エゴン・シーレ 死と乙女のレビュー・感想・評価
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タイトルなし
うわぁ~美しい😍.
人も土地も湿度も空気も
映画全体の背景 雰囲気全てが😌.
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問題多き倫理観 芸術化故の独自の感性
だらしない
ただの傲慢としかみえないサイテーな男だけど憎めない
赦してしまうのはシーレだからか
それとも….
演じた俳優ノア・サーベトラが美しいからなのか😅
劇中ではモデル ヴァリと別れないでほしいと願った
彼女に肩入れして鑑賞
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鏡の演出が絶妙
まぁ
初監督作品だし…と、あまくみてしまう。エゴンシーレが好きだから映画化して世界に思い出させてくれただけでもありがたい。映画としては世界観がよかったとは思うけれど監督の表現したいところはよくわからなかったなぁ。
全ては芸術のために
画家が真の美を求めるうちにモデルと恋仲になるも金を選ぶ話
エゴンシーレについては何も知らなかった、作品「死と乙女」は見たことあったけれども。
本作品はエゴンシーレの半生とそれに付き沿った女性たちの物語だ。
エゴン役の人、顔つきもいいし、神経質な演技、ほっとけない感じがよく表現されていたと思う。
こんなにか細くてでも芸術意識が高く、理想に燃えている男がそばに居たら誰もが好きになってしまうだろう。
妹役の人も童顔で、本当に10代かと思えてしまう幼さだった。
兄妹の関係はに画家とモデルの枠、肉親の枠を超えていて、かなり危うい感じだったけれど、枠にとらわれない愛が有ったように思える。
ポルノ画ばかり書いてるから、世間的には変態扱いされてしまうし、鑑賞中自分も「こいつただの変態なんじゃ・・・」と何度も思った。
運命的なモデルと出会い、仲を深めていくが、最終的にはお金を取ってしまう。
芸術活動には資金が必要だし、理想のためには彼女と別れるしかなかったとは言え、結末が悲惨過ぎる。
後世で多大に評価されているのがせめてもの救いだ。
父親のトラウマや仲間との別れ、不幸にしまった女性たち、エゴンの作品の根幹が少しわかった気がした。
エゴンと共にある大きな姿見だけが全てえを目撃し、全てを映していた。
映画好きの友人の言っていた「鏡の演出が上手い映画に外れなし」の法則によるとこの作品も良作なのかもしれない。
本作では演出と言うより登場人物の一人としてそっとそばに居た相棒的な感じだったが。
真の芸術、真の美の為にはすべてを捨てて没頭せねばならないし、生活費の心配などしていられないと言っていたけど、これは甘えだと思った。
生活が出来た上で作品を作り、それで評価されて生業にする。誰かに頼って活動したところで人として威厳は無いと思った。
凡人の自分には計り知れない、探求心が彼ら天才には有るのだろう。
だからこそ後世にまで残る名作を作れるのだ、わかってはいるけどどうしても尊敬しかねる人物だった。
エゴンの画に素晴らしい価値が有るのは、人とは違う突き抜けた信念が有ったからなのかも知れない。
劇中セリフより
「真実の愛は、過去に寛大よ」
今の姿に恋したなら、過去にどんな事が有ったにせよそれ込みで好きになる。
今が有るのは過去の積み重ねなのだから。
全てを許し合える二人の愛はとても美しいものだと思った。
美しすぎたかな?
エゴン・シーレ役の俳優さんはとても魅力的なかたでした。
映像も美しく、音楽も良かった。
内容が画家の人生にしては楽に書きすぎたんではないかと思います。
主役ばかりがいい思いをする内容かな。
凄く表面的な2時間ドラマ
シーレ役にやたらイケメン俳優をあててる辺りから嫌な予感はしました。
絵描きとして、表現を追求する心の機微や葛藤を描くわけでもなく。(クリムトとかも登場させておきながら)
ヴァリーやエディットとの愛や執着に的を絞るわけでもない。
画集の年譜にのっているキャッチーな出来事をなぞって「センセーショナルでしょ?絵描きの破天荒な人生って感じでしょ?ちょっとおしゃれでしょ?」と、言われているような浅い映画でした。
よくサスペンスとかでやってる2時間ドラマクオリティーでした。それか微妙な少女漫画。
あと、作中出てくるドローイング、本当に模写?カラーコピーではない?パステルやコンテの跡とか、余白の汚れとか全然なかったのですが、、、。
セックスシーンも必要ないものばかりだったように感じました。
監督が私はエディット嫌いでヴァリー派!ってのだけは伝わりました。
シーレ凄く好きな作家なのでこの映画には心からがっかりです。
でもエディットのお姉さん役の方、本物のエディットそっくりでよくこんなそっくりさん見つけてきましたね!!とびっくりしました。
軽くレンタルで観る位がちょうどよいかと思います。
シーレ好きが期待する感じではないです。
光が綺麗。
退廃的なイメージが先行する画家だけど、これは恋愛遍歴を中心に、若き天才画家の青春を描いていて、とても爽やかな読後感。
主要キャストが全員無名の新人というのが良い。ヨーロッパ映画の良さを凝縮したような映画。
戦前のウィーンの風俗描写も興味深い。
違和感
絵画に興味を持ち始めたきっかけがエゴン・シーレなので、上映を心待ちにしていた。
