LOGAN ローガンのレビュー・感想・評価
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時系列に見る⑧ ウルヴァリンの最期・・・
「デッドプール&ウルヴァリン」の公開に先駆け、ちょっとおさらいです。先ずは、ウルヴァリンの登場する作品から時系列で見直してみることにしました。
「ローガン」ウルヴァリンのシリーズなのに、タイトルにその文字はない。ローガンという一人としての物語がそこに展開する。
ローガンの響きから老眼を思い浮かべる歳なんですが、あながち間違いではないかな。最後のストーリーでもあるし、それっぽいシーンも登場します。
冒頭からいきなりの乱闘シーンなのですが、すでに戦士ウルヴァリンの姿はそこに非ず。チンピラ相手に必死の形相で挑み、見事に落ちぶれた感を醸し出している。そして余裕のなさを示すかのように、R15も納得の凄惨なシーンが展開する。
ホラー好きな自分は、ここからすでにテンションアップだったんだけど、苦手な人には、かなりの苦痛じゃないかな。単なるオープニングなんだけどね。
さて、本編ですが、ウルヴァリンみたいな少女が登場します。
アクションも見応えあり、「キック・アス」の女の子を彷彿させる見事なスプラッターアクションです。
そしてプロフェッサーXの登場!なんですが、こちらも見事な落ちぶれ爺さんです。かってのボスだった雰囲気は全くない。介護老人のようでもあります。
おまけにテレパシーの制御も出来ないときがあるような・・・
この三人のロードムービーが展開する訳なんですが、従来のヒーロームービーとは全く異なるものでした。
元々マーベルのヒーローは影のある人物ばかりですが、この作品にはヒーローらしさがありません。正義の戦いではあると思いますが・・・
「シェーン」をモチーフにしただけあって、全体的に西部劇のような雰囲気があります。荒涼とした世界観もそうですが、この作品自体、X-MENという感じとは異なる気がします。 エンディング曲も良かった。
【ネタバレ】
それにしても、プロフェッサーXの最期はショックでした。 世界を滅亡させるやも知れぬ力を持ちながら、あまりにも呆気ない。老いたとはいえ、こんなに簡単に・・・って感じでした。
また、ウルヴァリンに絡む幸せな家族が、また不幸に見舞われてしまった。ストーリーだから仕方がないとはいえ、切ないものです。
最後だからですよね。今回はマーベルお馴染みのエンドロール後のオマケもありません。
「キャリー」みたいに墓から手が出てくるのをちょっと期待したんですが、それをやったら批判が炎上したかもしれませんなぁ。
感動的な最期を迎えたウルヴァリンだったのに、「デッドプール&ウルヴァリン」で、ヒュー・ジャックマンが復活!
う~ん、嬉しいんだけど・・・ちょっと複雑な心境です。
劇場公開当時は3作目以来のシリーズ鑑賞
生きとし生けるものはすべからく老いて死ぬ。そんな当たり前のことに意義を見出せるか。
これで終わっておけば良かったのでは…。
うーん、復活する? しない? いやする?
I will let you down,I will make you hurt. 老カウボーイよ、深く眠れ…。
アメコミヒーロー映画『X-MEN』シリーズの第10作目にして、主人公の1人であるローガン/ウルヴァリンの壮絶な闘いを描くスピンオフ『ウルヴァリン』シリーズの第3作。
2029年、ミュータントは日増しにその数を減らし続け、今や絶滅の危機にあった。
かつてのX-メンのメンバー、ローガンは身体の衰弱に苦しみながら年老いたプロフェッサーXとともにメキシコに身を隠していたが、ある少女との出会いが彼の運命を大きく変えることになる…。
監督は『ウルヴァリン:SAMURAI』のジェームズ・マンゴールドが続投。本作では脚本も担当している。
◯キャスト
ローガン/ウルヴァリン…ヒュー・ジャックマン。
製作総指揮はスタン・リー。
…いや、凄いなこれ。
何が凄いって、『デッドプール』『X-MEN:アポカリプス』というポップコーンムービーが続いたその後にこの映画を制作/公開した事。高低差ありすぎて耳キーン状態。
同じマーベルでも、保守的な「MCU」シリーズでは絶対にこの映画は無理。20世紀FOXの攻めの姿勢は賞賛に値します👏
2000年公開の第1作から実に17年間、シリーズの顔として戦い続けてきたウルヴァリン。本作でついにその歴史に幕が降ります。
血塗られた道を歩き続けたウルヴァリンが最後に経験するのは、シリーズ史上最も陰惨で過酷な物語。人殺しに幸福は不要、とばかりに、徹底的にウルヴァリンをどん底に叩き落とし続けます。
本作のランタイムは137分。短い映画ではないが、だからといって特別長い訳でもない。近年の大作映画では極々普通の尺と言って良いでしょう。
