「父と子」LOGAN ローガン ガブさんの映画レビュー(感想・評価)
父と子
私がX-MENを観るに至ったのは「スター・トレック」ありきです。
TNGというシリーズが大好きで、艦長ジャン・リュック・ピカードを演じていたのがパトリック・スチュアート。
もしパトリックが演じてなければX-MENにそれほど興味を持っていなかったと思います。
そこでウルヴァリンに出会い、ヒュー・ジャックマンも好きになりました。
本作は、X-MENならではのアクションも良かったですが、どちらかといえばヒューマンドラマの要素が強いように私は思いました。
年老いて少し呆けたチャールズの姿は弱々しく悲しかったです。
私はユーモラスな芝居をとても表情豊かに楽しそうに演じるパトリックが好きで、ローガンに薬を飲んだかときかれて舌をおどけて出すシーンやトイレは一人でできると言い合ってるシーンなどは面白く楽しく観させてもらいました。
観終わった感想としては父と子というのが印象として強く残ってます。
ローガンとローラはもちろんなのですが、私の場合はチャールズとローガンですね。
話の流れで食事に招待され親子を演じるシーンがありましたが、あの姿はもう家族です。
本当の父と子の様でした。
そうでなかったら年老いたチャールズを親身になって世話なんかできないでしょう。
だから余計にチャールズを失って怒り狂うローガンの姿は見ててとても悲しくなりました。
これまでの作品を観ていて二人の関係性がわかっているので、より気持ちが入りましたね。
そしてもう一人の子供、ローラ。
この作品を観るのは基本的に、これまでの作品をみてきたファンが大半だと思います。
であればローラを一切見せない予告の方が驚きがあったのではと、、、
予告からローガンの血を引いてることや、その強さ展開がおおよそ想像できてしまい少し勿体ないなと思いました。
ローラは登場から、子供ながらに隙がなくシリアルを食べながらも警戒を怠らない姿はかっこ良すぎました。
格闘センスも父親譲りで、素早い身のこなしのアクションは驚きでした。
思いのほか爪が顔を貫いたり、首が飛んだりグロかったですがR15にする必要はあったのかな?
ローラは、いつも殺気だってる印象だったので、ローラもまたローガンを失た時の表情が、ただ戦闘マシーンというだけでなく、こんな悲しい顔もするんだなぁと、見てて切なくなりました。
ローラの、その後が描かれてる作品も観てみたいですね。
ひとつ大河ドラマが終わってしまったようで寂しいですが最後に相応しい作品だったと思います。