The NET 網に囚われた男のレビュー・感想・評価

The NET 網に囚われた男

劇場公開日 2017年1月7日
26件中、1~20件目を表示 映画レビューを書く

面白い

面白い。見るべし。

@Jankichi@
@Jankichi@さん / 2018年6月17日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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北と南に翻弄される朝鮮人漁師の悲哀

キムギドクの過激描写は封印。
韓国は北朝鮮を“自由のない貧しくて不幸な国”という哀れみの目で見ているがそれが間違っている事に気づかされる。
自由があってもお金が無ければ不幸な韓国は日本をみているかのよう。
主義主張が違う北と南で同じく酷い目に合わされる一介の漁師。
軍隊で鍛えた立派な肉体をもってしても優しく献身的な巨乳の奥さんの慰みにも勃たないほど打ちのめされてしまう。
何一つ悪いことしていないのに不憫すぎる。

e
eさん / 2018年4月21日 / PCから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  悲しい 知的
  • 鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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北も南も

北朝鮮の漁師が船のモーターが故障して韓国領海に入り、保護される。
スパイ嫌疑で厳しい取り調べが続くが、優しい局員に癒される。
結局、送還されるが北でも同じことが待っていた。
政治に翻弄される国民が哀れだ。

いやよセブン
いやよセブンさん / 2018年3月24日 / PCから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  悲しい 怖い
  • 鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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網にかかった魚は… ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

韓国の鬼才キム・キドクが、従来のバイオレンス描写を廃して描く、南北分断。
しかしながら、憤りすら抱く不条理さや重苦しい後味は健在。

家族と平穏に暮らす北朝鮮の漁師ナム・チョル。
ある日の漁中、網がエンジンに絡まって故障し、そのまま船は川を流されるように韓国へ。そこで…。
まずここだけで不条理。
ただ事故で船に流れ着いただけなのに、スパイとして疑われる。
理不尽な取り調べ、でっち上げ、果ては暴行、拷問…。
取り調べ担当のあのクソ野郎は、憤りを通り越して、殺してやりたいとさえ思った。

ちょっと意外に感じたのは、北朝鮮人が韓国へ。
これが韓国人が北朝鮮に誤って流れ着き、そこで疑いや拷問を…だったら、何の違和感もなくしっくりくる。人様の国の頭上に平気でミサイルを飛ばす国だから。
敢えてそこを逆の立場にした事に、キム・キドクの痛烈なメッセージを感じた。

韓国の当局は、チョルを還そうとはせず、それどころか脱北させようとする。
そこで彼を韓国の街中に放り出し、“韓国”という国を見せる。
食べ物も贅沢な物も溢れ、誰もが何不自由無く幸せに暮らしている、祖国とは正反対の自由の国を。
もし祖国に戻れて追及されたくないチョルはずっと目を閉じたままだったが、遂には目を開け、目の当たりにする。
圧倒される。
しかし、それと同時に…

監視の目を逃れ、チョルは韓国の街中をさ迷う。
自由と繁栄の陰には、もがき、喘ぎ、苦しんで日々を生きている人たちも。
自由が幸せとは限らない。
日本人にだって共通。
独裁国家でも、家族と共に平穏に幸せに暮らしていた。
人様の国の頭上に平気でミサイルを飛ばす国だが、一個人の営みは変わらない。
その自由と幸せを無理矢理奪おうとする。
韓国の当局は一人でも多くの北朝鮮人を救うと言っていたが、個人の自由を奪うやり方は横暴な独裁と同じだ。

南北分断がテーマなので日本人から見れば分かり難いかなと思ったが、とてもとても引き込まれた。
一人の男の運命の視点にしたのがいい。
それを体現したリュ・スンボムの力演が素晴らしい。
彼に同情する警護官役のイ・ウォングンの役回りはちょっと作られた感あるが、陰湿な体制の中で唯一救われる。

自由と繁栄の国の暗部。
しかし本作は、一国だけを突いているのではない。
色々あって、チョルは遂に祖国に還れる事に。
が、喜びも束の間…。
敵対してる国でスパイとして疑われ、要らぬ思想を植え付けられたかもしれない人物を、祖国という名の蛮国が温かく迎え入れる筈が無い。
彼を待っていたのは…
あまりにも不当、不条理。
そして悲劇。

両国がこんなだから南北統一なんて夢のまた夢。
キム・キドクの心の叫びが聞こえたような気がした。

近大
近大さん / 2017年9月22日 / スマートフォンから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  悲しい 怖い
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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キム

冒頭の水爆実験成功の垂れ幕がタイムリー過ぎて一番インパクトある。
同志は北朝鮮に行ったことがありますか?
ないのに不幸だと決めつけるんですか?という話であり、
悲しいたびに泣かないといけないんですか?っていう話でもある。

pigeyes
pigeyesさん / 2017年9月19日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 2.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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どうしたキム・ギドク⁉️分かりやすいぞ❗️ 過去の作品をを知る者と...

