亜人のレビュー・感想・評価
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新体感。
原作もアニメも全く知らないまま観た感想はまず冒頭で驚いた。
何コレ、ずーっとこのままこのテンションで闘い続けるの!?
と思ったら本当にそうだという、凄惨な闘いがラストまで続く。
飽きないけれどかなりの緊張感、新しいといえば新体感な気も。
とにかく主役の佐藤健と綾野剛がずーっと闘って死んで蘇って
闘って死んで蘇ってを繰り返す。その間凄まじい映像体験の嵐。
グロいシーンもけっこう多い。物語は単純なので分かり易いが
どこで終結させるのか見えない闘いになるのでめっぽう疲れる。
主演の佐藤健は大熱演だけどやはり綾野剛のキャラに喰われた。
冒頭で似合ってないと思った仰々しさも、観終える頃には完全
に自分のものにしていた彼には脱帽。何でもできちゃう綾野剛!
邦画アクションで大当たりキター(°∀°)ーー!!
いやあヤバイ
何がヤバいって超面白くてヤバイ
原作コミックは読んだことなくてプロモーション映像を見て面白いかも、と思って映画の日に鑑賞を決定。
正直、鑑賞前はくじ引きを引くような気持ちだった。それも映画の醍醐味か、と思っていたら序盤からぶっ飛んだ展開でもう目が離せないのね。悪役の綾野剛が凄すぎるの。
ガンアクションの動きがもう惚れ惚れするレベル。アクションゲームでFPSやGears of Warシリーズをやったことある人なら、きっと気持ちを分かってくれるはず。
あとネタバレで言うが、飛行機が厚生労働省の建物に突っ込むシーンが圧巻。続く佐藤(綾野剛)vs警視庁SAT一個部隊とか、見ていて感動して思わず泣いてしまいそうだった(アクションのレベルが高すぎて、という意味で)。
あとCGの使い方が、これって本当に邦画なの?!っていい意味で疑うぐらいのレベル。質というより、見せ方や演出に磨きがかかっている。アニメの世界では知られているProduction IGがエンドクレジットにも出ていたけど、やはりそういうハイクオリティなところの協力あってこそだろうか。
なんだかほめちぎってばかりだが、許してほしい。だって今年は同じ邦画のアクション映画のRE:BORNやhigh&law the red rainで感動した後にこんなレベルの高いアクション娯楽映画を見せられたら、ケチのつくようなことは思いつかないよ。
映画ではまれに、忘れられない悪役っていうのがあるけど、劇中の佐藤のインパクトはまさにそれだろう。
洋画ダークナイトに出てくるヒースレジャーのジョーカーを見たときのような衝撃だった。
凄かった!
原作が好きで、今回は「るろうに剣心」のアクションチームが手がけるということで、るろ剣越えかと言われていましたが、まあ…そうでもなかった。ただCGと佐藤健のアクションの組み合わせが上手だった。最後の飛び降りで終わるのはとてもかっこよかった!
終わり無き壮絶アクション!の足を引っ張る滑稽展開
原作コミック未読。
監督が本広克行と知って若干躊躇したものの
(氏の映画はあんまし肌に合わなくてですね)、
邦画でド派手なVFXアクションやったるぜ!的な作品は
どんな出来じゃろかいと観たくなってしまう。
佐藤健も綾野剛もアクションイケる役者さんだし
エンタメアクション作として期待できるかも、と鑑賞。
...
で、この点は嬉しいことにかなりの出来!
決して死なない“亜人”という設定を存分に活かした
戦闘シーンはスピーディかつ豪快でヒネリも利いている。
亜人は刺されても撃たれても手足失っても全身粉砕されても
一度死ねば肉体全てが修復(リセット)される。
おまけに亜人粒子なるもので形成したスタン……
ゴホン、幽霊のような分身を闘わせることも可能。
対する一般人は麻酔や拘束具で動きを封じるしか手が無いが、
亜人は不利になるやいなや自分で頭を撃ち抜きリセット!
頸動脈切ってリセット! 飛び降りてリセット!
攻める場合もムチャクチャだ。
自分の体の一部を囮に使ったり、乗り物で突っ込んだり、
文字通りの捨て身の攻撃を躊躇なく仕掛けてくる。
(さすがに9.11のアレは色々マズい気がするけど)
クライマックスを飾る亜人&幽霊タッグマッチも見事で、
アクションもアイデアも満載で楽しく、邦画の
VFXアクションの進化をしっかり感じ取れる出来だった。
...