しかし、本作はこの2時間17分が本当に長い…。一時も息継をする間のない、とにかく煮詰まりに煮詰まったドラマが続く。真綿で首を絞められるような展開に、観客も窒息寸前になるまで追い詰められます。
3時間にも4時間にも感じられるランタイム。ただ、これは決して悪いことではない。ローガンの苦しみが観客にも伝わっているからこそ時間の進みが遅いのであって、退屈すぎて時間が進まないという訳じゃないからね。
かつての友はみな逝き、身体は病に蝕まれ、大量破壊兵器と化したボケ老人の介護をしながら、身に覚えがない娘を押し付けられ、挙げ句の果てに武装集団に追いかけ回される。
この退っ引きならない状況の中、自殺願望を押し殺しながら懸命に前に進むウルヴァリン。しかし事態はどんどん最悪な方向へと転がっていく。
どん詰まりまで追い込まれるからこそ、最後に見出す希望と救いが強烈に観客の胸を打つ。シリーズを追いかけている観客なら、あのラストシーンに心動かされないわけがない😢
主人公の死というのは一回こっきりしか使えないある種の反則技みたいなもの。これで人を感動させるのは卑怯だ!と思わんこともないのだが、まぁでも今回ばかりは許すしかない。だってそれまでの過程が上手いんだもん。ここまで丁寧にプロセスを積み重ねられたら、そりゃ文句の一つも出ませんて。
アルツハイマーを患い力の制御が出来なくなったプロフェッサーX、恐怖と不安を粗暴な態度で隠す少女ローラ、過酷な現実を受け止めきれず再び心を閉ざしてしまったウルヴァリン。
年齢も性別もバラバラな3人が一台の車に乗り込み逃避行を繰り広げる様は、緊迫感がありながらもどこかユーモラス。
ひたすらにキツい物語が続く本作だが、この3人のケミストリーが心地良いからこそ、最後まで投げ出さずに鑑賞できたのかも知れない。魅力的なキャラクターというのはやはり大切なのだ。
メインキャラクターを演じた3人の俳優、パトリック・スチュワート、ダフネ・キーン、そしてヒュー・ジャックマン。本当に素晴らしい演技を披露していた。
3人とも素晴らしかったが、個人的にMVPを授与したいのはプロフェッサーXを演じたパトリック・スチュワートである。
正直、本作を観るまでは魅力のある役者だと思っていなかった。華は無いしなんかぼんやりしているし…。
ただ、今回の演技はマジで凄い。ボケ老人の演技は本当にボケてんじゃないかと思わせるくらいのリアリティがあったし、そこから徐々に正気に戻っていくという、その段階を見せる演技がとにかく見事。意識のグラデーションを表現する様は神がかり的とまで言える。
今回、これまでには無かった様々な表情を見せてくれるプロフェッサーX。特に薬を飲んだことを見せつけるためローガンにベー👅をするシーン、ここ大好き。
ヒュー・ジャックマンも本当に良い役者。今回改めてそう思った。もう風格が並の俳優とは比べ物にならない。
本作は完全に西部劇を意識した作劇な訳だが、ヒュー・ジャックマンの佇まいは往年の西部劇俳優たちにも匹敵する渋さ。マジでクリント・イーストウッドのレベルに到達してる。1作目の頃はまだまだこれからって感じだったのに、今回の名演で完全にハリウッドを代表するトップスターにまで上り詰めたね。
そういや今作、イーストウッド監督作品『パーフェクト・ワールド』(1993)に似てる。今回のヒュー・ジャックマンってなんとなくケビン・コスナー感あるし。
この映画大好きだったなぁ。また観たくなってきちゃった。
マイノリティーへの差別と迫害。
『X-MEN』シリーズは常にその愚かな価値観に闘いを挑み続けてきた。
今作で国境を越えようとするのはメキシコ人の少年少女たちであり、これはトランプ政権下から今に至るまでの、右傾化を続けるアメリカの情勢を踏まえているのだろう。
迫害を受ける若きミュータントたちが目指すのはアメリカではなくカナダ。もはやアメリカにマイノリティの安住の地はないのだ。
マンゴールド監督の怒りと悲しみが、彼らの旅路にしっかりと表れています。
本作が『X-MEN』シリーズ最高傑作であることは疑いようがない(他の作品とは作風が違いすぎるので同じ軸で判断していいのか疑問ではあるが)。
ただ、『X-MEN』という一つのシリーズの中の一本としては、ちょっと問題が多すぎる作品であるようにも思う。
『X-MEN:フューチャー&パスト』(2014)のことを思い返したい。
舞台は2023年。センチネルと呼ばれるロボット軍団によりミュータントは絶滅の危機に瀕していた。
ウルヴァリンは1人過去に戻り、若き日のプロフェッサーXと協力して歴史を改変。無事、ミュータントの滅亡を阻止したのであった。めでたしめでたし😊
…ちょっと待ってくれよ!!
