グローリー 消えた腕時計のレビュー・感想・評価
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日常を奪う暴力は不意に訪れる
各人物の不誠実、功績や保身を優先する言動に振り回される主人公ツァンコの姿は最後に変貌する。愚直な日常に抗うことなく過ごしていたツァンコの生活を周囲は無下に踏みにじる。それは彼を見下してしまう偏見であり、驕れる者の心の弱さであろう。肝なのは、エンドロールの “音” によって体制側を批判する人間ドラマがスリラーへと転化する演出である。ヤラレタ、この余韻に物語が奥深くなる。
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