立役者はやはり主演の佐藤健と綾野剛。
綾野剛は拳銃からマシンガンまで凄まじい銃捌きで魅せるし、
佐藤健の跳躍・疾走等の肉体派アクションはビシッと華麗。
おまけに2人とも細いのにスゲぇ筋肉! エンドロールの
ライザップか? ライザップ仕込みなのか?
綾野剛演じる佐藤(ややこしい)の悪役っぷりも
痛快で、「なァつかしいねェ田中くゥん」とか
「やッ! 来ちゃった!(照)」とか、
妙に爽やかダンディな言動がやたら面白かった。
...
なのでアクション面と主演については満足。
なのだけど。
それを-方向に補って余りあるツッコミ所満載の描写が問題。
妹の病気をもっとテーマに絡めた方が……とか、
下村ってなんであんなに戸崎に従順なの?とか、
単純に物語上での描写不足に関する不満もあるが、
それより遥かに困りものなのは、
アクションや映像のド派手さに反して、登場人物の
行動が所々で笑ってしまうほどチープである点。
主人公2人が対立する序盤の流れから
「展開が粗いな」と感じ始めてはいたが、
佐藤がマスコミを利用して世論を味方に付けようとする
シーンではいよいよ吹き出しそうになってしまった。
カメラの前で涙を流すまでは問題ないよ。
けどあそこでニヤリとしちゃいかんですよ。
カメラまだ回ってますよ。涙流す演技はできて、
どうしてそこで笑うのは我慢できないの、もう。
その他、心の中で呟いたツッコミのごく一部を羅列。
・研究員さん、階段で逃げるタイミングもう少し考えて
・いくら親切でもこんな馴れ馴れしいお婆さんいるかしら
・複数の亜人が厚労省を狙ってると分かってたのに
外部からの狙撃にあたふたする特殊部隊……
・部屋に閉じ込めるなら麻酔 or 催涙ガスとかでも……
・なんで社長室に致死性の毒ガスなんか置くの?
・なんで社長あんなにアホなの?
...
あと、演技面。
主演2人は良い。城田優、玉山鉄二、浜辺美波
なども良い。しかし全体として、サブキャラや
モブキャラになるほど演技がクサくなる傾向。
川栄季奈、千葉雄大の演技は酷いし、エキストラ
の演技はもっと酷いが、まだ我慢できる。だが……
ああと……誰だっけ、名前も覚えてない亜人の手下2人。
「ヒャッハー!」とか「センソウヲハジメルゼー!」とか、
大袈裟・五月蝿い・台詞ウザい。コイツらだけ
大事なクライマックスなのに安さハンパ無い。
一体どうしたというのか。この二人だけ『北斗の拳』の
世紀末モヒカン役のオファーだと思い込んでいたのか。
フォージ重工社長。貴方もですよ。
『水戸黄門』の悪代官じゃないですからね。
...
アクションの出来はかなりのものだし
楽しんで観られたのだけど、やっぱり
「これだけ物凄いアクションなのに、展開
やキャラ描写がこの出来では勿体ない」
という残念な気持ちの方が自分の中では強いか。
まあまあの3.0判定で。
<2017.9.30鑑賞>
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余談1:
「これで25体も殺したよ田中くゥん」て、
いやスーパーマリオってそういうゲーム
じゃないから。クリボー可哀想だから。
余談2:
謎のヒカキン推しは何だったんだ。
評価に違和感を感じます
観賞してきましたが、主演陣のアクション(戸崎以外)と菅野祐悟さんのBGM(一部)しか評価できる点がなかったです。
本広監督は組むスタッフによって作品の出来にムラがある監督だなぁと再確認しました。
まず、いい点から
