ゴースト・イン・ザ・シェルのレビュー・感想・評価
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リスペクトの塊とみた
半信半疑で挑んだところ、再現率の高さに驚かされる。原作、プロダクションIGのアニメ、押井映画版と、どれもわずかにテイストが異なるところを「攻殻起動隊」の串で一本貫きまとめ、リミックス版とでもいえるほど印象深いアイテム、シーンの良いトコ取りで絶妙と仕上げた作品。
ここまでカユイ所に手が届くとなると、作り手がいかに「攻殻」をリスペクトしているか、思い知らされる。バトーじゃないけれど、かろうじて「モトコー!」と叫ぶところも入っているしね。
もし続編があるなら完全オリジナルシナリオでどうなるのか、実に見てみたい。その時はタチコマも出ていると、なおうれしいな。
ファンでプロの人が、たくさんお金かけて作ってくれた
日本語吹き替え版を見ました。
20年前後、昔に作られたアニメ作品たちが、ほぼ違和感なく、リアルと融合。
・過去作品の偉大さと、
・今の技術のすごさと、
・良い作品は誰かがお金を出してまで継承しようとしてくれる
というのを見れて、それがとても楽しくなった。
まぁ、自身は、過去作品が好きなので、見に行った。日本語吹き替え版は、過去作品と同じ声優さんと知って歓喜したよ。おかげで、リアル役者さんでの違和感は、ずいぶん薄れた。
少佐、バトー、みなさん良い声だなぁ。。すごいなぁ、声優さん。。。
個人的には、派手なアクションより、もうちょっとアーティスティックなアングルというか、見惚れるような、絵になるシーンが欲しかったなぁ。過去作品みたいに。
まぁ、何にせよ、この映画を気に入った人は、是非、原作2作品(ゴーストインザシェルと、イノセンス)を見てほしいなぁ。
ふぃー、作品と、これを作って上映してくれた方々に感謝。
空間を駆け回るミラが象徴するもの
SF映画の金字塔と言ったら、『2001年宇宙の旅』か『ブレードランナー』(ここにエイリアンシリーズを入れるかどうか、たぶん死ぬまで悩みます)と思っている私には涙もののオマージュでした。
あれほど文明が進んだ社会が実現していたら、もっと統制されて清潔感溢れる世の中になっていると思うのですが、あのような猥雑でいかがわしい(そして、なぜかジメジメした湿気だらけの)ダウンタウンが残っていて妙に共感というか、安堵を覚えました。きっと自分もいかがわしい人間だからですね。
個人的なストレスだって、たとえ直ぐに解決しなくても、ガス抜きできる環境や友人関係や逃げ場があるかどうかってとても大事なことですよね。
社会とか世の中でもきっとそういう空間が必要なのは一緒なような気がします。
逃げ込めそうな街や場所が残っているのは、弱かったり、だらしのない私のような人間には救いとなりますからね。それを奪われたら、そりゃ頭にきます。ミラの言ってた奪われた《仲間》にはきっと場所とか空間という概念も含まれていたと思います。
それにしても、ジュリエット・ビノシュ、マリオン・コティヤール、メラニー・ロラン、レア・セドゥ…最近のフランス出身女優さんたちの内面から溢れ出るような美しさが際立っているのは果たして偶然なのでしょうか?
オリジナルへのリスペクト
"少佐"にスカーレット・ヨハンソンに異議なし、荒巻課長のビートたけしもよかった。
テレビ版から見てきたが、どうしても押井守監督の作り上げた世界観が強烈に残っている。
タテ軸に"少佐"の過去、ヨコ軸に義体の巨大企業の陰謀を配し、飽きないように作ってあるが、スカヨハさえ出ていれば、という感じかな。
「ロスト・イン・トランスレーション」から久しぶりの日本凱旋、おめでとう。
ターゲット層が不明
押井リスペクトなのは分かるが焼き回しの末の焼き回し感が半端ない。古参受け狙いなのか随所に他作品のテイストが盛り込まれているが、「こういうのがいいんだろ?」という上から目線感を感じるだけで世界観に浸れ無かった。盛り込まれたテイストの悪影響で時代も分かりづらく、いつの素子でどこの国の事なのか全く分からない。折角海外でやるなら原作2巻の前、素子が人形使いと同一化しネットの海に放出した数多の複製体が関係する世界で、九課とは違うアメリカの警察機構の中で複製体とコンタクトしながら事件を解決していく...とかが見たかった感は個人的にあるが、考えず簡単にドンパチが見れたのはアクション好きとしては良かったのかなとは感じました。
本当にハリウッド作品?
ひどい
おもしろかったです
AIは人間の脳に勝てない
原作を全く知らないので、不安だったんだけど、むしろ知らないから楽しめたのかも。
想像以上に面白かった(≧∀≦)
機械に支配された世の中に抵抗していた彼女が、脳を機械に移植されても脳が抵抗を続け、逆に機械を支配していく過程がすごく面白かった
とくにスカヨハの演技がすごかったな。
初めはまんま機械で、カクカクした歩き方してたのに、徐々に人間性を取り戻していきながら、最後に涙を流すところで、当たり前だけど、この人、すごい女優さんだなとつくづく思った
アジア人がやるべき役をスカヨハが演じることが批判されたらしいけど、むしろ、アジア圏でこのレベルの演技ができる女優さんがいるかなって、ちょっと疑問だな
これは観て正解だった
日本らしい
スカヨハ一点豪華主義
スカヨハは綺麗だった
期待だけが大き過ぎた
まぁ、
続編が観たい。スカヨハ攻殻は「あり!」
攻殻機動隊は漫画も劇場版、TV版アニメも結構見ています。独自の電脳世界観を持つ日本のSF漫画の金字塔といえるでしょう。
また原作を土台にTV版、劇場アニメ版とパラレルワールドが広がっているのが攻殻機動隊だと思っていますが、本編でハリウッド版の実写攻殻が加わったと思いました。この実写版が続くことを期待したい。見ごたえ十分な作品に仕上がっています。
で、攻殻機動隊を知らない方にはこれを機会に観ることをお勧めします。原作が1991年刊。日本SF漫画の凄さを知っていただきたいとも思います。
また、攻殻機動隊を知る方にはフラットな気持ちで観ることをお勧めします。攻殻フリークは、原作やアニメと比較して重箱の隅をつつくように観る方も多く、そういう方の映画評は総じて低くなっているようですがもったいない鑑賞法です。
ストーリーは脇において、キャストにだけ少しだけ触れます。
スカヨハははまり役です。主人公本来の魅力を体現しています。日本人でスカヨハを超えるキャストが思いつきません。予告編でたけしが荒巻課長?と思いましたが、終わればこれはこれでありかなとの印象でした。ついでに桃井かおりがいい。こんなうまい役者だったんだ。キャスティングは攻殻の一ファンながら納得の布陣です。
またアニメ版攻殻ファンとしては、田中敦子、大塚明夫の吹替え版で観ましたが個人的には大正解でした。お勧めします。
最後に残念な事が一点。テレビ版が好きな私はOPは菅野よう子作曲&オリガ歌唱の新曲が聴きたかった。オリガさん、RIP。
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