どうしたキム・ギドク⁉️分かりやすいぞ❗️
過去の作品をを知る者としてはまさにビックリ仰天(゚д゚lll)
家族想いの漁師の男。この男の心を2つの国家がズタズタに引き裂く悲劇。
キム・ギドク特有の毒は無くとも普通の映画の何倍もの毒が満載。

(2017年1月12日 シネマカリテ/シアター2)

松井の天井直撃ホームラン
松井の天井直撃ホームランさん / 2017年7月13日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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辛い

壮絶な状況が一切救いがなくて苦しかった。
SFでもファンタジーでもなく現実にある話かもしれないという事が
リアルだったのだけれど素直に面白かったと言いづらい話だった。

ツネミ
ツネミさん / 2017年4月28日 / PCから投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  悲しい 怖い
  • 鑑賞方法:映画館
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人の醜さを噛み締める。 ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

2017年はアジア映画を頑張ってみよう年なので。単純なマイブームです。

キムギドクはずっと名前知ってましたが、バイオレンスが厳しそうで避けていました。この映画はそんなにバイオレンスきつくなさそうと思ってチャレンジしました。

以下乱暴なあらすじ(ネタバレ)と感想です。

北朝鮮の素朴な漁師チョルは、起き抜けに可愛い妻を抱いてから、いつものように漁に出ます。しかしボートのエンジン故障で国境を超えてしまい、韓国に身柄を確保されます。そして、独裁国家に洗脳されたかわいそうな漁師を救うという名目で亡命を強いられます。亡命を強いられつつ、スパイ容疑もかけられて拷問を受け、豊かさをチラつかせられたり、若い警護役のジヌとちょっと心を通じあわせたり、本物のスパイから頼まれごとをしたり、風俗嬢ともちょっと交流します。でもチョルは家族に元に帰りたいだけなので、必死で耐えて耐えて耐えて、帰国できることになりますが、帰国した後はまた北朝鮮で拷問を受けます。ジヌが持たせてくれたドルを北朝鮮の拷問担当たちがチョルから奪い、そのことを黙っている条件で家についに帰えれます。
しかしチョルはすでに心を砕かれてしまい、事件前には楽しそうに抱いた妻からの誘いも愛撫にも反応しなくなってしまいました。すすり泣く妻と空を見つめるチョル。
それでもチョルは漁に出ます。生きていくために。しかし警護兵に漁は認められないと言われ、もう我慢できっか!と振り切って漁に出ます。そしてチョルは射殺されてしまいます。

本当に遣る瀬無い話でした。
なんで?なんで?こんなにひどいことがなぜできるの?そう心で叫びながら観ました。
そんな観客の気持ちは、若いジヌの苦悩と重なります。
とにかくチョルをスパイに仕立て上げたい取調官の非道さにムカムカしました。
チョルの反撃が本当にスカッとしましたよ。
人間ってなんてダメなんだろうと、なんて醜いのかと、自分も含めて情けなくなりました。
もちろん美しさも素晴らしさも噛み締めてきたけれど、同じくらい醜いと実感しました。

今まで深く考えたことのなかったことに、リアリティを与えてくれる物語でした。
特に北朝鮮に暮らす庶民の考えを初めて垣間見れたことがよかったです。
裕福ではないけど、素朴でとても幸せそうでした。
もちろんチョルがそうだっていうだけで、みんなそうじゃないとわかってます。でも、個別の人間を、物語としてじっくり観察することで、その気持ちを想像することで、生きた隣人として感じられることが、どんなことにも必要だから。その機会を持ててよかったです。

チョルの娘が可愛かったですが、チョルが撃たれた後のことを思うと…
うんこからドルを取り出し、そのドルを取調官が表情変えずに奪い取るシーンで、ちょ!まって!臭くないん??って思って笑えました。他にもちょいちょい笑えるところがありました。

だいず
だいずさん / 2017年4月27日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
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顔なすびじゃん(笑) 容疑者Xの人だったんだぁ〜 キム・ギドク監督... ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

顔なすびじゃん(笑)

容疑者Xの人だったんだぁ〜

キム・ギドク監督の
映画はエグさが好きなんだけど
今回のはそこまでじゃなかったな

どっちにもスパイ呼ばわりで
苦しめられて
家族の元に帰っても
抜け殻になってしまい

結局殺されるなんて...
一体何なんだろね...