一つ目アクション。まー佐藤健と綾野剛はるろ剣でもわかる通り、期待通りの完成度の高いアクションを披露してくれました。鍛えられた肉体美もキッチリ努力が感じられ、素晴らしいと思います。
あと、今作のMVPは個人的にはAKB川栄です。
めちゃイケの女子プロの時も感じましたが、アクションの才能は女優ではトップクラスだと今作で確認できました。youtubeにも宣伝映像でアクションを披露していますが、特に、「飛びつき腕十字」みたいな総合格闘技系の技がとても綺麗です。この手の技は女優がやると大体相手に受けてもらってる感がすごくて興ざめなパターンが多いのですが、今回のアクションを通して川栄が「和製スカヨハ」なんて呼ばれる日も近いのかなと感じました。まー若干本物に比べ、色気が足りませんが笑
二つ目音楽。安定の菅野祐悟。戦闘曲は疾走感があって最高です。アクションはミュージカルと実は作り方が似ているなんて言われているらしいですが、ハリウッドのアクション映画も音楽には拘ってる作品が多いです。
以上、2点からアクション映画として成功する下地はこの作品にあったなと思うのですが…
んじゃ、悪い点。
まず、アクション。これはテンポが悪い。あとアクションの合間に一々ドラマパートを挟むので本当にテンポが悪く、俳優の動きのキレと疾走感のあるBGMを殺してしまっていますね。。今作はアクション全振り作品とも言われてますが、アクションの完成度の高さで言ったら、つい最近、最終回を迎えた桐山漣主演の民放ドラマの方が高いです。(具体名は出しませんが笑)
一番の売りなんだから、ここはもう少しスタッフに研究してもらいたかったところです。(アクション班ではなく、編集だったり、演出スタッフのことを言ってます)
あと、脚本。
テンポがいいと評判ですが、冗長なドラマパートが多く、観賞中、10回くらい時計観ました。あと脇役のキャスティングが下手だし、演技もすごく鼻に付きました。あとセリフや展開とにかく不自然。
そもそも亜人研究施設襲撃からマスコミの到着早すぎだろとか、生中継で急にコメントでしかもそのまま報道っておかしく無い?報道管制とかテレビ局にも厚生省から圧力かかるだろ?とかあと、亜人関連のニュースのコメンテーターの台詞とか。
こういうとこ引っかかる人は少ないかも知れないですけど、少なくともアニメ版はこの手の辻褄は合わせてくれてました。(原作は若干甘いけど笑)
尺が無いからってのもわかるんですけど、だったら切れるとこ結構あっただろって感じなんですよね〜
(これは結構指摘あったけど、ヒカキンとか、田舎の婆さんの件とか)
それでいて佐藤の転送の件はあっさり終わらせちゃってるところがガッカリです。あれは腕だけ送って転送するっていうトリックと同時に自意識の分裂というリスクも厭わない佐藤の狂気を表すシーンでもあったのにそういう原作の面白いところを切り捨ててるのが、本当に残念です。
そもそも、原作は永井ケイと佐藤という2人のサイコ野郎の対比が面白さの醍醐味なのにそこは切り捨てられています。というか切り捨てきれてもいない。映画化にあたってケイの冷血サイコな部分は恐らく描かれないだろうと、予想していたのですが、妹の「お兄ちゃんは冷たい」という台詞だけ残ってどこが冷血なのかという説明はされないし、佐藤のサイコな部分も快楽殺人的な部分だけ残されていて佐藤の過去の設定も少し変わっています。
おそらく、冷血だったケイが戸崎チームのおじさんの死をキッカケに少し成長するみたいな演出をしたかったのでしょうが、だったら何故、ケイは冷血なのかというエピソードと戸崎チームの訓練シーンがないのか?それは最低でも入れなきゃ何のカタルシスもないでしょ?