多くの作品は残しても夭折ゆえに彼の人間性まで掴めなかったのは仕方ないにしても、ヴァリーがシーレに泣きながら縋り付くシーンには驚き。芸術家にミューズ的存在は往々にしてあるし、伝記などでモデルに肩入れしたことはなかったが、実際のヴァリーは涙ひとつ見せず立ち去っている。「死と乙女」は実は、枢機卿=シーレがヴァリーにしがみ付いているのだという説もあるくらいなのだ。解釈の違いは致し方ないにしても、これはシーレ伝ではなく彼の名を借りた物語なのだと観ていたが、別れのシーンだけは書き換えて欲しくなかった。
それでも100年前の衣装や医療は興味深かったし、展覧会シーンや無造作に扱われる「家族」は、いまはその価値を知るだけに贅沢な気分を味わえる。
音楽もキャストもよかった。
好みはパキッと分かれると思いますが、好きな感じの映画でした。
とりあえずエゴンシーレ役の俳優さんが美しい!顔もスタイルも。カフェでヴァリがシーレに生涯誰にも恋をしない事を誓うシーンとヴァリとの別れのシーンが印象深い。ヴァリを演じた女優さんはちっとも美人ではないのだけどシーレを好きな気持ちをとっても可愛く演じていてとても魅力的。私まで恋した気分になってしまっていた。それだけに別れのシーンが切なくて胸が締め付けられた(観ていて苦しかった、、)
シーレは数々のモデルと浮名を流したプレイボーイの様であるかに言われたりもするけど、彼の頭は常に絵を描くことでいっぱい。
エゴンがヴァリにひっぱたかれて部屋を出て行ってしまった時に彼がヴァリに叫んだ言葉が全てをあらわしていると思う。
「ヴァリ!僕の絵には君が必要なんだ!」と。
したたかな結婚も全ては絵を描くため。
インテリアやファッションもとても好きな感じでしたが、何よりも音楽がよかった。とても。エゴンシーレ好きの方良ければぜひ。ある意味彼の描く絵の印象を崩さない人生を送ってますよ。
余談ですが、エゴンシーレ役の俳優が日本の俳優の誰かに似てるなぁとおもいながら観ていたらそれは沢村一樹だったw
術であって道ではない
知ってる!と言うほどではナイにしろ、作品は好きで片隅に留まっていた人の物語。美しく儚く愚かで醜い。そんなものがない交ぜになった先にこそ、辿り着ける表現の境地は、当人にしか分からず。いや、むしろ当人にも分からないのかもしれない。だから、衝動の様に作品が生まれ、人によっては魂を撃たれるのか。
そして、理解者であろうとすればするほど、自己の迷宮に落ち込む周囲の人々もさもありなん。哀しくて淡い色に彩られた、人達の物語に酔いしれました。
美しき画家と女たち
若くして亡くなった美しき画家エゴン・シーレ。彼の半生には確かに映画的な要素が多数ある。ドラマティックな人生であるし、トピックとなる出来事にも事欠かない。だから彼の映画が再び生まれたことには何も疑問も持たなかったが、作品を見てみて、結局のところ、作り手はエゴン・シーレの何を描きたかったのだろうか?というところがひどく曖昧に思えた。
若い娘のヌードや死生観を作品に投影する過激な感性、あるいはモデルたち(特にヴァリ)との関係、28歳という若さで夭折したその最期、彼が遺した作品とその背景について、そして彼自身のナルシシズム・・・など、映像化する動機としては多数思いつくのだけれど、作品を見てもそのいずれもぴたりと当てはまるものが見当たらない。ならばこの作品独自の視点でエゴン・シーレの半生を読み解いているのか?というとそういうわけでもない。ひたすら記録に残った史実を積み重ねているだけなのだ。伝記映画なんだと割り切れば済む話だけれども、そろそろ史実をなぞるばかりの伝記映画には辟易してきている。その映画ならではの考察やメッセージがなければ物足りなく感じるようになった。
芸術と官能は相性がとても良い。エゴン・シーレが度々ヌードを描き、エロスをテーマに芸術活動をしていたように、この映画もなかなか官能的でセンシュアルだ。この辺はとてもいい。エゴン・シーレを演じたノア・サーベドラの彫刻のような顔立ちから香る妖しげな官能性も相まって、作品自体がセクシャルでありながらも芸術的でとてもいいと思った。
この作品を見て、興味を惹かれるのは、エゴン・シーレが対女性との向き合い方や関係の築き方だ。妹ゲルティとの謎めいた特別な関係も、ヴァリとの報われない愛の応酬も、そしてエディットとの結婚生活も、画一的な価値観では語り切れない不思議さと独自性があり、それぞれの関係にエゴン・シーレらしさがあるようで興味深い。美しい画家と彼を取り巻く女たちに着眼して、そこから彼の人となりを解き明かしていく・・・でも何でもいいから、とにかくなにか一つメインテーマとなるトピックを定めてもらいたかった。
けれども一番ドラマティックで共感を覚えたのは、ヴァリに他ならない。エゴン・シーレとの別れのシーンは切なすぎてたまらなく良かった。
見終わってからの感動!
このクリムトと並ぶウイーン美術史の輝く画家が、世界大百科事典に記載されていない。自称、動く百科事典のわたしも知らなかった。
ヒトラーがウイーン美術アカデミーに2度不合格となったが、1才年下のエゴン・シーレは最年少で合格した。
もしヒトラーが合格していたら、第二次世界大戦がなかったかも。
特異な青年画家とモデルの画面に、グイグイと引き込まれてしまう。
そして音楽が素晴らしい。
平日の昼なのに、ほぼ満席であった。
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