「五感で愉しむ京都」逆光の頃 唐揚げさんの映画レビュー(感想・評価)
五感で愉しむ京都
京都を舞台にした約1時間の青春群像劇。
話は「僕は歪んだ瓦の上で」、「銀河系星電気」、「金の糸」の3編に分かれていたので、とても観やすかったです。
気軽に観れます。
全体を通して、静かで厳かで流れる情緒あふれる空気感は京都の空気感そのもの。
大文字だったり、鴨川(でしょうか?)だったり、自然の美しさと風鈴の涼しげな音や雨音に心奪われます。
勿論、孝豊とみことを軸としたストーリーも良かったです。
小林監督らしい少年少女たちの青春の描き方。
静電気や手を繋ぐといった何気ない一つの行動で2人の関係だったり、距離をここまで描けるのは毎度流石です。
静かな喧嘩のシーンも雨の音と重なって美しかった。
現実世界にアニメーションを重ねるのは少し疑問点でしたが、映像なのに五感を使って愉しめるような感じが清々しい、好きな作品になりました。
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