全体的にペース配分が下手です。今作は。
あと、佐藤健と川栄のアクションシーンなんですが、なんであんなに頑なにリセットしないんでしょうか?撃たれたり刺されたりして痛いならリセットすればいいのに無駄に苦しみながら頑張ってます。主人公側に感情移入させたいのはわかりますが、マジで20回くらい心でツッコんでました。
総括すると、主演陣と音楽は素晴らしいのに、その他で上手くいかなかったなーという作品でした。
原作への敬意はないが、俳優陣が盛り上げた
恐らく原作の漫画を読んだりアニメ版を観ている客とこの映画だけを観た客では本作の評価は分かれると思う。
主要な登場人物の数を減らし、設定も大幅にいじっているので、原作・アニメファンからは受け入れ難い面がある。
一方、大胆な上記の変更とアクション性に特化したことが効を奏して物語全体はあきさせない展開になっているので、本作だけの観客は受け入れやすいものになっている。
筆者は桜井画門の漫画も読み、ポリゴン・ピクチュアズ制作のアニメ版も劇場3部作、TV版2期ともに全て観た上で本作を観ている。
初めは劇場版から入って漫画を後追いして読み始めたが、原作とアニメ版では今や全く違う方向に進んでしまっていると感じる。
アニメ版は原作に先行してしまったために原作には全く登場しない人物やエピソードが加わり、最後のオチも全く違うものになっている。
原作者の桜井が天邪鬼な性格なのか主要登場人物の田中功次などは敵味方が逆になりそうである。
そのため実写版が原作漫画ともアニメ版とも全く違う展開になる地ならしはある程度できていると言える。
原作を読んでいないのではっきりと断言できないが、『銀魂』は監督の福田雄一が好き勝手やっているようでいて原作へ敬意を払っているのか、劇場パンフレットに原作者が好意的なコメントを寄せている。
原作者のこざき亜衣からしても映画の完成度自体はイマイチなのだろうが、『あさひなぐ』のパンフレットにもこざきの応援してほしいという切実なコメントが載せられていた。
本作のパンフレットには桜井画門のコメントは一切ない。アニメ版3部作のパンフレットにすら桜井はコメントを寄せていない。
桜井はクールに漫画は漫画、アニメはアニメ、実写は実写と割り切るタイプかもしれない。
しかし、本作の監督である本広克行のインタビュー発言などから原作への敬意が一切感じられないのは問題であり、やはりそれが本作へも悪影響を及ぼしているように思われる。
むしろ田中役の城田優が原作とは違うと思った脚本の言葉をどんどん変更させたりしていたようだ。
また綾野剛は佐藤を相当研究して佐藤が言いそうな言葉をアドリブで多く言っていたらしい。
アクションに関しては『るろうに剣心』のアクションチームが主役の佐藤健や綾野と話し合いを重ねて緻密に作り上げていったようである。
アクションシーンはたしかに見応えがあり、本作の最高の売りである。
戸崎優役の玉山鉄二もミントタブレットのさりげない出し方を研究していたり、下村泉役の川栄李奈も自主的に髪を切ってほくろをつけたりしている。
俳優たちからは気魄がガンガン伝わってくるし、実際に映画の中でそれぞれに良かったと思う。
それに比べて監督の癖に本広は何をしているんだ!と嘆きの言葉しか出てこない。
『亜人』アニメ版劇場3部作のシリーズ構成を担当した瀬古浩司が脚本を書いているが、俄には信じられない程アニメ版とあまりにも構成が違う。
社会情勢を示す現象の1つとして安易にYouTuberのHIKAKINを登場させているが、原作への敬意も感じられないし、演出方法も時代遅れな上に賢くない。
本作が持っているのはひとえに俳優陣の頑張りによってである。
佐藤健自体はアクションにも真剣で、永井圭を寡黙に演じていたので良かったが、そもそもなぜ高校生の永井を研修医に変更してしまったのか?
原作もアニメ版も永井にアクションは要求していない。元米海兵隊出身で戦闘のプロである佐藤に対比させる存在として頭脳戦を挑むのが永井の良さである。
そのため配役としては端正な顔立ちの細い若手で十分なはずである。佐藤健が本編の最後に見せる逞しい肉体美を備えている必要はない。ただし頭は切れそうでないと成立しない。
またその際は味方内で対比させる存在としておバカキャラの中野攻も絶対に必要だし、人間関係にドライな永井に対して熱血漢で友情に厚い海斗の存在も必要である。
つまり永井という少年は周囲の個性との対比によって浮かび上がってくるキャラクターであり、ある意味小賢しく冷たい現代人全体を代表した存在であるのかもしれない。
その永井が物語につれてどう変化していくのかがこの『亜人』という作品のキモである。
そのためサイコパスの佐藤の圧倒的な存在感にはどうしても食われてしまう。が、それでいいのだと思う。
上映時間の都合もあり登場人物を間引いた結果主役に佐藤健が選ばれたのだろうか?それとも佐藤を起用してアクションを追求すると決めてこの結果になったのか?
