劇場公開日 2017年6月24日

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「凄惨な戦場」ハクソー・リッジ からあげクンさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0凄惨な戦場

2022年4月27日
PCから投稿

泣ける

興奮

特に前情報無く鑑賞。
戦争映画なのに主人公が「銃には触らない」と言い出してびっくりした。

主人公「人を傷つける銃には触れない」と主張するが、もちろん許されるはずがなく、命令違反で軍法会議にかけられるも、何とか自分の主義主張を通した主人公はついに戦場へ赴く。
舞台は沖縄・前田高地へ。
前田高地は激戦地であり、死屍累々、阿鼻叫喚、屍山血河、、、どの言葉もこの戦場を表すには生ぬるく感じるほどだ。
主人公は血と腐肉の舞い散る戦場を丸腰の状態で駆けまわり、負傷兵を救い出す。
もちろん勇気がないと出来ないことだし、常人には無理だと思うが、「アメリカンスナイパー」のように仲間のために敵を殺し、精神がズタボロになった兵士もいるわけで、、、
結局、自分が殺さなかった分、他の誰かにその重荷を背負わせているのでは、と思ってしまった。
どうしてもライフルに触らなくて他人に迷惑かけてしまうところも、良く言えば「確固たる信念がある」のかもしれないが、自分の生き方を優先し、絶対に譲歩しない「かなり自分本位な人間」ともいえる。

この映画の見どころはリアルな戦場の描写にあり、戦場での活躍譚や友情物語を期待する人には物足りないだろう

からあげクン