではないでしょうか?でも、第2次世界大戦の沖縄であのような戦いがあったこと、初めてしりました。日本兵と戦う話ですから、日本人としては、ちょっと複雑ですが、米兵がヘルメットなのに、日本兵は布の帽子をかぶっていて、それだけでも、当時の国力の差が感じられました。 それにしても、実話ということ。武器を持たずに、弾丸が飛び交う中、救助に徹するとは、男ナイチンゲールとでもいいましょうか。 最初の段階ではどちらかというと、主人公は、のんびりした感じに描かれていますが、戦場では負傷兵を担いで逃げる、強靭なスーパーマンに変身するのです。ヒューマンストーリーであり、ヒーロー映画でもあるのです。
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