山(モンテ)
劇場公開日 2019年2月9日
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前半のストーリーがあるあたりなら何とか耐えたけど岩砕き始めてからはもう何を見せられてるのやら。難解な映画から深淵なテーマを見出すのはカッコいいかもしれないけど、私にはそしてこの作品ではムリでした。でも冷静に考えると、しがらみで自由に動けない、そのしがらみを打破するのだ、ってけっこう単純でつまんない映画だよね。
人生の基調は退屈であり、絶望であるか?実に退屈な映画ではある。絶望を生きる過程は単調であり、眠気を誘う。映画は現実逃避でもある。しかし、この作品は大胆にも観るものに現実の単調、退屈、絶望ありのまま突きつける。あの圧倒する山が現代のグローバル資本主義の隠喩であれば、太陽の光を遮られた、孤立した彼は我々観るものひとりひとりとも言い換えられる。絶望的な挑戦を始めよと言葉にならないあのハンマーの反発音と絶叫が訴えている。
理性を捨てた美しさを感じるには、現代の弁証に耐えられる愚者では無い。
シンプルかつパワフルで素晴らしい傑作。特に照明とサウンドデザインが素晴らしく、どのように見るべきか、感じるべきか、常に光と音が指し示してくれる。映画館で見るべき。
まずは山の上の集落が幽霊屋敷にしかみえなく、そそり立つその集落民をいじめる山というか岩山の佇まいが素晴らしい。そして怒りを通り越した怨念を狂ったように岩山にぶつけていくと、、とんでもないことが起こる。「飢餓海峡」的にいうと、「怨念山脈」みたいな。
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予告編