それから6年でミュータント滅んどるやないかい💦結局滅びの運命は変わらないんだったら、『フューチャー&パスト』の頑張りはなんだったのよ…。
本作中、度々ウルヴァリンはX-MENのコミックを取り出して「現実とお伽話は違う」と説教を垂れる。
これはこれまでのシリーズ作品と本作とは違うタイムラインのお話なんですよ、ということを暗に示しているのだと思われるが、そんなもんこれまでずっとシリーズを追いかけてきた客としては知ったこっちゃない。当然本作もこれまでと同じタイムラインに属する映画だと思って鑑賞します。
本作ってシリーズ作品の一つとして考えると、あまりに過去作を蔑ろにしているのではなかろうか?
いくらなんでも製薬会社の遺伝子組み換え食品でミュータントが絶滅したというのは無理があるでしょぉ〜…。
単純な話、2029年という近未来のお話にしたのがそもそも問題ありな気がする。
ローガンは不死身なんだから、時代設定を2129年とか2229年とかにしておけばミュータントが絶滅していたとしても不自然ではない。
愛する人に先立たれるというウルヴァリンの宿命、それによる孤独もより強調される。いい事ずくめじゃん。
ただ、この時代設定にするとプロフェッサーXを登場させる事が出来なくなる。彼がいないと本作のドラマ性が弱くなるのは確実。
プロフェッサーXを取るかシリーズの整合性をとるか、おそらくは監督も悩んだと思うのだが、選択したのは前者の方。
この判断のおかげで確かに単独作品としては傑作になったのだが、シリーズの流れとしてはうーんなんだかなぁ…🌀
と、若干モヤるところもあるっちゃあるんだけど、間違いなく観る価値のある一本。アメコミ映画をバカにしているような層にも、この映画は刺さるんじゃないかな?
R.I.P.ウルヴァリン。安らかに眠れ。
…まあ『デッドプール3』で再登場するらしいんだけどね😅
ローガン達の旅路
当時、映画館で観ました。
ヒュー・ジャックマン最後のウルヴァリンということで楽しみにしていました。
ミュータントの子達が、隠れ住む秘境を目指して旅する物語でしたよね。
道中、自分の若いときのクローンにチャールズを殺されたり、色々ありました。
最後の戦いでは、ドーピングしたウルヴァリンでも若いクローンにはかなわず、自分用に取っておいた銃弾でやっと仕留めてましたよね。
その後、ウルヴァリンは最期を迎えますが、ローラに看取られて本望だったのではないでしょうか。
私はここで結構うるうるしてました。
ローラ役のダフネ・キーンの演技がかなりよかったと記憶しています。
子供ならではの純粋さと、能力を割とすぐ使う凶暴さとが、演技に上手く表現されていたのではと思いました。
デッドプール3で、ヒュー・ジャックマンはまたウルヴァリンを演じるとのこと。
それはそれで楽しみです。
子供の時に観てたら泣いてたローガン
まあ死ぬよね
全然悲しいけど
にしても人死にすぎて病みます
チャールズボケてて病みます
ドラキュラも決死の自爆で死んで病みます
優しくしてくれた家族全滅で病みます
ほんで夫にも銃向けられて病みます
ここはウルヴァリンでも老夫婦殺されたから予想できた
話は面白かった
凸凹バディはいいなってなった。
人物の魅力は高い
■演技・役者
脚本上人間味のあるキャラクターばかりで演者もそれにふさわしい演技をしています。ただヒーロー映画的かといわれればその類ではない。当然そこが魅力的なのでヒーロー映画としては見ない方がいいです。ローラは他の媒体でローラを知ってるかどうかによって受ける印象が随分変わると思いますが、アメコミヒーロー映画全般にいえる事なので。
■画・音
大きく見栄えのする場面はあまりありませんが、それを狙った作品でもありません。絵でここがわかりづらい~といった点もありませんので見やすいと思います。
私は映画館で字幕で見ましたが 吹き替えのできもよさそうです(全編見ていませんが)。
