「アンニュイな雰囲気に仕上げた中身の無い映画」5時から7時の恋人カンケイ ルナルナさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5アンニュイな雰囲気に仕上げた中身の無い映画

2021年3月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

もっと軽いラブコメかと思ったら、まるで大人向けのライトノベルみたいな、ありえない感じのラブストーリーだった。
作家志望の青年が、アンニュイな雰囲気のフランス女性に一目惚れして、不倫関係に陥ると言う話だが、二人の関係を彼女の夫も歓迎し、さらに子ども達とも交流するという奇妙な間柄が続く。
ちょっと前に、フランス人は結婚生活を持続させるために、不倫が必要みたいなこと言ってる映画を見たばかりだったので(『マダムのおかしな晩餐会』)それを実践してるみたいな映画だが、これはアメリカ映画だし、アメリカから見た勝手なフランス人のイメージを描いてる感は否めない。
二人の関係にそれほど強い愛を感じないし、ラストのあの指輪のくだりはもはや蛇足でしかないよね…失恋から生まれた作品が本になったのを知るのが書店の店頭とか、不自然すぎて何この演出って思ったし…
オシャレそうに見せて結局何も無い映画で、すぐに忘れてしまいそうですが、主演のアントン・イェルチンがこの後自動車事故で亡くなっていることが残念です。

ルナルナ