「髭ウィルス」ダークレイン odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
髭ウィルス
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冒頭から爺さんがエロ本を読んでいる、それだけでもうB級映画宣言でしょう。
予算の関係か密室化したバスステーションが舞台、集まった乗客が皆んな髭面に変身してゆく、人間ばかりか犬迄人面化、髭ウィルスかい?
豪雨の中にウィルスなんてラジオで言うからコロナにかこつけたパンデミック・ホラーかと思ったら、宇宙人なのか魔法使いなのか得体の知れない少年の読んでる漫画が現実化するという突飛な妄想パワーによる異変劇でした。(撮ったのは2015年だからコロナ以前でしたね、軍が秘密裏に開発した生物兵器やウィルスものだったら先見性を褒められたかも)
メキシコ系ユダヤ人のアイザック・エズバンが脚本・製作・監督と独壇場の妄想劇、生き物が皆、同じ顔になる、原題はLos Parecidos、スペイン語で類似者、近年の人々の没個性化と言うか、画一化傾向に風刺を込めたのか、作家性が強すぎて理解不能、妄想に振り回されて、ホトホト疲れました。
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