■脚本
小さい疑問点はあったんですが、普通に見ていて良い点は多いです。・・・なのに何故のめり込めないんだろうかと見ていて最後の方になって気づきました。
大事なシーンに大抵ローガンがその場にいなかったり気を失っているんですね。で、その間に事が進んでしまって取返しがつかなかったりしていると。当然間に合うこともあるんですが。ちょっと思い出しただけでも
ガブリエラ殺害:ローガン不在
キャリバン拉致:ローガン不在
ローラ拉致:ローガン不在>間に合う
ホテル襲撃:ローガン不在>間に合う
キャスリン家襲撃:ローガン不在
エデン到着:ローガン気を失っている
演出上しょうがないのかなとも思いますが、単純に展開の持っていきかたがワンパターンに感じました。運命に翻弄されてる様子を描きたかったのかもしれませんが、全体的にのめり込めませんでした。
■総評
私は根本的にヒーロー映画は好きなのですが、MCUの映画は好きではありません。
そういった意味では他のマーベルの映画と一線を画している点では見やすく面白いものだったと思います。
65点
映画評価:65点
良い内容ではある。
ウルヴァリンらしい最期だし、
笑いあり、涙あり、
とても素晴らしいとも思う。
急に現れた娘に対しても
ちゃんと好きになれたし、
納得もいく。
誰かのために奮闘する姿は
ハチャメチャに格好良くもあった。
チャールズも演技が上手くて
良いボケっぷり。
ローガンもローガンらしい介護の仕方が
また愛くるしい。
どれをとっても
完成度が高く、
とても綺麗でした。
ですが、
1つ疑問なんですけど、
どの軸に対しての未来なんでしょうか?
まぁ、
ローガンの最期を描きたかっただけなんでしょうから、正直細かい所は気にしないべきなんでしょうが。
なんで
何百年も生きてきたローガンが
急に老化したり、能力が低下したのか
都合が良いような、なんなのか。
他のミュータントたちが絶滅しかけているのに、
チャールズが生き延びたのか、
凄く不思議。
なんなら、
ここまでに至る経緯の方が興味ある。
とりあえず、
これを単体として観て
最期を描きたいだけだったなら
凄く良い作品でした!
【2021.11.22観賞】
のどかなシーンが一番印象的だった
レンタル屋さんのおすすめコーナーにあったため観ることにしました。何の予備知識もありませんが、この状況(コロナ)なので色々観ている者のレビューです。
手の金属は外せるんですね! 元々そういう生き物かと思いました(苦笑)
「ケンカはしたくない、でも話さなきゃいけないことがある」 いい言葉だなと思った前半ですが、早くもグサグサ闘う展開。 殺された看護師が録画していた「闇病院」の動画で真相がわかるけど、もう少し「人情」シーンがあってもよかったかなと・・・。
黙ってる子供は最後まで話さないのかな...そんなことを気にしながら観てました。
中盤、動物が車から逃げて困った人達に対し「先を急ごう、誰か来るだろ?」 「いや、私達が誰かだ」というシーンがあるのですが、厄介ごとには関わりたくない、見て見ぬふりをしよう。そうはならなかったのは動物だからかな。人間の厄介ごとじゃないから・・・。
手伝った礼に一緒に食事してマッタリ過ごすのですが、おじいちゃんが「これが家族だ。お前も落ち着け」みたいなことを言うシーンはいいですね! その後、巻き込まれるなんて、あんまりだ~!
137分と長い映画なので余計な場面かもしれないが、皮肉にもアクション・シーンより良かった。
同じ苦しみを味わった子供達が後半出てきますが、違う攻撃方法をするわけで、個人的にはグサ² より楽しめた。
(ツッコミ点)
ラスト手前、お偉いさんが説明してる時に、いきなり銃で撃たれるシーンは不自然だったな。
シリーズ一番シリアスで重い
シリーズ一番シリアスで重い話。
アポカリプスからローガンに至るまで何があったのか?