ラストの
子供の笑顔は
印象に残りました。

snowball
snowballさん / 2017年4月21日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  -
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不信感という網に絡まる恐怖。

かなり前に観ました。
『The NET 網に囚われた男(2016)』
原題  The Net

(あらすじ)
北朝鮮で奥さんと娘と3人で仲むつまじく暮らしていた漁師のナム・チョル(リュ・スンボム)は、 漁の最中に網にかかり南、つまり韓国へ流されてしまう。韓国警察に身柄を拘束され、スパイ容疑と、韓国への亡命を強くすすめられる。しかし愛妻家のナムは、必死で厳しい尋問に耐え、やっとの思いで北に戻るも……。

忌野清志郎さんの"あこがれの北朝鮮"いう曲をご存知でしょうか?
"北朝鮮であそぼ
楽しい北朝鮮
北朝鮮はいい国
みんなの北朝鮮"
この曲は一般的には、「皮肉」と解釈されています。
私も本作を観るまで、そう思っていました。
独裁者による洗脳で、貧しい生活を強いられている北朝鮮の方達。っていう。
しかし、彼等は北だけしか知らないので、それが「普通」なんですよね。
なので南で身柄を拘束されたナム・チョルは、自分達がどれだけ穏やかに幸せに暮らしているか訴えます。
北に帰りたいと。自分はスパイじゃない!と。
けれど、南は南の価値観で、「独裁者からナム・チョルを救え!南に投降させろ」となります。北に帰らせるなんてとんでもない!独裁者の国だぞ!可哀想!救わなきゃ! つって。

ここ、はっとさせられました。
先進国、発展途上国って、何を基準にして先で、何を基準にして途中なんでしょうかね。
経済的に豊かな国が、そうではない国に行ってダムとかビルとか建て、先進国の価値観で、先に、先に、向かわせるのって、どうなのかなって。
彼等は彼等の価値観で、十分に幸せなのかもしれない。
そう、幸せって自由じゃないと得られないものなのかな?
独裁者の下でも、幸せってあるよな?とか、考えました。
でも、自由じゃなくても幸せはあるけど、自由で豊かだと幸せの選択肢が増えて、寧ろ幸せだって感覚が薄れるかも。
貧しい国では、家族みんなが一日しっかり御飯が食べられれば幸せ。
幸せは一個だもん。

でも、それが「普通」だったナム・チョルですが、南の"経済的"な豊かさにも、ちょっと影響される訳です。
そして北に帰ってからは、南に寝返ったんじゃないか?って疑われる。
また身柄を拘束され、尋問開始です。
信じる物を失って行き場をなくす、心。
心が、不信感という網に絡まる恐怖。

キム・ギドク監督作品にしては、バイオレンス少なめ。
ストーリーも分かりやすい。俳優さん達者です。
けれど、ちょっと刺さったトゲが、あとから化膿してくる感じ。
今そこが、熱を持ってます。

さぽしゃ
さぽしゃさん / 2017年4月6日 / PCから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
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体も心も痛い

開始数分でキムギドク流の愛情表現。

そのあとはひたすらに苦しい。

同じ民族なのに。

取調室で追い詰める役の人が主要キャストなのにアンマッチに見えて残念

とけとけ
とけとけさん / 2017年3月6日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 4.0
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甘い採点です!

封切りから2カ月たつというのに、新宿では結構な客入りではあった。オイラは単身赴任先のグンマ(高崎)で見ようと思っていたが、レイトショー1本だけでしかも10日で終わってしまうため、行く機会がなくなると思って久々に新宿で鑑賞。
映画自体は悪くないし、なかなか半島の南北問題に迫るいい内容だと思う。ソウルであれ、ピョンヤンであれ、体制というものが個人を何とも思っていない残虐性がよく描かれていると思う。
しかし、あのキム・ギドクの作品としては物足りなさを感じる。
本当なら★4つはつけすぎ。
韓国や半島に関心のない人には、見なくてもいいような映画である。
スリリングな娯楽作を望んでいるのではない、やはり人間の中にあるヒリヒリとした痛みというものの描き方が、過去の作品ほどうまくできていないのだ。その点が大いに不満。
韓国でのキム監督の評価、立ち位置がどういうものかはまったく知らないが、なんか、小さな地味な存在になっちゃった…という印象。
日本で「韓国の北野武」などと言われたのはずいぶん昔のことなんだよね。

それでも、今後の活躍に期待して、甘い採点にしておく。

トコマトマト
トコマトマトさん / 2017年3月6日 / PCから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  泣ける 怖い 興奮
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単純なストーリーなのですが、達者な俳優陣と社会背景の深刻さにより、...

