「人が人を殺してはいけない」ハクソー・リッジ ezuさんの映画レビュー(感想・評価)
人が人を殺してはいけない
あの時代、日本兵は毎日訳もなく上官に殴り蹴られていたが、アメリカでは怒鳴りあうだけだから、消耗の差や上司に対する信頼も格段の差があったと考える。
戦争は前線のむごたらしさと国民の悲惨がごっちゃに進行するものであるが、反戦主義者のメル・ギブソンは、兵隊達が戦場で、引きちぎられ切断される様を「プライべート・ライアン」よりリアルな映像を音響とともに表現して圧巻だ。
メインテーマは「人が人を殺してはいけない」
メル・ギブソンが絡んだ戦争映画『ワンス・アンド・フォーエバー』より自らメガホンを取ったこの作品の方がはるかに素晴らしく、アカデミー賞作品賞ノミネートもうなづける。ただ、沖縄の激戦地、断崖絶壁(ハクソー・リッジ)であの様な方法で多数の負傷兵を助けた衛生兵の行為が可能なのか、俄かに信じ難い思いも残る。
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