あのローガンがここまで精神も肉体もボロボロに。
今までシリーズならもっと簡単に立ち直れるのに、
そこを重くリアルに描いておりローガンの生への執着が
殆ど見られない状況だった。
僅かに残る正しい心がローラを救いボロボロになって死んでいく姿は
正しくX-MENだったと思う。
このあとどのようなシリーズが展開するか知らないけど
ローラがその後シリーズに登場する事を期待する。
メチャメチャ良かった。
感想、小ネタ、ネタバレあり
まず最初に、重大なネタバレを含みますので、未見の方はそれなりの覚悟をして下さい。
映画には、それぞれ特徴的な色合いがあると思います。例えば血の赤とか、森の緑とか。
この映画で言うなら、くすんだ茶色ですかね。
X-MENのそれぞれのシリーズもすべてトリロジーで幕を閉じ、いよいよウルヴァリン単独でも最終章を迎えた作品。ヒューは最後のウルヴァリンだと公言していますが、ぶっちゃけこの後を引き継ぐ俳優も監督もいないでしょう。新しいシリーズを立ち上げた方が得策ですね。
予告編を見る限り、親子の絆を強調した作品を予想して、また期待してもいたのですが、ちょっとスカされた印象が強いです。
ローラ役の女の子は、役柄の振り幅が小さく、お菓子を食べたり、車椅子で遊んだりする程度で、ローガンとの絆が結ばれるシーンはほとんどありません。少しだけ、シュワルツェネッガーとエドワード・ファーロングの科学反応を期待しましたが、残念ながら無しです。敵に追われる子供を守る男と、その家族が逃げるストーリーは「ターミネーター2」と同じなんですけど、ただの偶然のようです。
傷が治らないローガンは痛々しさの極みで、女の子も凶暴なだけなので、シリーズの売り物である痛快な格闘シーンは今回全然ありません。予告編の映像がほとんどと言ってもいいほどです。R-15指定も妥当でしょう。別に残酷な暴力シーンがどうのではなく、ウルヴァリンの最期なんて、子供には見せられないからです。
劇場ではすすり泣きが聞こえてきたほど悲しい結末に至りますが、ヒュー・ジャックマン本人がウルヴァリンの最期について濁しながらも語っているので、あとはどう死んで行くのか、もしくは生き残るのかというポイントが一番、気になるところ。個人的には、泣けませんでした。
「シェーン」を引用したのは20世紀フォックスとアラン・ラッドへのオマージュでしょうか、最近では珍しい引用ですね。
「ミュートじゃないのか?」これは言葉が喋れないミュートと、突然変異体のミュータントをかけたセリフで、それを問いかけるローガンは、世間からミュータントがどう見られているかを端的に表していつつ、自らがその偏見を逃れられないという、皮肉に満ちたセリフです。
ラストに流れるジョニー・キャッシュの歌は、まるで老いたローガンが歌っているかにも聞こえる「グラントリノ」方式、他にも様々な小ネタが散りばめられています。
映画の出来栄えはなかなかだと思いますが、好みではありません。期待した展開をスカされたからです。これがアメリカで大ヒットしたのはちょっと信じられないことですね。
2017.6.1
タイトルなし
ウルヴァリン最終章。認知症のプロフェッサーを老々介護。何だかミュータントなのにボケるし、お互いにヨボヨボ。娘が出てくるって意外な展開。親子をテーマにしたX-メン。
これ以前に色々ありすぎ
「X-MEN 」シリーズとは思えないくらいの泥臭い戦いに、嘗ての面影が微かしかないウルヴァリンとプロフェッサーXが、仲間や時代に取り残された悲哀たっぷりで、常に暗い雰囲気のロードムービー。
ローラが強い所は僅かな希望。
しかし、この話の前に何があったのかを、少しのフラッシュバックだけで説明するのは、些か残念。
学園はどうなった?
マグニートーは何してる?
メキシコの研究所の話は、映画一作出来る。
それでも、ウルヴァリンのラストをしっかりと描いたのは立派。プロフェッサーXはもう蘇らないよね?