単純なストーリーなのですが、達者な俳優陣と社会背景の深刻さにより、重厚な作品に仕上がっていて、あっという間に時間が過ぎました。この様な事象は枚挙にいとまがないのでしょうね。キム・ギドク作品は外せないし、外してはいけないと改めて感じさせられました。

クロ
クロさん / 2017年3月1日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
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ラストカットに恐怖で震えた…。最高!!

劇場15/100本目。

好きな点
・ラストカット怖すぎる。悪趣味すぎる。つまり最高。伝えたいことが端的にこのカットに収束されているし、このカットのために今作を作ったのではなかろうか。最高に良いものを観させてもらった。
・終始、良い意味で嫌な気持ちだった。特に終盤の就寝シーン。地獄とはこの場所のこと。息苦しい映画だった。素晴らしい。
・ソウル見物のシーンは本当に楽しかった! 軽快なギターの劇伴と逃走劇が合っている。ささいなラブストーリーがこの映画唯一の救い。
・キャラクターが立っている。キムヨンミンの心の底から腹立たしい感じ、最悪で最高。
・網はもちろん、ぬいぐるみとか食べ物とか服とか、モチーフとして使い方が非常にうまい。出すタイミングが上手。

好きじゃない点
・映像のつながりが雑なシーンがあった。直前にタオル両手に持っていたのに、直後のカットには左手に持っている、みたいな細かいところが目についてしまった。
・他のキムギドク作品にも感じたけど、映像の質感が安くさい。言い換えれば素人臭いというか、インディーズ臭い。良いカメラ使えなかったのか、信念があっての、あえての未加工なのか。

見ごたえのある、重いけどエンタメ性にも富んだ良い映画だった。個人的満足度が高い。秀作。

菊池 旅行
菊池 旅行さん / 2017年2月27日 / PCから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  悲しい 怖い 難しい
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政治の狭間に生きる家族への思い

凄い映画を観た。
 鬼才キムキドク監督『網に囚われた男』
 北朝鮮と韓国の軍事境界線近辺の寒村に住む川漁師の平凡な男は、妻と幼い愛娘と共に貧しくも平穏な日々を送っていた。ある朝、男はいつものように小さなボートで漁に出かけるのだが、魚網がエンジンに絡まりボートが故障してしまう。川に流され自らの意思に反して韓国領に流された男は、韓国の警察に拘束され北朝鮮を憎悪する取調官に狂気のごとき尋問を受ける。かたや男の潔白を信じ、彼の身を案じる警護官の心の葛藤を見事に対比させている。物語はここからはじまる。

 韓国と北朝鮮との政治の狭間で苦悩する今の朝鮮半島の状況を、そして一人の人間として家族を思う人間らしい感性を、この男を通じて見事に表現してる。社会ドラマであり人間ドラマだ。

 在日コリアン3世の私自身、ピョンヤンへもソウルにも数え切れないほど行ってるし、北朝鮮にはかつての祖国帰還事業で渡った親族(現在行方不明)もいる。韓国は、朝鮮戦争で一家離散した私の本籍地があり、そこは祖父や祖母が育った小さな村がひっそりある。どちらも私のかけがえのない故郷だ。

この男の苦悩は私の心情のどこにぶつけたらいいのだろう。

song
songさん / 2017年2月27日 / PCから投稿
  • 評価: 5.0
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川を自由に泳ぐ魚にはなれない

北の漁師が事故で南に行き帰ってくる話

北朝鮮と韓国の歪な関係を鋭く描いた作品だと思った。
テンポも良くタイトルが出る前に事故で国境を超えてしまう。

取り調べの嫌な感じと、一向に帰れないもどかしさ、単純に解決できない
もどかしさなど、全体的に心にズシンと来る。

主人公は後ろめたさなく、純粋に帰ることだけを望む。しかし両国間の摩擦によって
翻弄され絶望する。
単純な話であったがそれ故に奥の深いテーマで軍事境界線のもどかしさが伝わって来た。

