「ほとんどが取り調べ」ヒトラー最後の代理人 kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
ほとんどが取り調べ
「仕事をすれば自由になれる」と横断幕に書かれている写真が何度も登場する。取り調べる若き捜査官兼判事アルバートは「本当にそう思っていたのか?」という質問を何度も繰り返す。ヘス自身が投獄されたこともあり、ヒムラーから収容所の所長をやってみないかと誘われ、総統のため命令には何でも従うようになった経緯が語られる。
アウシュビッツ所長になってからは、ソ連将校の虐殺は何にも感じなかったが、ユダヤ人大量虐殺の命を受けてからは若干人間性を取り戻したような説明をする。特に、ガス室に女性と子どもが送られるときには家族を思い出したなど。
ほぼ語りだけで進む映画で、時折アルバートの行動も挿入されるが、なんだか意味を為してないような気もする。ヘスの絞首刑はあっけなかった。ほんの数秒で絶命したような感じ。映画そのものも呆気ない。
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