「マイペースでぶれないパディントンと、優しい世界にほっとさせられる」パディントン2 REXさんの映画レビュー(感想・評価)
マイペースでぶれないパディントンと、優しい世界にほっとさせられる
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たまたまテレビでやってて、暇だったので観たら1よりいいかも。
相変わらずドジなパディントン、転機を迎えてちょっぴり冴えない日々を送るブラウン家の面々。
パディントンはトラブルに巻き込まれるけど、人の善意を信じていたり、どんな場所に置かれても一所懸命で前向き。そんな熊に刑務所の面々も心ほどけていく。
ブラウン家の人々の趣味や特技が事件の核心で色々と役に立つのも、いいですね。自分が好きで行ってることは恥じなくていいし、いつか役に立つかもしれない。そんなシナリオに好感がもてました。くすっと笑える場面もやりすぎず、テンポよく進んでいく。
仕掛け絵本が事件の中心なので、回想場面や想像場面で絵本のテイストになるのも美しい。教会の螺旋階段、刑務所の様変わりした配膳所の内装など、今回はこだわりを感じた。
少し残念だったのは兄妹がわき役になっちゃったことかな。そのかわりヒュー・グラントの一人演技とコメディアンぶりが炸裂。おばあちゃんの「俳優は一番信じてはいけない」という皮肉な台詞にもくすっと。
ラスト、おばさんとの再会にはうるっときてしまった。こういうファミリーものって蛇足で後日談など何か付け足しがちだけど、パディントンの顔のアップがこれ以上ない、良い終わり方。特に、続編がないならばなおのことね。
しかし前も思ったけど、声がベン・ウィショーなのは何故だろう。小熊だから子役でいいのでは?と思ってしまうが、イギリスのアニメなどで(あるのだとしたら)大人がアテレコしてたのかしら?
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