劇場公開日 2017年4月7日

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「アンバサ、それはコカ・コーラのカルピス飲料」ゴースト・イン・ザ・シェル TOYさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5アンバサ、それはコカ・コーラのカルピス飲料

2017年4月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

カルピスウォーターを初めて飲んだ時は飲みやすくて驚きました。子どもの自分には瓶のカルピスをちょうどよく水で割るのは結構難しかったもんです。カルピスウォーターのヒットにより、カルピスソーダなんて商品も出まして、スコールより喉越しが良くて好きでした。ライバルのコカ・コーラも競合品としてアンバサという商品をだしたのですが、このアンバサって商品が本作の立ち位置だなと思うわけです。
つまり、押井版は濃縮原液を1時間半ずっと飲まされ続けていたのだ!と今になって気づいたわけです。

リメイク作品としてシナリオはある程度わかり易く作られていました。士郎正宗ファンも押井濃厚版ジャンキーも、既に詳細な設定を脳内にダウンロードしているので、新しい事をやるのではなく初見の方向けにまとめ直したのは個人的には成功だったと思います。
特にその独特な世界観を構成する退廃的でテクノロジカルな都市の表現は素晴らしかったと思います。多くのシーンで美術セットとVFXが高度に融合していたのではないでしょうか。照明も格好良いシーンが沢山ありました。

ただ、このような作品になると役者さんの選択はやっぱり好みがでますね。トグサ役の方以外の芝居はあまり好きではありませんでした。吹替版でみたほうが満足したかもなぁと思います。あと本作のファンとたけしさんのファンはマッチしないと思うので、不思議な感じをうけました。

しかし、ネタバレしまくっている20年前のリメイク作品で3以上の評価がでているのは凄いことだと思います。

TOY