独裁国家だとしても生まれ育った場所ならばそこにはそこの幸せがある。
韓国側がいかに自由で素晴らしく思えたとしても、故郷に家族が居るならば、
帰る場所は一つだ。

TVなどでいかに北朝鮮は危険であるかを切々と語られているが、内面までは深く語られない。
国民の生活や意識はどうなのか興味が湧いた。
実際、ロケットや核ミサイルの脅威は有るが、そこまで自分勝手な国だろうか。
アメリカや中国、ロシアだって同じ実験はしているし武力でわがままを押し通しているように思える。
国家の問題は色々あるし完璧な国なんて有りはしないのだから、互いの良い所、悪い所をしっかり理解して
いきたいと思う。

脱北した人の何割が帰りたくとも帰れず、無理やり韓国国民になっているのか。
この映画を見るまで、脱北者は北朝鮮が嫌で命からがら国境越えして来たものと思っていたが
そうとも言い切れないのだなと思った。

最後の展開は悲劇としか言いようがないのだが、国境とは国家とは何なのかを考えらせられた。

素晴らしい作品だった。

劇中セリフより

「自由が幸せとはかぎりません」

今が幸せなのは自由だからなのか?

自由のために戦う意味があるのか、幸せのために戦うのか。
不幸を生む争いだけは避けなければならないと思った。

フリント
フリントさん / 2017年2月26日 / PCから投稿
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分かりやすいキム・ギドク作品

キム・ギドク作品って正直、抽象的だったりよく分からなかったりするのがある。これは分かりやすい。

北朝鮮の漁師、漁師といっても小さな船で魚を網で捕まる漁。それで妻と7歳になる娘を養っている。
いつものように漁に出るんだけど不幸なことに網がエンジンと絡まり船が故障。流されて南(韓国)に…韓国にとっては不法入国。脱北?スパイ?となる訳で…

主に取り調べのシーンがメインになるわけですが、なかなか見応えありです。
韓国側からすれば、この男はあの独裁国家で洗脳されてる可哀想な人民。でも男はそんな事一切思ってないし、ただ愛する家族の元に帰りたいだけ。
韓国側、北朝鮮側といった国家の体裁もあったり言葉では同士と言っていても南北の戦争からのわだかまりがあったりと真の意味での南北統一とは…と真摯に訴えてる作品かと思います。

捕まえられた魚はもう駄目なんだ…彼が選んだ選択と幼い子の笑顔が心に突き刺さる。

豆
さん / 2017年2月15日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 4.0
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すごく面白い ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

 北朝鮮は地獄のようなところだと思っているのだが、主人公のように幸せに慎ましく暮らしている様子が見れて少し安心した。治安警察みたいな機関は北も南も全く同じだったが、北はトイレの汚さが尋常じゃないのでやっぱり南の方がいいなと思った。

 南の甘い顔の刑事みたいな人が、発狂するところが痛快だった。

 スパイとそうでない者の境目が紙一重であることが恐ろしい。

古泉智浩
古泉智浩さん / 2017年1月23日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  怖い 興奮
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切ない。。。

水曜日、サービスDAYに鑑賞。お昼の回に見ようと30分前に到着したもののすでに満席。なので夕方からの回を予約。
感想はただただ、切ない。。それぞれの人がそれぞれの立場で国をそして人を想っているのにそれは押し付けにしかならない。あんな独裁国家にいたら幸せになんかなれないという南側の人間。でも主人公のおとこにしてみれば国ではなく家族がいる場所が一番幸せになれる場所。。。
捕らえられてもなお自分の信念が捨てきれない男は、網に捕まえらた魚と同じくもがきながら弱っていく。ラストシーン。何回も繕い直してボロボロになったぬいぐるみしか知らず、それでもそれを愛おしくおもう娘をかわいそうに思い、南から唯一持ち帰った電池で喋る最新式のクマのぬいぐるみをプレゼントする男。でも娘が一番好きで抱きしめるものは、ボロボロになったぬいぐるみ。側から見ればゴミのようなものでもその当人にとって見ればそれは似て非なるものなり。

zuuzy
zuuzyさん / 2017年1月19日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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半島分断って若い人はピンとこないと言うけれど。

ただただ普通に暮らしたいだけなのにエンジン故障で意に反して南韓国に流れ着いてしまった漁師。
全てがスパイ容疑に変えられて人権無視の扱いに。北朝鮮に戻っても扱いは変わらないとわかっていてもこの現実は厳しい。
分断の無意味さしか感じられないけどもっともっと根は深いんだろうな、と。
若い警護さんの正義感に明るい未来が。

peanuts
peanutsさん / 2017年1月18日 / スマートフォンから投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  泣ける 悲しい
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