真相はわからないが、原作やアニメの重層的な人間関係のわずらわしさをぶった切ってしまったため、なんとも奥行きのない作品になってしまっている。
世界展開を意識したアニメ版が911テロを連想させる飛行機がビルに衝突するシーンを他のビルを爆破で倒すことで目的のビルを崩壊させる設定に変更していたが、科学的にもこちらの方がビルが瞬時に崩れそうである。
さすがにそこまでCG化するのは面倒と見て、本作では原作の飛行機激突に戻している。ただしCGが荒い。
アニメ版は原作以上に亜人が「断頭」されると人格はどうなるのかにこだわっていたが、本作では腕を残して他の体が全て粉々になり、残された腕から全身が復活するのを意表をつく演出として数回用いている。
伏線や仕掛けとしてはなかなか練られているが、一方で亜人の自分は何ものなのかという恐怖を無視していることになる。
また佐藤がなぜサイコパスになったかの説明として20年人体実験を繰り返されたことを理由にしているが、それならばなぜあれ程肉弾戦に強いかの説明はしなかったのだろうか?
結局は単なる辻褄合わせに思えてしまう。
最後に戸崎が永井を裏切って佐藤ともども戦闘無力化させてしまうのも微妙であり、粉々に砕くのでなくあのまま冷凍保存する方が2人とも二度と復活しないと思うのだが、続編の色気が垣間見える奇妙な演出になっている。
筆者も当初は佐藤役に綾野が起用されることを危惧していたが、実際に本作を観ると綾野の演技は素晴らしかったと言わざるを得ない。
声音やしゃべり方はアニメ版の声優の大塚芳忠を意識してそちらに寄せている。綾野も大塚同様にこの佐藤というサイコパスをどう演じるかに相当悩んだようだが、年齢設定は違うながらも佐藤にしか見えなかった。
原作・アニメ版の奥山と違い端正な顔立ちの千葉雄大の発言に「かわいい顔して言うねぇ」と脚本を勝手に変更して発言したり、佐藤という役柄を良く理解している。
SATと対戦する戦闘シーンも見応えがあった。前作の『武曲 MUKOKU』で剣道用に2ヶ月かけて鍛え上げた体から更に4ヶ月かけて佐藤の体に持って行ったらしい。本当に頭が下がる。
もしかすると自身の出演した実写版『ガッチャマン』の大失敗も念頭にあって二度と失敗したくないとの強い気持ちで本作に臨んだのかもしれない。
綾野は『リップヴァンウィンクルの花嫁』『ここのみにて光輝く』『武曲 MUKOKU』などの文芸作品でも素晴らしい演技を魅せており、真の役者だと思う。
アニメ版を制作したポリゴン・ピクチュアズにIBM(Invisible Black Matter:黒い幽霊のこと)のCG制作の協力を仰ぎ、アニメ制作の大手であるプロダクションIGも制作の一員であるので、ハリウッドレベルではないにしてもCGと実写の融合は概ね良かった。
もしや資金の都合上、2部作・3部作構成にできなかったのだろうか?
『亜人』を109分にまとめざるを得なかったために完全なアクション映画に特化したことは承知しているが、やはり原作への敬意が感じられない演出は原作ファンからは受け入れられないだろう。
本作はアクション映画としてはよくできている方なので、初見の人がこれを機に原作やアニメに触れて、より重層的な世界を知るならそれも成功の1つだと思う。
実写化成功例の一つでは?
原作を読んでいたら感想は異なるかもしれないけど、
演者、アクション、脚本が良く、とても楽しく観れる娯楽作品だとおもった。
話の流れも2時間にうまく収めるため余計な部分は全て省いてテンポよく進んで観ていて気持ちがよかった。その辺は原作を読んでいたりすると、いろいろ文句のでる部分だろうけど2時間の枠に収めるには仕方ないことだとおもうので、仕方ないと割り切りましょう!
アクションも、銃、格闘、様々なバリエーションで
亜人の設定を活かした斬新なバトルは必見。日本映画のアクションの見せ方の技術も高まってきたなぁと実感しました。
個人的に綾野剛の演技が最高だったので好きな人は見るべき!
