「信念」ハクソー・リッジ ジジさんの映画レビュー(感想・評価)
信念
「信念を持って生きる」とは
こう言うことなんだと。
本当にすごい。
これが実話なのかと思うと、心底人間捨てたもんじゃないと思う。
そして、戦争の描き方が今までみた、どの戦争映画よりリアルに感じた。
足が吹き飛び、内臓が飛び散り、地面が人の肉塊でどす黒く染まっている様が、本当に恐ろしいと思った。
私の祖父も第二次世界大戦のガダルカナル島というところに陸軍兵として出兵した。
仲間が大勢亡くなり、祖父も4箇所銃弾をあび
命からがら生き延びた話を聞いた。
隣にさっきまでいた仲間が次の瞬間撃たれて亡くなった話や、泥水を飲んでしのいだ話をよく聞いた。
もう祖父は5年前に92歳で亡くなったけど、毎年お盆には戦死者の慰霊碑に訪れ私も度々一緒に行った。
20年ほど前。
祖父が参加したあるパーティーにアメリカの方がいて、酒を飲みながら話したそうだ。
なんとそのアメリカの方は第二次世界大戦で祖父と同じガダルカナル島に出兵していたのだそうだ。
祖父は少し涙ぐみながら、
元敵同士だか、今はこうしてお酒を酌み交わせる。
本当に平和はいいな。
と言っていた。
戦争で戦った兵士たちは、みんな誰かの息子だったり父親だったり、恋人だったりする。
戦争は二度と繰り返してほしくないなと、この作品を観て本当にそう思った。
とてもいい作品でした。
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