「音楽うるせー:暴力支配の逃げられなさ。」光(大森立嗣監督) だいずさんの映画レビュー(感想・評価)
音楽うるせー:暴力支配の逃げられなさ。
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わたしにはノイズとしか受け止められなかった音楽。あれいる?
三浦しをんファンだけど光は未読で映画を見た。
普通の人っぽく生きているノブの怖いこと怖いこと。
そんなにミカに執着する理由がわかんなかったな。
大人のミカにカリスマ性が見えなかったからかなあ。
少女ミカは良かった。すくすく伸びた長い手足の紅甘ちゃん。内田春菊さんの次女で、春菊漫画における娘②ちゃんの中の人。初めてちゃんと動いてる映像見たわあ。そこがいちばんのハイライトかもしらん。
瑛太演じるタスクには、悲しみを見ました。
父親が良くなくて、子供の頃から虐待されてて、津波で父親も生き残っちゃって。
胸が潰れそうになったのは、成人して明らかに父親より力があるだろうタスクなのに、父親に逆らえないところです。
身体的、精神的暴力に虐げられるということはこういうことなんだ、と思いました。
にしても平田満が嫌いになりそうでしたよ。
タスクはノブにしがみつき、ノブはミカにしがみつき、ボロボロになるまでしがみついてしまうその執着って何なのかな。
橋本マナミも良かったです。依存的な母親。ノブが気持ちよく依存させてくれへんから、タスクとの情事に溺れる。ひとりっきりでは親の皮をかぶっていられない。その辺によくいる感じの女性としていて、バラエティでの愛人キャラのかけらも見えへんかった。
タスクの殺害シーンがマジで怖かったです。
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