2時間で原作に寄せるのは無謀
アニメでも何十時間もあった物を2時間に収めるのはクオリティが流石に落ちる。内容も評価すれば永井や田中くんが最初から動け過ぎてるのがまず原作と違う。アニメではウケ要素は殆ど無かったのに実写では何箇所か盛り込まれておりこれも原作のクオリティを下げる要素。
アクション映画としては原作未読で観に行けばそこそこ満足いくのが大概だろうが原作既読で観にいくと満足のいく映画ではない。アクションシーンはそれなりだったので☆3は付けたいがヒカキンを起用するあたりが映画製作者のセンスが全くもって理解出来ない。とにかく映画の中でもヒカキンがキモかったので☆1で。
佐藤
亜人はアニメで観たことがあります。
よくある不死の存在は、そもそも死ななかったり不死以外にも特別な力を持っていたり。
その存在はあまり知られていない事が多いと思います。
亜人の世界観の面白いところは、珍しい存在ながらも世の中に浸透していて生身の肉体は普通の人と変わらず疲れもするし痛みもある。
そして実際に一度絶命するという所が他とは少し違うかなと思います。
死ぬことを前提とした戦略やアクション、黒い幽霊の描写がかっこよかったです。
佐藤は殺しを楽しんでいるので、そこはいただけないけど、でも20年間も絶えず殺され続けるなんて、そりゃあんな風になっても責められないかなって思います。
どちらかといえば、あんな非人道な実験をしている政府が悪い。
無関係な人が巻き添え食うのはダメですが、わずかでもあの実験を知っていて携わっていたなら佐藤に殺されても文句は言えないじゃないかなと思いました。
佐藤は年齢が高いキャラクターだったので綾野剛くんが演じると知って年齢あってないけどどうなんだろうと不安もあったんですが渋みもあって素敵な佐藤でした。
ヒカキンさんはどちらかといえば好きな方なんですが時代の流れなんでしょうけど私にはちょっと取って付けた様な感じがあって、うーんという感じでした。
ヒカキンさんは子供に人気ということだけどこの人体実験は子供にみせるのはどうかなという所。
ヒカキンさんのファンは嬉しいのかな?
川栄ちゃんはめちゃイケのイメージしかないのですが頑張ってますね。
「クロちゃん」ってIBMを呼び出す姿が可愛いなと思ってしまいました。
永井のIBMの声を宮野くんがやっていたのはアニメから入った私としては嬉しかったです。
永井の妹を演じていたのは『君の膵臓を食べたい』の浜辺美波ちゃんでしたね。
同じく病人役だったのでダブりましたが性格は桜良とはまた違い、か弱さが残る兄想いな妹をでこれまた可愛いらしい。
原作とは少し違ったストーリーでしたがスピード感あるアクションと物語の展開を堪能できました。
続編があるなら観てみたいです。
最後、復活して綺麗な肉体美を魅せてくれたと思ったら全裸で滑空する佐藤健くんに笑ってしまったのは内緒です(笑)
またか、
原作、アニメを実写映画化した作品ってクオリティが低いのばっかりで本当に嫌になります。
人気で知名度があるから実写映画化しとけば話題性だけである程度なんとかなる、みたいななのが大半で駄作ばかり…。
今回も軽い発想で作って出来上がった感じです。
アニメやマンガのような長編で物語を進めていくものを映画にするとどうしてもムリがでる。
こち亀や銀魂、るろ剣など各話で区切りがあるものは可能だろうが…。
銀魂はまだ見てないが、るろ剣の実写化は面白かったし佐藤健が主演してるということで期待していたががっかりでした。
すみません。実写映画化作品全体に対してついグチがでてしました。
今回の亜人の評価と感想に入ります。
キャストですが、可もなく不可もなく?って感じです。
佐藤健
原作やアニメを見てる私としては永井圭 役は佐藤健より神木隆之介の方がしっくりな感じでしたが…。良くも悪くも今回パッとしない。
川栄 李奈
目立たない役柄かあまり印象に残らなかったが後半のアクションはよかった。スタントじゃなければ凄い。
綾野剛
アニメの佐藤をリスペクトしてるのか、喋り方や声をマネてきてるのが逆に不自然さが際立ってる。肉体美は凄い。
玉山 鉄二
ある意味この人が一番よかったかも?感情の起伏が少ないしセリフもあまりなく役柄的にあってるため、演技も悪目立ちしないから
他のキャストは申し訳ないが主要人物ではないため評価対象外。
さて内容ですが、亜人といえば「不死身と黒い幽霊」これが物語の核で最大の見所であり全面に押し出してきてるところですね。
評価を高くつけてる人はだいたいこの部分のアクションとCGが凄くて面白いんだと思います。
後半はこれらを使ってみどころがあります。が、しかしこの手のものは今じゃいくらでもあるためこれだけ面白いなら、いささか評価が緩過ぎなのでは??
