太陽の下で 真実の北朝鮮のレビュー・感想・評価
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日本をこんな国にしてはならない。
勲章を沢山付けた、空気を読めない老兵の話を、眠そうに聞いている少女が可愛かった。
朝鮮民主主義人民共和国は、立派な社会主義国である。ヒトラーの嫌う社会主義国である。この映画をヒトラーが見たら、どう感じただろうか?
我々が見るとアナクロを超えて、喜劇である。
しかし、我が国、日本も少なくとも80年前はこの国と同じ事をやっていた。そう考えると恥ずかしくなる。『人の振り見て我が振り直せ』ってことだ。そして、現在『クールジャパン』と言った言葉で、自国民をプロパガンダしている。それは、勲章を付けた老兵の演説と同じだと思う?『誰も聞いていないし、誰もそう思っていない』のだ。
この映画で、日本人をダイレクトにディスるが、この国だけでは無いと知るべきだ。モンゴル、韓国、台湾、にも日本軍の悪行を絵にして展示されているのを僕は見た。そして、中国も含めて、そう言うプロパガンダ教育はされていると知るべきだ。勿論、過剰に悪者にされている可能性はあろうが。残念ながら、日本人を必要以上に嫌う民族は世界に沢山存在すると言うことだ。
『クールジャパン』って笑えると思いませんか?この映画の様に。
自虐的歴史観である必要は無いが、自意識過剰であってはならない。日本をこんな国にしてはならない。
少女の涙は美しい・・・
やばいもん観ちゃいました。。。
ロシア人監督が撮ろうとした一般家庭の普通の暮らしぶり。しかしそこで待っていたのは北朝鮮側のディレクターに完全に演出されるエキストラとしての市民たちだった。
北朝鮮が、どうやって外に出す映像を脚色しているのかが暴露されている貴重なフィルム。
薄々わかっていたこととはいえ、台詞、表情、歩き方・・・一般市民は、いつ俳優として動員され演出されても良いように洗脳されているというか、よく調教されている。
ロシア人監督が北朝鮮当局の目を盗み、回しっぱなしにしたNG素材を持ち出し検閲を乗り越え編集し、ロシア国家からの上映禁止というハードルをも越えて世界で上映され始めたタブー映画が遂に日本で公開。
きっと北朝鮮ではこの件で粛正が行われていることだろう。
金日成の誕生日に贈られた市民からの献花を一輪ずつ金属探知器でチェックするシーンは、北朝鮮がクーデーターにビビっていることの現れだと思う。
北朝鮮という国家が世界という宇宙の中で自らの成り立ちや縄張りをどうやって守ろうとしているのか伺えるシーン多数。
市民達の表情から、それはかなりギリギリの段階に来ているようにみえた。
ラストシーン、主役の美少女の涙。
涙の訳を沢山想像させてくれる、深い涙でした。
二時間のフェイクドキュメンタリーが、ラストで真実に切り替わる瞬間。
いや、もしかしたらこの涙すら・・・
シネマート新宿の満席の場内。
キムチの匂いが充満していました。
あの空間も、もしかしたら誰かの思惑の中にあったのかもしれない?という・・・
映像美
去年5月にソウルで見たドキュメンタリーがついに日本で公開された。ロシア人監督による「太陽の下」。前回は言葉がわからなかったので映像だけに集中していたが、なるほど納得の内容。
パンフレットは情報盛りだくさんで、監督が最終的に入国禁止になったことや北朝鮮から公開中止を求める要請がロシア政府に入ったことなどが書かれていて興味深い。
偶然撮れたというラストシーンは秀逸。無垢な魂を持った一人の子供が、北朝鮮という集団に適応しようともがく様子が、多くを物語っている。
こんなにスゴイ作品なのに、ソウルでも日本でも客が少ないのは残念だ。
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