研究所の子供たちの次回作を期待して止みません。
最後としては最高だった。
最後だからといって、盛り上げればいいわけではなく、ハッピーエンドであればいいわけでもない。
じんみりと始まり、じんみりと終わる。
一つ残念な点(自分が原因かも知れないけど、、、)
ウルヴァリンは最も好きなヒーローでした。予告編を全然見ずにこの作品を見たので最初はローガンというキャラクターに入り込むのが難しく、この映画でのウルヴァリン(ローガン)になれるまで時間がかかりました。
繋がれた想い
ダークフェニックス公開に向けて、過去作から全て見てきました。
毎回ただのブチギレおじさんだったウルヴァリンが見せる人間味溢れる情につい涙…
美しい戦い
美しい最期でした🙌
ヒーロー映画の到達点
長年見てきたX-MENシリーズ。
ここに来てまさかこんな形で1つの終わりを迎えるとは…。
愛する人を失い続けたローガン。
苦悩の人生の先に待ち受ける"老い"と"死"。
そこに人間とミュータントの境界などない。
彼が生きてきた理由は何だったのか?
不死の男が人生の全てをかけて守りたかったものは何なのか?
「そうか…。こういう感じなのか。。」
最期に残した彼の言葉と穏やかな表情。
僕らはずっと忘れない。
ひとりの人間として振るう最後の爪
ウルヴァリン・シリーズ第3作。
"X-MEN"シリーズ通算第10作。
レンタルDVDで鑑賞(吹替)。
原作コミックは未読。
ヒュー・ジャックマンのウルヴァリン役引退作。発表された時はかなりショックで、彼の勇姿がもう観られないと思うとめちゃくちゃ寂しくなった。しかし、本作のような素晴らしい最後の花道を用意してくれたとあっては、涙を拭い笑顔で送り出してあげるだけだと思いながら鑑賞した。
悪の組織に狙われるミュータントの子供たちの未来を守るため、衰え始めた体に鞭打ち戦うローガン/ウルヴァリン。
ヒーローの「ウルヴァリン」としてではなく、ひとりの人間「ローガン」として過酷な戦いに挑む姿に心奪われた。
R指定作品なだけに生々しいバイオレンスがこれでもかと炸裂。アクション・シーンも過激描写のオンパレードである。
ウルヴァリン対ウルヴァリン(クローン)と云う夢の対決が実現し、爪を突き立て合う激しい死闘に息を呑んだ。
ローガンとローラの疑似的な親子関係やチャールズとの長年の関係が迎える到達点など、人間ドラマが情感たっぷりに描かれており、凄絶な物語の中に温かな光の射す瞬間があった。
傷つきながら大切なものを守るために彼が起こした行動に感動した。物語は悲しい結末を迎えてしまったが、ローガンが命を懸けて守った想いは、しっかり次世代へ受け継がれた。
だが、ミュータントの子供たちの未来にはまだまだ困難なことが待ち受けていそうな予感がする。その先には、微かでもいいから、希望が残されていてくれと願わずにはいられない。
[以降の鑑賞記録]
2019/01/16:Blu-ray(字幕)
2024/08/14:Blu-ray(吹替)
※修正(2024/08/14)
渋い
本作はこれまでローガンことウルヴァリンを演じてきたヒュージャックマンの最後のウルヴァリンが見られます。ウルヴァリントリロジーの完結編でもあった本作は三部作の中でも一番の満足度でありました。今までとは違う、精神的にも肉体的にも衰弱した弱々しい姿のローガンという、今までにない姿で能力の衰えも著しかったです。
映画からはヒュージャックマンを最高の形で送り届けようという強い力が感じられ、とても良かったです。
これまで見てきたヒーロー映画の中ではとても良い方で、多くの方に鑑賞してほしい映画です。
オールドローガン
死に様が生き様。
ローガンやチャールズが死ぬまでの逃避行を完遂させてくれて良かった。
終盤のローラとウルヴァリンの擬似親子の関係性に加えて、能力の使い方もそっくりで二世ものの共演を観てるようだった。
序盤のローラがアダマンチウムの爪で無双するところからぐっと引き込まれた。
DVDで観るといつもは中盤で飽きたりするのだが、今回は2時間と少しの長編にも関わらず、感情移入しまくりで楽しくも寂しく鑑賞出来た。
そして最期の墓標のシーンのローラ。十字架を背負ってX-MENとして生きていくということなのか、、?!感動した。
これで本当にウルヴァリンとヒュージャックマンは終わりなのだと感慨深く思うが、キャラものの最期としては立派に演じ切ったと思う。
お疲れ様でした。夢を与えてくれてありがとう。
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