黒い幽霊の視点での動きは面白かったですが。
あまりワクワク感はないですね。
スピード感やテンポがいいって思われるかもしれないが、逆に言えば尺のために急いでる、見させられてる感が強い。
恐らくそれがキャラの心情や人間模様が薄っぺらしか描かれてないため感情移入もしにくいし、単なる安いCGアクション映画に落としてるのかと…。
少ししか会話していないのに平沢がやられた時だけ、何故?永井が感情的になるのか?
田中が、佐藤は20年間監禁されていた。と言っていたが不死身とはいえSATにほぼ1人で勝てる武器の扱いと格闘術を身につけている。どうやって身につけたんだよ笑
年齢からして無理があるってツッコミたいわ
チームこの評価が低いのは全体的に脚本と監督悪いと思われる。
含むモノ
亜人って…こんな話しだっけ?
原作は触りぐらいしか読んでおらず、アニメも見てはいない。
でも、こんなアクションだけが目立つような話しではなかったように思う…。
こんな分かりやすい図式な話しだったけな?
では、映画単体だけで楽しめたのかというと、正直、即答できない。
アクションは凄かった。
痛さも懸命さも伝わるし、スピードもテンポも大好物だ。CGとの融合もいいし、演者のスキルの高さが窺える。
「サトウ」も楽しかった。
…そうなのだ。
サトウはよく分かった。
肝心の主人公が、食い足りなかったように思う。妹とか半端な感じしかしない。
振るだけ振って投げっぱなしのエピソードも多かったように思う。
意味深な台詞だったり、カットだったりがあったものの、その後の着地点がなかったり。
なんていうか、肩透かしが多かったのだなあと思う。
オープニングに主人公が脱走するまでは、えげつなかった。
凄惨な背景や、人の残虐性、亜人の特性、その能力…グッと凝縮されてて、これはこの後どうなるんだと身を乗り出したものの…オープニングアクトが最高潮だったような印象で、ガックシ。
主人公の描き方が薄かったのかなあ…。
なんか、「亜人0」とでもいうように、これから始まる壮大な話しの前哨戦をみたような気分だった。
佐藤健のお家芸
もう佐藤健のお家芸とも言えるアクションは良い。
言っちゃえばアクションだけがいい。他はガバガバ。
ニュース部分の演出がクソダサいし、主人公の妹があんな自由に行動出来てるし(政府もっと監視しとけよ!)危険な毒ガスを誰も監視せず置いとくし(金庫にでも入れとけよ!)ベタベタ設定の社長が余計な事やって案の定死ぬし、途中いた佐藤側の仲間が都合よくいなくなるし、etc…
それでも深く考えずにアクション映画としては楽しめた。
アクションはすごい…けど
原作とアニメは未読です。ガンアクションは多くの方が言うように素晴らしいです。しかし、最初から主人公の永井が何考えてるかわからないです。最初は亜人であることに驚く…かと思いきやためらわずに銃を撃ったりするし。医学生がなんであんなに躊躇なく撃てるんだろう?台詞がいちいち説明的なのもすごく気になりました。お婆さんとあったところでも『亜人だって気づいてないのか?』と台詞(声に出して)で言うのもなんかダサかった。原作を見れば評価も変わるかもしれないけど、とりあえず星3です。
原作未読でも楽しい
原作未読の上、前知識一切無しで鑑賞ですが充分理解できるし楽しめます。
やはり日本の漫画の発想力は素晴らしいですね。設定が面白い。
のっけから引き込まれて飽きずに最後まで楽しくみれました。アクションも素晴らしい♪
が、しかし、もう少しアクションを削ってドラマ部分を増やしていれば、物語に深みがでたでしょうに。
佐藤健君頑張ってました。
綾野剛は、、残念ながら20年もの長きに渡り人体実験で無情に殺され続けた人が持っているだろう狂気が微塵も感じられない、ただのいかれた若者だったのが残念。ゆえに、その狂気ゆえ起こした犯罪の説得力がない。
そこに説得力だせたらもう少し深み出ただろうな。
まあそんな狂気を演じられてお客さんよべる役者だと役所広司レベルの俳優さんじゃないと無理だろうし、そうするとアクションきついしってキャスティングなんでしょうが、、
いやしかしそう考えると脳男での二階堂ふみの狂気に満ちた演技は若いのに凄かったなー
亜人の役者さんは全体的に表情の演技の乏しい役者さん多めですが、まあ欲をいえばきりがありません。
