「おもしろい!ぜひ劇場で!」亜人 おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)
おもしろい!ぜひ劇場で!
原作未読ですが、アニメ版でハマり、本作の公開を楽しみにしていました。本作の魅力はなんといっても亜人という設定そのものです。それが冒頭からインパクトのある映像で押し出されるので、予備知識のない観客も一気に亜人ワールドに引き込まれます。そしてそのまま最後まで目が釘付けです。
映像的にも、あたかも実在するかのように描かれたIBMのハイスピードバトルはすばらしかったです。しかも、死んだらリセットして戦闘再開できるということで、さらにスリリングでトリッキーな異次元バトルが繰り広げられ、大興奮です。
主演の佐藤健さんもよかったですが、それ以上に綾野剛さんがアニメ版佐藤に寄せてきていたのもよかったです。唯一残念だったのは、永井と佐藤の年齢が近く見えたことです。少年と中年ぐらいの差があったほうが、人生経験や考え方が異なり、亜人という現実の受け止め方も異なるので、二人の対立をもっと自然に受け入れられたかもしれません。さらに佐藤と対峙することで、永井少年が成長していく過程を描くこともできるのではないかと感じました。尺を考えれば多くを詰め込めませんが、意味深なラストだったので、続編を期待して待ちたいと思います。
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