「UHDの60fpsで観賞」ビリー・リンの永遠の一日 SHさんの映画レビュー(感想・評価)
UHDの60fpsで観賞
あまりのクリアさに、驚きと気持ち悪さを覚える。テレビ画面だからこれほどまでに生っぽいのかと思ったけれど、上映時のフレームレート数が同じであれば、どんな大画面であっても同じように見えたはず。
映像作品で60fpsのものをじっくり観賞する機会というのは、以外のほか皆無に近いかもしれない。
ゲームなんかでは結構目にしたりするので、作中の戦闘シーンなんかを見て、リアルなゲームのように見えてしまった。
全体の映像は、フレームレート数が多いテレビドラマのようだったし、要するにいかに見慣れているかという要素が見た目の良し悪しの判断材料に大きく影響するということを強く感じてしまった。まぁ至極当たり前のことではあるけれど─。
映画の中で、表面の画質はどんどん進化してきたけれど、動きに関していえば、24コマからほぼ進化していない。だから、いきなり倍以上に進化したものを見せられると、それは映画ではなくなっているような印象。あまり好ましい感覚ではないと思うけれど、60fpsでの衝撃的な映画作品に出会うまで、映画の中でのフレームレートの進化を受け入れることができなのかもしれない。
内容は、超大国目線の戦争の話だし、なかなか浸ることはできなかったので、なおさら表面的なあらゆる事柄を色々と考えてしまった。そういった意味でなかなか重要な作品だと思ったけれど、日本での劇場公開はされずと・・・もったいない。
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