気になる所は置いといて、とりあえず楽しめました♪
漫画実写化相次いでますが亜人及第点
しかし銀魂の勝ちですな
1位銀魂
2位亜人
3位東京グールー
ジョジョはどうしても見に行く気になれず比較できません
「衝撃に備えろ」原作見読者ポカーン(多分)
マンガ原作の邦画アクションにしては頑張ってたと思います。CGとか意外に綺麗に作ってありました。原作のコミックを読んでるんで個人的には内容についていけましたが・・・これは知らない人はポカーンですよね、きっと(笑)
まだ終わってない原作を短い時間内で強引にまとめなきゃいけないんで、かなり無理矢理感はありました。内容も設定も飛ばす飛ばす。綾野剛演じる「佐藤」はまだしも、佐藤健の「圭」は「超合理的な考えができる子」っていう設定がなくなってたのが残念!原作にはちゃんと設定があるのに映画だけ観た人はワケわからんとなるのではないでしょうか?それでもたまに原作のセリフだけ入れてくるんですよね。ただ違ってる状況でセリフだけねじ込んでるんで違和感アリアリです。
後、原作読んでると、どうしても川栄李奈の「泉」に違和感があるんですよね。川栄は可愛いタイプで「泉」はクールなタイプなので全然印象が違う。うーん、原作知らなければ気にならない所かもしれませんが。そういえばラストでの泉と田中のバトルの時に、場面が変わる度に変わる前と状況が違ってたのは気になりました。場面が変わってる時も物語は進んでいるって表現なのでしょうか?観てる側は??っとなります。
総体的にサクサク進むので退屈はせずに観れると思います。原作準拠なレビューしててアレですが、ストーリーさえ考えなければ邦画では珍しくアクションを楽しめる作品になっております。言うなれば他のマンガ原作の映画に比べてまだ真っ当な作品でした。
面白さと微妙さの絶妙バランス。
原作未読で、予告編にワクワクして観に行きました。
初っ端から人間の残酷さを描いてきて、漫画らしからぬ社会的な作品、メッセージ性の強い作品なのかと思いきや、その後の細かい設定にツッコミどころが多い点など、やはり漫画だった。
綾野剛が好きなのに、この作品ではずっと目を細めて声を変な風に抑えてと言うか、潰した感じで出してるのがどうにも好きになれなかった。格好良かったけどさ。
…で、結局、亜人って何ぞや?
集まった人たちの家族とかは?
ってかあの毒ガス?管理甘くない?
金庫は良いけど鍵付いてないとかあり得ないから。
説明的にならないようにあと15分延ばしてゆっくりとか無理だったの?ナドナド思う所は多かったですが、今までにない面白さでした。
とりあえず楽しめた。亜人っていうよくわからない設定を採用した、タイ...
とりあえず楽しめた。亜人っていうよくわからない設定を採用した、タイマン映画、戦闘映画、殺戮映画、無双映画。
話は全く深みは無い。
単に鍛え上げた佐藤健と綾野剛のアクションを見る為だけの映画。
それがなかなか凄いので楽しめた。
でも話は結局終わらず。
意味は無い。
でも楽しめた。
これ観たいと言っている娘には、やめた方がよいと言うけど。
時間切れ
原作がゆっくりゆっくり感情移入させていくだけに、2時間に収めるとそこまではいけない。圭の不気味さも、人間に加担する理由もイマイチわからないまま終わってくのはとても残念。
実写化の最高峰はまだ流浪に剣心揺るぎないかな。
絞りこみすぎて・・・
原作をわかる人にはなんてことない「導入部分」が説明だけで終了。
いきなりの「人体実験シーン」からスタート。ここから始めてしまえば「海人クン」等の人間関係が「妹」のみで構わなくなる。でもなぁ...ほとんどが「戦闘シーン」だけが印象の映画でした。
綾野剛はぶっとんでて、佐藤健はかっこうよくて、川栄李奈は以外に原作どうりの印象(声は可愛すぎだけど)、浜辺美波は可愛かった(幼少期からの主人公のちょっと冷たい性格がえがいてないんで原作にはあった憎まれ口は叩きようがない!)
導入をもっと最初からいれてればもうちょっと話しがふくらませられたのに...。
アクションを見せるだけにしぼりすぎたのが残念です。
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